2017年 05月 14日 ( 1 )   

「70年目のサイバネティックス」:いまこそウィーナー研究を復活させるべき時だ!   

みなさん、こんにちは。

いや〜〜やはり古い本あるいは古い時代の人を研究しないとだめなようである。

ウィーナーの伝記:
情報時代の見えないヒーロー
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レジェンド:ノーバート・ウィーナーの父がハーバード大ユダヤ人教授第一号だった!
ノーバート・ウィーナー「情報時代の見えないヒーロー」:彼はAIの未来を見通していた!?
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および自伝2冊め
「サイバネティックスはいかにして生まれたか」(1956
年)
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さらに
Cybernetics
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サイバネティックス―動物と機械における制御と通信
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これは復刻した方がいいと思うぞ)」
はいまこそ勉強し直さなくてはならない本かもしれない。

今回は

それはなぜか?

ということだけメモしておこう。あとは実際に私より頭のいい人たちが読めば分かることだろう。


さて、まず第一に、前にも何度かここにはメモしたが、

今年平成29年は、つまり2017年は、
サイバネティックスが生まれてちょうど70年目
にあたるということである。

サイバー空間、サイボーグ、、、、

こういった言葉に、サイバネティックスの名残が残る。

サイバー空間とは、サイバネティックスする領域というような意味。

サイボーグはサイバネティックス+オーガニズムの合成語である。つまり、サイバネティックスによって生まれた組織生命体という意味である。

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こういう漫画やアニメの素はすべてウィーナーのサイバネティックスから発生した。むろん、ロボットもそうである。

さらには、

情報、通信、制御、フィードバック、予測、推定

計算機械、電子計算機、光計算機

さらには、

人工心臓、人工義手、人工知能(AI)

さらに

脳波および脳波測定器、心の研究、精神医学、心理学

これらはすべてノーバート・ウィーナーのアイデアである。

そして私個人の意見としては、

MIT、すなわちマサチューセッツ工科大学

を世界ナンバーワンのハイテク大学に育てた張本人がノーバート・ウィーナーであった。

45年間死ぬまでMIT教授として勤務した。

ハーバード大、プリンストン大、エール大に抗して科学のMITとなり得たのはMITにウィーナーがいたからである。それ以上でもそれ以下でもなかった。

我が国で言えば、東大、京大、阪大に抗して、九州大学を生物、社会統計、応用数学のメッカとした北川敏男博士に似ている。九州大学を九州大学にしたのはこの北川敏男博士だったからだ。
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その前に、ウィーナーは純粋数学者であるから数学にも信じられないほどの偉大な貢献を起こした。
ウィーナーは工学数学、応用数学ばかりか、実際には純粋数学でも偉大な足跡を残したのである。

「いかにして生まれたか」によれば、

ここでも何度もメモしてきた我が国の保江邦夫博士やマリアヴァン博士、あるいは伊藤清博士の「現代確率論」における「確率微分方程式」や「確率変分学」という数学分野があるが、そういう分野で基本中の基本となる、フレシェ微分とか、バナッハ空間とか、そういう分野の概念を最初に導いたのも、まだ20台の頃のノーバート・ウィーナーだったのである。

本来なら「ウィーナー=バナッハ空間」と呼ばれるものだったようだ。ウィーナーの方が先だった。

さらに古典フーリエ級数論や古典フーリエ解析を一般に拡張し、数学的に厳密化した「一般調和解析」という理論を創始した。

さて、ここで、この「一般調和解析」ができるまでのストーリーが上の「いかにして生まれたか」に書いてあった。

30〜40年前の私が学生の頃この同じ本を読んでいたはずだが、まったく記憶がない。

ところが、最近読むと手に取るように分かるのである。実に不思議である。

というのは、私はニコラ・テスラの講演録を翻訳したからなのだが、今では我が国でもニコラ・テスラという人物は謎ではなくなった。

しかし20年30年前には我が国では、と学会のバカどものせいなどもあり、ニコラ・テスラは「マッドサイエンティスト」の1人ということになっていたからだ。キチガイオカルト科学者。それがテスラだった。

ところが、ウィーナーの時代には、テスラはちゃんと評価されていたのである。ウィーナーはこう書いていた。

恐らく、ニコラ・テスラほど交流電流の発生法と使用法の問題の解決に貢献した人はあるまい。
この才気ある風変わりなユーゴスラビア生まれの技師はウェスティング・ハウスの社員として働き、会社の方針を、電流を連続的な流れとしてでなく、例えば毎秒60回の割で波打つ波として発生させる方針に切り替えさせたのである。

。。。

そのなかには滑り動く電気接点を全くもたないある種の誘導電動機もある。
これでは、外部の導線から電流を供給される固定巻線と回転部分の一部を形成している可動巻線との唯一の結合は電磁的なものであって、これは変圧器の二つの巻線の間の結合と同種のものなのである。
じっさい、ある種の誘導電動機では、固定巻線と回転子すなわち可動部分の巻線との間には何らの電気的接続も存在せず、回転子の鉄部を磁化する電流が、回転子と固定子との間の電磁変圧器のような同時作用によって発生するのである。


いや〜〜、すごい。

ウィーナーは完全にニコラ・テスラの研究を知って理解していたのだ!

そのあとの部分も面白い。

ウィーナーは、ニコラ・テスラが所属したウェスティングハウスとGE(ゼネラルエレクトリック)との戦争も知っていた。

そしてそれがどういうふうに解決されたかも知っていた。

つまり、交流発電で大きく遅れを取ったエジソンのGEにチャールズ・プロチュース・スタインメッツが入って、交流理論を開発してGEがウェスティングハウスに交流発電で追いついた結果、双方が和解できたのである。

ところで、このウェスティングハウスとGEは後に第二次世界大戦後に原子力発電事業を始め、我が国では、東芝がウェスティングハウスの技術をもらい、日立がGEの技術をもらい、我が国で原子力発電を始めたのである。

そしていまやニコラ・テスラのウェスティングハウスは倒産、東芝がそれに引きずられて倒産の危機にある。日立も似たような問題を抱える。

さて、こういう電力工学における送電線の交流理論。これはスタインメッツが複素数表示法を発明して行ったものだが、これをずっと小さい電力の電気通信の理論に応用したい。

そういう事情から、急務の目的として、ウィーナーに白羽の矢があたり、なんとかして交流理論をヘビサイドの演算子法よりもっと厳密な数学を見つけて欲しいという依頼があり研究を始めたようだ。

そうして、古典的なフーリエの理論に舞い戻り、それを一層数学的に厳密な理論に昇華させたものが、一般調和解析である。(これは私がいま勉強しようと考えているものの1つである)。

これに関連して、ウィーナーはヘビサイドの演算子法も一般化した。それが「演算子的解析理論(Operational Analysis)」という論文である。

ここに実はその後ウィーナーを慕ってMITに留学した後のフラクタルの創始者ベノワ・マンデルブローがやりたかった、分数微積分という概念に行き着くその萌芽があるのである。

おそらくマンデルブローはそれを教えてほしかったのだろう。

当時ウィーナーは強度のうつ病状態にあり、マンデルブルーは何も得られぬままIBMに就職。おかげで、IBMが世界のIBMへと進化したのである。この辺はマンデルブローの自伝にある。

さらには、いわゆる「ポテンシャル理論」を一般化した研究を行った。ここからウィーナー=ホップ理論と呼ばれる数学形式が誕生した。いかに境界層付近のポテンシャルを厳密に扱うかという手法が、これを生み出した。

これが、ウィーナーが死んでずっと後に「可積分系」と呼ばれる理論物理学の必須ツールになるのである。

またブラウン運動の厳密な数学化が、ウィーナー過程およびその思想圏にあったレビー過程の理論、さらにはベルンシュタイン過程の理論へと続き、結局、保江邦夫=ザンブリニの確率変分学へと続く。

このように、ウィーナーは純粋数学だけでなく、応用数学、物理学や工学などをすべて研究していたらしい。

そして、極めつけが、今流行のAIこと人工知能である。


なのにどうしていまAIが有名であるのに、サイボーグの語源にまでなったサイバネティックスは知られていないか?

実はここに我々陰謀暴露論者、陰謀論者や都市伝説ファンにはおなじみの面々が出てくる。

つまり、

CIA

である。

この話の続きはまたにしよう。

それにしてもだれもウィーナーのサイバネティックスを知らないとは?

地球人は退化したんじゃネ???


いやはや、世も末ですナ。



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by kikidoblog2 | 2017-05-14 15:18 | 普通のサイエンス