2016年FIFAクラブW杯準決勝:欧州王者レアルが北中米王者アメリカに実力の差!?   

カバとハイエナの戦い
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みなさん、こんにちは。

昨夜ついにスペインのレアル・マドリードが登場。北中米王者のメキシコのクラブ・アメリカと対戦した。

すべてにおいて精度の高いレアル・マドリードの方が一枚も二枚も上だった。

前半終了する直前に一瞬のミスをついてフランス代表のジダンの後継者ベンゼマが華麗にアウトサイドのシュートで先制。

後半もこのまま終わるかと思われた最後の終了直前にオフサイドトラップの一瞬のスキをついて、ポルトガル代表のクリスチャン・ロナウドがコロンビア代表のハメス・ロドリゲスからのスルーパスをもらって突破し、右サイドから強烈なゴロのシュートでとどめを刺した。


2014年のブラジルW杯の時、スペイン代表と言えばカバに例えられた。一方、メキシコ代表はハイエナに例えられた。
ブラジルW杯出場チームを動物に例えると?:ブラジルはライオン、日本はキリンさん!?

スペイン=カバ
…長年恐るるに足らないと思われていたが、実は最も危険であることが分かった
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メキシコ=ハイエナ
…おこぼれにあやかるイメージがあるが、自らも積極的に狩りを行う勇猛さをもつ

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前半はハイエナがカバを追いやって、
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ひょっとしたら食い破るかに思われたが、
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やはり見事に返り討ちを食らった。

レアル・マドリード VS クラブ・アメリカ 2-0 ゴールハイライト 準決勝 (FIFAクラブワールドカップ) 日本 2016/12/15


一点目ベンゼマ
クロースの股抜きパス
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ベンゼマのアウトサイドシュート
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二点目ロナウド
ロドリゲスのスルーパス
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ロナウドの右足シュート
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いや〜〜、お見事である。クラブ・アメリカが全北に対してやったように終盤に得点するパターンである。サッカーは最後の最後に実力の差がでるというスポーツである。足が止まれば、そこで一気に崩壊する。


さて、この2得点はそれぞれにその選手の特徴や持ち味が出ている。ベンゼマの飛び出しからのアウトサイドのシュート、ロナウドの飛び出しからのインサイドのシュート。

そこで、この二つはなかなか日本人選手ができないので、一応メモしておこう。


(あ)ベンゼマの飛び出しからのアウトサイドのシュート

後ろのクロースからの縦パスをもらってシュートしただけに見えるがそうではないのである。これはロナウドがボールをもらうところからの一連の動きの結果なのである。

まずロナウドがボールをモドリッチから受ける
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それを前に運んで後ろのモドリッチに戻す
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そのリターンを左のクロースに渡す
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大事な所はこの時のベンゼマの動き方にある。まずモドリッチとクロースの平行の位置の二等辺三角形の三角の頂点の位置から左斜めに走り出す。ここで左の相手DFを背にしながら自分の右にスペースを開けてボールを受ける
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このもらい方がすべてである。

そこからフランスのジダンのように右足のアウトサイドでキーパー頭上を超える右サイドネットへ華麗なシュートする。
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このベンゼマ(やかつてのジダン)のこの柔らかい動きのアウトサイドのシュートがなかなか日本人選手にはできないのである。体全体に力が入って力んでしまうのである。だから、ボテボテシュートになるか、うちに入って右にずれる。力まないこと。これができないのである。

野球のスウィングでもそうだが、力んだらポップフライになるか、空振りである。いかに力まずにスウィングできるかが一流野球選手への分かれ目なのである。

これと全く同じことがサッカーでもある。力んだら負けなのである。力むと足全体が棒のようになり、動きが遅くなるから、シュート時の足のスウィングが遅くなる。だから、シュートが弱くなるのである。バッターがバットのヘッドスピードを上げるには力を抜いて体全体のしなやかさで振る。このサッカー版ができなければ、世界ランク1位にはなれない。


(い)ロナウドの飛び出しからのインサイドのシュート

ロナウドの特徴はオフサイドトラップを巧妙にかいくぐる技術にある。普通なら戻りオフサイドとなるところを寸前でオフサイドではない位置まで戻って、そこからちょっと遅れた見事なタイミングの飛び出しで完全にフリーになる。DFはオフサイドだと思っているから付いてこない。

最初は完全にオフサイドの位置にいる
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最初の2対1の段階からロドリゲスが前に運んで局所的に2対2になった場面で準備しはじめる
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あとは二人の阿吽の呼吸でロナウドがオフサイドではない位置に戻るタイミングで裏に出す
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(ここで出せばオフサイド)
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(ここで出す)
あとはロナウドの独走→GKと一対一
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ニアサイドを強烈なゴロシュート
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(う)レアルの強さはその陣形にある

最後にレアルの強さは一点目の入った時の陣形にあると考えられる。これである。
2−4の陣形
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ボランチ二人が前の4人を制御する形である。一見クラブ・アメリカの方が7〜8人いて有利に見えるが最終ライン上には4対3でむしろレアルの方が多い。だから、クラブ・アメリカの最終ラインは1人が二人をカバーしなければならない状況に追いやられ、お互いが横に広がってしまった。そこにスルーパスのためのスペースが生まれたのである。

クラブ・アメリカは最初から5バックだったから、数的優位だったはずだが、その中の1人が思わず前のクロースに突っ込んだ裏を狙われたのである。

この6人はロナウドの三角形とベンゼマの三角形と二つの三角形が横並びした陣形である。つまり「V‾Vの陣形」とでも呼べるものである。この陣形のボックス内でベンゼマとロナウドの2トップが前後に交互に役割を変えながらパスコースを作り出すのである。

いやはや、脅威の陣形ですナ。

果たして鹿島がこの陣形に絶えられるか?

鹿島軍隊アントラーズはベンゼマとロナウドのところへパスできないようにモドリッチとクロースを徹底してマークしないといけないだろう。そしてベンゼマとロナウドに動き出しのスペースを開けないことである。

いずれにせよ、鹿島はアトレティコ・ナショナルとやった時のように常にゴール前でフリーにさせないようにしてブロックするほかはないから、やることはこれまで通りを自信をもってやるしかないだろう。

運動量そのものはレアルはそれほどはない。ゆったりサッカーになれば、レアルが有利。走り回るサッカーになれば、鹿島が有利。

走って守ってカウンターで勝て!

はたして歴史は作られるか?


日本男子サッカー初の世界一!


いや〜〜、実に楽しみである。平常心。これを失った方が負けだろう。

マングースはカバに勝てるか?



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by kikidoblog2 | 2016-12-16 09:41 | サッカー&スポーツ

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