Jリーグ開幕、徳島ヴォルティスホーム初戦で負ける:「やぱり補強という名目の解体だった!?」
2018年 02月 26日
ヒラマサ五輪が終わる頃の昨日と一昨日、Jリーグが開幕した。
ここ徳島のヴォルティスも昨日初戦を迎えたが、惜しくも1点差で負けた。
J2徳島、岡山に0ー1で敗れ黒星スタート 2018/2/25 16:20
サッカーJ2が25日開幕した。徳島ヴォルティスはホームの鳴門ポカリスエットスタジアムでファジアーノ岡山と対戦し、0ー1で敗れ黒星スタートとなった。
徳島はFWに呉屋、MFにシシーニョといった新加入選手をスタメンで起用した。
徳島は立ち上がりから岡山のプレスにリズムをつかめなかった。前半27分、岡山の塚田にフリーキックから頭で合わせられて先制を許した。杉本や呉屋がシュートを放って反撃したが、枠を捉えられなかった。
後半開始からDFキムジョンピルに代えてDF井筒陸也を投入し、システムを変更。パスがつながりはじめると、攻撃の連動性が生まれ、ゴールに迫る場面が増えたが得点に結びつけられなかった。
さらに攻撃の圧力を高めようと、後半30分に内田裕斗に代えて17歳で高校生MF藤原志龍を投入。その直後に岡山が退場者を出して数的優位に立ち、島屋八徳、呉屋大翔、杉本太郎らがゴール前に詰め寄ったが得点を奪えないままタイムアップを迎えた。
J2第1節 鳴門ポカリスエットスタジアム 観客8763人
徳島 0-1 岡山
0-1
0-0
【得点】岡山=前半27分、塚川
【写真説明】前半、岡山の選手と競り合うシシーニョ=鳴門ポカリスエットスタジアム
この試合は途中から見たのだが、ヴォルティスはまったく良いところがなかった。
日本代表と同じで、バックラインで横パスを回しているだけで、まったく前線にパスが出ない。
だから、攻撃陣がフリースペースに動こうにもパスが来ないから、疲れてしまい、そのうち動きが止まってしまう。
こういうチームは、もともと前線に蹴り出すことしか能がない選手たちが、監督からボール支配が大事だとか、簡単に前に蹴るなとか、いろいろ注文を付けられた場合によく見受けられる傾向であると思う。
要するに、本当は蹴るしか能がないのだが、蹴ると監督に叱られるからしょうがなく、後ろで回す。
仮にDFから中盤の選手に縦パスを出しても、今度はその中盤も同じような選手だから、前に蹴り出せないものだから、相手に取られたり、ミスパスを恐れて、来たボールをすぐにバックパスで戻してしまったり、別のDFに戻したりして時間を潰す。
要するに、「自分はちゃんとやっていますよ、よくやっていますよ」という振りをするわけだ。つまり、首にはなりたくないから、頑張っているという演技をするわけだ。
同様に、FWも同じで、俺は最前線で頑張ってフリーになろうと動いているよという演技をするようになる。
すると、どんどん時間がなくなり、最後までデフェンダーどうしでパス回していくうちに試合が終わってしまう。
非常に簡単に言えば、「自分たちはいいチームなんだ」という演技をするわけである。
だから、あまり汚いプレーとか、泥臭いプレーは見られず、一つ一つのプレーをみれば、結構上手く、かっこいいプレーをしているように見えるが、しかし、それは「演技」だから、試合にとっては「どうでもいいプレー」であって、ゴールの方へ攻めないのだから、得点につながらない。
シュートを打たなければ、実は自分がシュートが下手かどうかだれにもわからない。
だから、ゴール前でシュートをする振りはするが、実際には他の選手にパスしていく。
「なんたって、おれはプロでいたいんだ。首にはなりたくない。だから、しぶとくずっとJリーグの選手でいたいんだ。」
とまあ、そういう心の声が聞こえるプレーというわけだ。
試合で勝とうと思えば、相手と勝負しなければならない。怪我は怖いし、ぶつかれば痛い。体にチャージされて撃ったシュートは外れる。
けろうと思えばタックされて無様に転ぶこともある。肘鉄を食らわされたり、顔面にボールが直撃することもある。相手の頭が鼻に激突し、鼻がひん曲がることもある。
腕がへし折られることもある。
「僕ちゃん、そういうの大っ嫌いなんだ。僕ちゃん、かっこいい、きれいなプレーがしたいんだ」
「それが僕達のサッカーさ」
とまあ、そんな心の声も聞こえてきた(ような)試合だった。
まあ、一言で言えば、「不甲斐ない試合」ですナ。
しかもホーム。
去年J1昇格ぎりぎりまでいったヴォルティス。だから、サポーターは今年こそはJ1昇格だと気炎を上げて観客席に埋まった。ほぼ満員だ。
それがこんな試合だった。
とまあ、ごく普通に昨日の試合を解説すれば、こんな案配だろうか。
しかしながら、事情通、それもかなりのインサイダー情報に詳しい人からの話をすれば、ヴォルティスサポーターも激怒するかもしれないヨナア。
残念ながら、いくらサポーターたちが金支払って試合を見に行ったとしても、いまのヴォルティスは永遠にJ2のままだろう。たまには「間違って」J1にいくこともあるかもしれないが、必ずJ2に留まるはずである。
実際、前回J1に返り咲いたのは、たまたま下手くそなFWが勢い余って打ったシュートが入ってしまったからだった。
はたしてこれはどういうことか?
というと、実は、非常に残念なことだが、ヴォルティスの親会社の大塚製薬は、ヴォルティスは親会社の永遠の子会社として組み込む予定だからである。
独立されては困るわけだ。
なぜなら、幹部社員の中の勇退組のための「天下り」組織として温存したいからである。あるいは、「肩たたき」「左遷」の場所にしておきたい。
要するに、いまのヴォルティスの社長さんは、親会社大塚製薬の出向役員でしかない。時期が来れば、本社に戻される。
もともと大塚製薬は、実業団の2部にいた。当時も強豪チームで、そこには得点したら「阿波踊り」を踊る、あの藤本選手
しかし、Jリーグ発足の時期、なろうと思えばすぐにもプロ化できたにもかかわらず、大塚製薬はプロに進まなかった。「断念」ではない、「無関心」だったのである。
なぜか?
オロナミンC
である。
大塚製薬は、オロナミンCで大会社になった会社である。
このオロナミンCといえば、読売巨人軍である。
要するに、読売巨人が日本最強で9連覇した時期に、それの勢いとともに大会社へ急成長した企業なのである。
だから
野球が好きなんですナ。サッカーではない。
サッカーはどうでもいい。
ところが、圓藤寿穂知事時代
には「サッカーはご法度」だったのだが、その知事が収賄で逮捕されると、その部下の元県庁トップだった大田正知事
この御仁も大塚製薬の手下のようなものだから、サポーターや県民のJリーグへの加入の希望を一切無視したんですナ。この太田知事は実に頭が硬かった。
徳島県知事一覧
この圓藤ー大田時代の間に、ヴォルティスにいた優れたサッカー選手はどんどん他のチームに流れていったのである。藤本選手は後に日本代表にまで成長した。
さすがにJリーグバブル全盛の時代にあって、徳島県民は我慢できなかった。というわけで、ついに市民団体が立ち会上がり、ヴォルティス創立の機運が固まった。その勢いを基にして、若手の知事が誕生した。それがいまの飯泉嘉門県知事
俺個人は、そろそろこの人は国政に出ていっても良いんじゃないかと思う。たぶん100%当選するだろう。
そういうふうに、いくら実業団時代の強豪の大塚製薬があったとしても、Jリーグに生まれるためにはかなりの難産だった。
だから、ヴォルティスという会社ができて、親会社とは独立したかに見えたが、時間とともに、ヴォルティスはいつしか「子会社」にされてしまったというわけだ。
それは当たり前。
親会社の敷地内で親会社の施設を借りて運営しているわけだ。
グランド、宿泊所、練習場
全部大塚製薬の不動産。
親会社に間借りしておいて、J1に昇格してえ〜〜?
冗談もよしこさん、冗談も休み休み言え、ということになる。
だから、本来なら、ヴォルティスは小松島市あたりにできるべきだった。ここなら、阿南や県南、県西からも行きやすく、県北からも行きやすい。土地もある。ここ阿南では遠すぎる。徳島には土地がない。
要するに、鹿島アントラーズのように、小松島ヴォルティスというような形で、独立した形で誕生すべきだっただろう。小松島にはたしか競輪もある。ギャンブルの街である。私の息子の同級生も競輪選手になったものもいる。
いまからでも遅くはない。ヴォルティスは大塚製薬から独立すべきである。
とまあ、簡単にヴォルティス誕生の歴史を紐解いたが、俺はそれを実際に見てきた生き証人の一人だが、年取ったはずさ、大塚製薬はかなり強者でしたたかな大企業である。この戦後72年を強く生き抜いてきた会社である。子会社運営などお手の物である。
さて、そんな大塚製薬だから、今の形態では、ヴォルティスを絶対にJ1昇格したくないし、そうはさせない。これは社命のようなものであろう。
むろん、サポーターは知る由もない。
去年、J1昇格すれすれまで上昇した。親会社としては肝が冷えた。あぶね〜〜。
では、どうするか?
昨年のエースストライカー、J2二位の点取り屋、渡大生選手。
この選手は広島に戻った。
徳島ヴォルティス2017 J2第41節・大分戦に臨む
このインタビューに出てきた選手の大半はもういない。
というようなわけで、今年は監督は同じ人物ロドリゲス監督
要するに、いい選手を放出し、だめな選手を獲得したのである。
じゃあ、どうしてキャンプ中は結構いい成績だったのか?
それは、相手のG大阪とか、対戦相手の選手やスタッフに自分を売り込みたいからに過ぎない。
目立ちたい。
だから、練習試合では頑張る。
しかし、開幕し実際に試合になると、それほどでもなくなる。
これが実は3流選手と1流選手の違いなのである。
3流選手は変な意味で頭がいい。だから、状況を潰さに身勝手に判断して、ここではこうした方がいいとか、考えてプレーするわけだ。
逆に1流選手はいい意味で馬鹿だから裏表がない。どこでもどんな場所でも一生賢明にプレーする。それがときに偉大なプレーを生み出す。自分でもびっくりするようなプレーを生むのである。だから、長い目で見ると一流に育っていく。
3流選手は無理をしないし、余計なことばかり考えて過ごし、やるべきときにやらない。だから、3流に落ちる。高校時代にいくら才能豊かでうまかったとしても精神が3流だから最終的には3流選手になってしまう。
というわけで、昨日の試合を見た限りでは、可哀想だが、今年のヴォルティスは親会社の大塚製薬に「してやられたり」の感ありですナ。
補強という名のもとに、実は解体したんですナ。
まあ、永久に鳴かず飛ばずの万年J2でいてほしんだよ、大塚製薬はサア。
これが現実である。
ところで、ついでにメモしておくと、サッカー選手は「和」なのだろうか、「積」なのだろうか?
サッカー選手のいろいろな要素は足し算なのか掛け算なのか?
技術、頭脳、精神力、体力、経験、スキル、。。。
こういうものは足されるものか、掛け算されるものか?
平均を1として、平均以下を少数、平均以上を1より大きい数と考えよう。
平均的選手は、すべて1としよう。すると、1を足していけば、どんどん1より大きな数になるが、1をかけるなら、依然1のままである。
つまり、一つでも平均以下のものがある選手は、掛け算なら平均以下(1以下)になるが、足し算ではそう簡単ではない。
私はたぶん掛け算だろうとみる。そうすると、いくらほとんどが平均であったとしても、一個でも平均以下の選手は全体としてやはり平均以下の選手になる。それを打ち消すには、何か一つ平均以上のものが必要になる。
翻って、昨日のヴォルティスの選手たちは、ほとんどが平均以下だった。ということは、掛け算したらどんどん0に近づく。つまり、ゴミの選手になってしまう。
突出するものを持たない選手は、一つでもだめになれば、すぐに消えるのである。
FWの呉屋大翔選手は、動かない、シュートできない、遅い、話さない、の4重苦5重苦の選手だった。
田舎の高校チームのヤンキーFWのように、普段タバコ吸っているから試合でまったく走れない、というような選手であった。おまけに金髪。
お前、何やってんだ!
今年はドツボに嵌りそう。
いやはや、世も末ですナ。
by kikidoblog2 | 2018-02-26 09:44 | サッカー&スポーツ