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アイラブジャパン:「今日は岡潔の40回目の命日だった!」  岡潔がめざしたこと!?   

父の言葉(My father's words)

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日本人が櫻が好きなのは其の散り際が潔いからである。
(The reason why the Japanese people love Sakura is the way of the great grace moment when Sakura's flowers are scatteredly falling by the wind.)
−− 数学者 岡潔(Dr. Kiyoshi Oka, a Great Japanese mathematician)

数学者 岡潔思想研究会岡潔「創造の視座」:「西洋人は第二のこころがあるのを知らない」



みなさん、こんにちは。

いまからちょうど40年前の今日。3月1日。

この日に数学者
岡潔博士
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がご逝去された。

つまり、死後40年である。

実は、岡潔博士の没日を最近まで知らなかったのである。本当につい最近3月1日だったことに気づいたのである。


我が国の数学界がこの岡潔博士の記念式典のようなものを行なうかどうかは知らないが、その後の数学の歴史を見た限りでは、そういうふうな記念的催しをして、さまざまな分野の研究者を集めて講演会なんぞを行った方が良いと私は感じる。

まあ、権威の世界のことなど俺にはどうでもよいが、私個人は岡潔の死後40年を祝すというか、追悼というか、記憶を呼び起こすというか、さまざまの意味を兼ねて、拙ブログでこれまでに取り上げたものを紹介メモしておこう。


ブログ2
岡潔・数学・情緒( 4 )

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ブログ1
カテゴリ:岡潔・数学・情緒( 13 )

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岡潔博士の「潔」という名前は、日本の桜からとられた。

富士山、桜、寺
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「名は体を表す」

といわれるように、

きよし = kiyoshi
「潔」

の名付け親の父親から、厳しく「日本人はいかにあるべきか」を躾られたのである。

この

しつけ = shitsuke
「躾」

という感じこそ、日本人の教育法の原点を表す。

身 = body = myself
美 = beauty = elegance = sophisticated

身+美 = 躾 = しつけ=to make myself beautifully sophisticated


いまや日本以外の国では、「しつけ」が存在しない。

「信じ込ませる」=洗脳

こういう意味での教育はあるが、躾の意味での教育がない。


岡潔は晩年、いまから50年前にそれを危惧していたのである。

情緒、特に人としての情緒の育成。

これには、幼い頃からの躾が不可欠だと説いて回ったのである。
それが晩年前期である。そのために春宵十話から始まりいくつも本を書いた。

そして、その後の晩年中期では、もしそういう日本人の情緒が失われた何が起こるかというような

日本の危機、日本人の危機、日本民族の危機を説いて回った。

このときにはすでに日本最高の頭脳の持ち主ということが周知されていたから、
多くの著名人が岡の話、岡の意見、岡のアイデアを聞きに尋ねた。

そして最晩年の晩年後期。
この時代になり、再び自分の人生をかなりスピリチュアルに回顧した。
幼少期の経験から始まり、自分がどのような教育を受け、
who, when, where, what, why, how =5W1H
だれがいつどこでなにをどうしてどうやって
身につけたかを説明した。
どのように自分の最初のアイデアが現れたかを説明した。


そんな中でも一番最初の部分に実に奇妙な話がある。

それはこの自然、この宇宙を説明したものだが、
それは生まれる前の世界を現代数学的に説明したものなのである。

岡の学歴があがるにつれ、語る内容のレベルもアップする。

高校時代の話はすでに後の多変数関数論に至る予兆の話だから、
数学が理解できない人にはまったく読めないだろう。
しかし逆に数学の徒なら実に示唆に富んでいると感じるかもしれない。

その後は研究者としていかにして自分が世の大問題に出会い、
それを徐々に解決したかという話。かなり具体的な着想の話が書かれている。

最後半は自分の考えだした人間論、人間の精神構造の深さの類型の話が説明される。

これについては横山賢二さんの
数学者 岡潔思想研究会
の中にある。特に岡潔講演録が参考になるだろう。


いずれにせよ、岡潔は真の日本人として日本人の未来を見つめていた。

特に、日本人が滅ぶことを非常に恐れていた。

戦前、岡は「日本は滅ぶ」と考えた。
大東亜戦争で多くが犠牲になり、太平洋戦争で死に、ついに原爆で犠牲になった。
しかし、日本は滅ばなかった。日本人も滅ばなかった。

これについて、岡は非常に不思議に思ったようでもある。

しかし戦後の教育改革、高度経済成長期に、
岡は今度は「日本人の魂が滅ぶ」と考えた。
しかし、また日本は滅ばなかった。日本人の魂も滅ばなかった。

というわけで、おそらくいま岡潔が生きていたら、
これまた大変不思議に思っただろう。

しかし、その日本人の生き返り方、生き延び方自体は大変化した。
岡潔がその父親から教えられたような日本人のタイプではなかったが、
確かに岡潔の父が潔に残そうとしたその魂は別の形で生き続けたのである。


それが、たとえば「いきものがかり」の曲、ジブリのアニメソング。

たしかに我々はアメリカナイズされ、
見た目も生き方も生活空間も大きく変わった。

しかしながら、その根底にあるものはまだ失われてはいなかった。


それはジブリの協奏曲の作曲者の
いまや世界最高の現代音楽家の一人にランクされた久石譲さんだろう。

こうして、第三期ジャポニズムの現在、

いまや世界中の人が東京五輪のテーマ音楽は
久石譲の音楽でやってくれ
と言っている。これだ。

久石譲 in パリ 宮崎駿監督作品演奏会 (2017年)


Joe Hisaishi Budokan Studio Ghibli 25 Years Concert 1080 Sub



最近私が理解したことは、この地球上で最初(でたぶん最後なのかもしれないが)
西洋文明と東洋文明を融合しようとした民族
それが日本人だけだったということである。

我々日本人は、それを明治維新の仕事だと思っている。

福沢諭吉や西郷隆盛や坂本龍馬や勝海舟や山岡鉄舟などの
偉人の時代のことだと思っている。

そういうふうな教育を受けている。

しかし、それは第二次世界大戦までも続き、
戦後から現代に至るまでその伝統が生き続けている。

確かに、一時的には幾多の戦争の犠牲もあったが、
基本的には我が国が

過去にやってきたこと、今やっていること、これからもやろうとしていること

これは、世界の文明や文化や伝統の融合なのである。

つまり、新たなる地球の文明を生み出そうと
してきたし、しているし、していこうとしているのである。
知らず知らずのうちに無意識に
そうしてきたしそうしているしこれからもしようとするのである。

私はそう思う。

この地球上にはさまざまな人種がおるが、それにより差別されてはならない。
この地球上にはさまざまな国々があるが、それにより差別されてはならない。
この地球上にはさまざまな言語があるが、それにより差別されてはならない。
この地球上にはさまざまな宗教があるが、それにより差別されてはならない。
この地球上にはさまざまな文化があるが、それにより差別されてはならない。

だから、日清、日ロ、第一次、第二次と幾多の世界戦争を戦った。

結果は悲惨だったかもしれないが、
結局世界は、日本人が希求した方向に動いてきた。

大半の国々は、
戦争が終われば戦争の前の状態に戻っただけだった。
が、日本だけが違った。

戦争のたびに国そのものを進化させてきたのである。

こうして、最後の戦争から72年ほど経った今、世界中をみれば、

日本以外全部沈没である。
すこしも進化しなかった。

アメリカはいまもアメリカ。
欧州もさすがに欧州の烏合の衆だっただけであった。

中南米は侵略の時代から歴史が止まったままだ。

結局、西洋人が進出した国々はその移民がそこにその時代の文化を持ち込んで
そのまま生き残っただけ。
進化しなかった。

欧州は、ベートーベン、ショパン、モーツアルト、。。。の時代から
先に進んだものは現れないままだ。
だから、いまもクラッシックが生き残っている。

ところが、その時代からの遺産を引き継ぎ、
日本人の感性を引き継ぎ、アメリカの文明を引き継ぎ、。。。
この地球上のこれまでの四大文明の遺産をそれなりに引き継いで、
それらを統合融合しようとしてきた。

聖徳太子の言葉
「和をもって尊しとなす」
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日本は、日本人は、どうやらこれを世界レベルで行ってきたと言えるのではなかろうか?


考えてみれば、
日本語にはまさにこの聖徳太子の言葉を実演しているような性質がある。

ひらがなやカタカナさえ理解できれば、あとは、
漢字(古代中国)
ABC(西洋)
を取り込んでも意味が失われない。そのまま書くことができる。

「ごんほに」の右書きから「にほんご」の左書きに変えたこともそうだし、
これも世界文明化への第一歩である。


こうして72年経った。

すると、我が国に来たがる、住みたがる、なりたがる、
国々や民族ばかりになった。

いまだ宗教の教義に縛られすぎている民族もいるが、
それは「人の情緒」がないからである。

人間としての情緒の代わりを教義がしているにすぎない。

宗教がなくても人としての情緒がしつけられてさえいれば、悪いことをしない。
規則があるから悪いことをしないのではないのである。

地球人としての情緒

おそらくいま岡潔が生きていれば、これを目指したのではなかろうか?


ところで、岡潔は桜の咲く春が好きだった。
さらにその春を向かえる寒い季節がもっと好きだった。

数学の着想が思い浮かぶのはいつもこれから春を向かえるという
その時だったからである。

梅の花が咲き始め、これから暖かい春が来る。

数学的発見に至る道筋は、
そういう感じで訪れると数学の門外漢に説明した。
だから、数多くの著作に「春〜〜」とあるわけだ。

そんな春の一日に岡は息を引き取ったのである。
まさに、たしかに自分の命日を知っていたかのように。



もう二度とこういう偉大な数学者が現れないとすれば、



いやはや、世も末ですナ。




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by kikidoblog2 | 2018-03-01 10:46 | 岡潔・数学・情緒

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