強い日本サッカー復活か!?:「だれも日本を侮ってはならない」君が代の祝詞効果炸裂!?
2016年 06月 04日
新生高倉なでしこジャパン復活!世界ランク1位のアメリカと互角に戦い、3-3の引き分け。一方、ハリルホジッチ監督の本田抜きジャパン、東欧の強豪ブルガリアに7-2の圧勝。
強い日本サッカー復活か?
(あ)新生なでしこジャパン復活!?
私はこの2試合両方リアルタイムで見たが、新生なでしこは非常に良くなっていた。これである。
新なでしこ、米とドロー 高倉監督初陣で変革布陣
<国際親善試合:日本3-3米国>◇2日◇米コロラド州コマースシティー
新生なでしこジャパン(FIFAランク7位)が、五輪4連覇を目指す米国(同1位)と3-3で引き分けた。2点先行しながら後半に逆転を許したが、終了間際に途中出場のFW横山久美(22=長野)のゴールで追い付いた。初陣の高倉麻子監督(48)は、代表初招集の2人を先発起用するなど変革への意思を示した。リオデジャネイロ五輪予選敗退から約3カ月。19年W杯フランス大会、20年東京五輪に向け可能性を感じさせる船出となった。
高倉監督は穏やかな表情を浮かべて「ぶっつけ本番みたいだったが、短い時間でやりたいことを理解してトライしてくれた」と振り返った。準備期間は現地到着から2日。会場は標高約1600メートルの高地。FW大儀見の退場で後半途中から1人少ない戦いを強いられて一時は逆転されたが、追い付いた。
出直しの一戦で高倉監督の変革への思いは、平均年齢は24・6歳の先発メンバーに表れた。代表初招集のMF千葉をトップ下、同じく初招集のDF佐々木を左サイドバックに配置した。FW大儀見は左サイドで、岩渕をワントップで起用。「個々の選手の長所を生かし、新しい可能性にもトライした」と説明した。
思いは選手に伝わっていた。前半序盤の猛攻を耐え、お返しとばかりに前半22分までに2得点。前線から激しいプレスもかけた。高倉監督は「よくやってくれた。新しいなでしこを表現してほしかった」と手応えを感じ取っていた。
米国に出発前、「結果を考えると恐怖」と心境を明かしていた高倉監督は「ミス絡みの失点が多かったので、勝てたかなという思いもある」と言った。もう「恐怖」と語っていた姿はない。「修正するところはたくさんあるが、2戦目は勝ちに行きたい」。確かな自信を得て、中2日の再戦を見据えた。
高倉監督初陣 なでしこ 日本VSアメリカ
それにしてもやはり国際サッカーの世界でおそらくもっとも驚くのは、世界最小の選手の登場だろう。
男子では、168cmの中島翔哉選手。そして女子では今回途中出場した中里優選手
なんと
148cm・45kg
キーパーのソロ選手とは30cm近くも違う。
我が国でも小学生並みの体格である。だから、我が国内でも普通ならかなりの不利。外国ならまずありえない体格である。
それが世界ランク1位のアメリカとの試合に出場し、最後の最後の同点弾に絡む。
世界中の女子小中学生が湧いた!はずである。なぜならサッカーは体ではなく、頭と技だということが証明されたからである。
同様にリオ五輪アジア予選のMVPとなった中島翔哉選手も衝撃を与えたはずである。
まあ、傾向としては我が国では男子サッカーはやたら足の早いやつやでかいやつが好まれる。そのため、うまくても体が小さいものや足の遅いものは弾かれるという傾向が強い。
そこへいくと、女子サッカーはあまり体の大きさにはこだわらず、その選手本来持っている才能、例えば、FKの精度やポジション取りのうまさやパスセンスの良さ、こういったものを重視している傾向が強い。
だから、女子では、澤穂希選手、宮間選手、そして中里優選手などが選ばれてきたと考えられる。
柔道などを見てももともと倭人(倭という漢字は小さい人という意味だとか)である日本人は、相対的に背が低い。バレーやバスケやラグビーでもボクシングでも同体重であれば、10〜20cmは背が低くなる。サッカーも例外ではない。
だから、とくに運動神経のすぐれた日本人はどのスポーツでもかなり小柄である場合がほとんどなのである。
それを一律に見かけの条件で排除してきた。だから、だめだった。とも言えるのである。
やはりセンスのあるもの、才能のあるものを選ぶべきであろう。
(い)ハリルホジッチサッカーが浸透!?
さて、一方の男子サッカーの場合。基本的にはザッケローニの時代からそれほど選手が変わっている訳ではない。
なのに、強豪ブルガリアに衝撃を与えた。
どうしてだろうか?これである。
【サッカー日本代表】ブルガリア戦 7-2 全ゴールハイライト 2016.06.03 [1080p]
【サッカー日本代表】ブルガリア戦 7-2 後半ハイライト 2016.06.03 [1080p]
同じメンバーにもかかわらずここまで良いサッカーができるようになった理由はなんだろうか?
おそらく、英プレミアリーグのレスター優勝の立役者となった岡崎選手、ドイツリーグ準優勝のドルトムントの香川真司選手などを筆頭にした欧州渡航組、いわゆる海外組が、この時期ちょうどフリーとなったことが大きいだろう。
要するにシーズン制の違いのために、海外組は夏の間に自由となり、総合合宿で合同練習する時間ができた。
これまで、シーズン中は合同練習できる時間が取れず、仲間同士のコンビネーションをとれるようになるまでの時間がなかった。それが今回はかなり十分な時間が取れていい練習ができた。
ということは、やはりオリンピックやワールドカップなどの大試合の前には、シーズンオフになる欧米式とマッチさせる形で大会に挑まないと、なかなか我が国のシーズンスタイルでは太刀打ち出来ないということになるだろう。
いま現在では、我が国のJリーグでは、2月〜6月までが前期(第一ステージ)、7月〜11月が後期(第二ステージ)の区分でやっている。これを逆にすれば、よろしいわけである。9月〜1月を前期、2月〜6月を後期。そうすれば、夏の間に合同練習を重ねて本大会に出場することができるようになる。
これがかねてから目標にされてきたシーズン制だった。が、それが一向に誕生せずに20年を過ぎてしまったのである。
そうでなくとも、Jリーグは試合数が多い。さらにはアジア杯やACL等のさまざまな予選のためのホームアンドアウェーによる試合数が多い。だから、前期後期はどっちが前期でも構わないように、両方の間に1ヶ月半の休みを入れるとか、何かの工夫が大事だろうということになる。
本戦のために日本代表が十分に準備出来るだけの時間を置けるように配慮する必要があるのかもしれませんナ。
いずれにせよ、女子の世界ランク1位のUSAは相当にショックを受けたはずである。またブルガリアも衝撃を受けたに違いない。
女子はもう一回USAと、男子はハリルホジッチ監督のボスニア・ヘルツェゴビナとの対戦が組まれているようである。
はたして、結果はいかに?
乞うご期待。
by kikidoblog2 | 2016-06-04 10:26 | サッカー日本代表