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カテゴリ:普通のサイエンス( 25 )

 

「韓国人の起源」vs「日本人の起源」:やはり日本人の方が遥かに古かった!?



みなさん、こんにちは。

さてもう一つ。時を同じくして実に興味深い歴史の話があったので、それをメモしておこう。一つは我が国の日本人の起源、もう一つは韓国人朝鮮人の起源である。

(あ)韓国人の起源とは?

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2017年02月13日17:00
【韓国】わが民族は5000年前、韓半島で自生的に形成。ユーラシアに進出した

「北方移住起源」従来の学説に反論相次ぐ

私たちの民族のルーツはどこなのか。人間は長い時間、民族の起源を見つけるためのパズルを合わせてきた。一般的に、韓民族の起源については、北から韓半島に入ってきたという学説が支配的である。これらの地域に居住する人々と私たちの顔立ち、風習などが似ているという理由からだ。

◆「5000年前の韓半島で自生形成」

最近出版されたシン・ヨンハ、ソウル大名誉教授の「韓民族の起源と形成」は、従来の学説に反論する。シン教授は「韓民族はユーラシア大陸のある凍土地域で「空の空間」と前提されていた(古)韓半島に入ってきた民族ではない」、「古韓半島で自生的に形成されてユーラシアに進出した民族」と主張している。

シン教授は、約5万年前に訪れた氷河期に注目する。当時、地球が冷え込み、北緯40度以北は人類が住むことができない不毛の土地となり、人類は生き残るために南進した。この時、北緯40度以下の洞窟に入った少数だけが生き残った。特に東アジアで石灰岩の洞窟が最も多い韓半島には、多くの人口が密集することになった。

韓半島に人口が密集すると「食糧問題」が浮上した。当時、食糧難に苦しんでいた韓半島の人類は氷河期が終わった約1万2000年前に移住を開始しました。シン教授は、中国西遼河に定住した民族を「貊族」、東遼河から沿海州に定住した民族を「隷族」、韓半島に残った民族を「漢族」と主張している。

約5000年前に漢族と貊族、隷族が再び団結し古朝鮮を建国し、韓民族が誕生した。三種族は婚姻を通じて社会生活と経済生活を共有する共同体になった。シン教授は、これを指して「言語、地域、文化を媒介に結合したヒト共同体」と紹介して 「韓民族の自生的形成には古韓半島で生活した初期新石器人であるという根深い背景があった」と言う。

シン教授は韓民族の発展過程を「源民族」、「前近代民族」、「近代民族」という3段階に分析する。歴史を古代、中世、近代に分割するのと同じ論理だ。古朝鮮の誕生で源民族が形成されたと考え、彼は新羅の三国統一に前近代民族が一応完成され、高麗の建国で完結したと説明する。シン教授は、私たちの民族の起源を新たな視点からアプローチして斬新だという評価を受けているが、一部では民族主義史観という批判も提起されている。

◆「古代韓半島人と南方系の融合」

科学界でも新たな分析を出した。ユニスト(UNIST)ゲノム研究所は最近、国際共同調査団を構成して、豆満江北部ロシア東端の「悪魔の門洞窟」で発見された7700年前の東アジア人の遺伝子を分析した。 「悪魔の門洞窟」は、高句麗と東夫余、北沃沮が陣取った地域である。

調査団は、「悪魔の門洞窟」で発見された洞窟人とアジアの50以上の民族のゲノムの変異を比較して、現代韓国人の民族起源と構成を計算した。その結果、洞窟人は茶色の目とシャベル状の前歯など、現代韓国人の特性を持っていることが確認された。また、「悪魔の門洞窟」では古代人の骨と織物、銛などが発見されたが、これは韓国の先史時代の代表遺跡である「盤亀台壁画」にクジラが描かれた時期などを推定したときに類似性があると分析された。朴鍾和ユニストゲノム研究所長は「断定することができる段階ではありませんが、遺伝的特性や遺物などを見れば、韓半島古代人と悪魔の門洞窟古代人は、同じ遺伝子を持っていると見ても差し支えないだろう」と明らかにした。

洞窟人を現代ベトナムと台湾に孤立された先住民のゲノムと融合すれば、韓国人の特性がより身近に分かった。これは、北方系と南方系アジア人が入り乱れながら、韓半島の祖先が形成されたという主張に力を乗せる根拠だ。朴所長は「現代韓国人は北方系と南方系が混合された痕跡を明らかに持っていながらも、実際の遺伝的構成は、南方系アジア人に近い」と説明した。これは主に遊牧生活をしていた北方系ではなく、定住して農業をしていた南方系の人口がより急速にに増えたからだ。

ソース:世界日報 2017.02.12 21:58(機械翻訳)
http://v.media.daum.net/v/20170212215809838?d=y


非常に短く要約すると、

韓国人の起源とは、洞窟に逃げて生き延びた祖先の子孫だったということになる。しかも古代、中世、近世の3種類の民族の混血ということになる。

この意味でも、「檀君神話」はあながち否定できない真実を物語るのである。

檀君神話には男の神さまとメスの虎と熊の3人が登場する。他所から来た男が、その場の洞窟にいた虎(支那)と熊(倭)の女を襲ったが、熊女だけが子孫を生んだ。これが韓国の建国神話である。この王の統治はたったの1500年でしかない。

一方、最近の遺伝子研究では、韓国人の成人男女におよそ

120万〜950万箇所の突然変位があるということが発見された。

これは1つの突然変異に1年かかるとすると、120万〜950万年もかかることになる。これはすでに人類史を超える。

が実際にはミトコンドリアの変位が一番早いことが知られているがそれでも塩基Aが塩基Cに変位するだけで10万年かかると言われているのである。

だから、これが突然変異だとすれば、つまり元々のルーツから変異したと考えると、この10万倍かかることになる。こうなると、宇宙開闢年齢すら超える。

ということは、突然変異ではないということになる。

つまり、朝鮮人は人類平行進化の証拠となるわけだ。

別系統の自然発生的に誕生した別人類ということにならざるを得ないわけだ。

つまり、韓国人はヒトモドキなのである。

これが最新の遺伝子研究の結果である。

が、この教授の言説はこれを根拠付けている。現代までに知られたあらゆるデータが韓国人が平行進化したヒトモドキの子孫であることを証拠付けている。だから、発想がまるで現代人とは違うのである。

西洋の学者はこれをもっと吹聴すべきでしょうナア。ダーウィンの進化論を基にしたリチャード・リーキーのアフリカ起源説、単一人類説は間違いなのだ。

実際、我が国他や他国で、少女や女性たちをアダルト産業に従事させて性虐待しているのは朝鮮人だけだ。建国神話からして女性虐待なのだから、当たり前といえば当たり前の結果にすぎないのだがナ。

世界史上最悪の人種である。



参考:
朝鮮人が「黒い山葡萄原人」の住処を発見!?:8000年前朝鮮人はロシアの悪魔の門の洞窟にいた!?
衝撃の朗報発見!「朝鮮人はヒト科ではなかった!」:ヒトモドキ科に属した!?


(い)日本人の起源

リチャード・リーキーのアフリカ起源説、単一人類説の間違いを示すもう一つの証拠は日本人である。

これに関する、小名木善行さんの記事も面白い。一応これをメモしておこう。以下のものである。

とてつもなく古い国・日本

多くの方が、現生人類の始祖は、クロマニョン人と思っています。
フランスのラスコーに壁画を残している、あのクロマニョン人です(冒頭の絵)。
このクロマニョン人が登場したのが、いまから約4万年ほど前です。

同時期の現代型サピエンスの始祖とされているものには、もうひとつ、支那の北京郊外の周口店にある竜骨山の頂上付近の洞窟から発見された上洞人(じょうどうじん)があります。
この上洞人は、北京原人が発見されたのと同じエリアで発見されたものですが、いまのところ私は、支那は何でもどこかの国で古いものが発見されると、毎度のことですが、必ず「それよりも古いものが支那で発見された」と突然新発見される国ですから、こちらの上洞人が本物なのかどうか、やや眉にツバをつけてみる必要がありそうです。

さて、4万年前のクロマニョン人以降が現生人類であり、これが「新人類」、それ以前の人類は「旧人類」と分離されます。
「旧人類」の代表格がネアンデルタール人で、大体20万年くらい前に出現し、2万数千年前に絶滅したとされる種です。

「旧人類」であるネアンデルタール種は、現生人類よりも頭頂部が低くて、顔立ちはややサルに近いようです。
遺骨から得られたミトコンドリアDNAの解析結果によれば、ネアンデルタール人のDNAは現生人類のDNAとは異なり、一般にはネアンデルタール種と、現生人類は別種であり、混血はできなかったとされています。
最近の学説では、そうともいえないという説も出されていますが、諸説あって、これはこれで今後の研究が楽しみな分野です。

ちなみに、このネアンデルタール人、イラクのシャニダール洞窟で見つかったのですが、その見つかった場所からは、大量の花の花粉が見つかっています。
これはどうやらお葬式をした痕跡だったのではないかというのが有力説で、葬送の際に、遺体を花で埋め尽くしたものであるようです。
つまり、ネアンデルタール種には、きわめて高い知能があった、ということです。

ついでに申し上げると、人類の始祖は
1 猿人(約600万年前〜130万年前)
2 原人(約150万年前〜20万年前)
3 旧人類(約20万年前〜約2万年前)
4 新人類(約4万年前〜現代)

と大別されています。

(以下省略)


これは長いので、本文をそちらで読んでもらうとして、面白い部分はこれだろう。我が国で見つかった物的証拠と我々日本人の遺伝子に遺された物的証拠である。

日本最古の土偶
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日本列島では、
11万年前には、石器が使われ
3万年前には、加工した石器(磨製石器)が使われ、
1万6500年前には、世界最古の土器がつくられ、
1万3000年前には、人の形をした土偶がつくられ、
1万2500年前には、漆が栽培され、使われていました。

日本の歴史は、とても長くて古いのです。


そしてその日本において、およそ1万7000年前から約3000年前までが、縄文時代です。
縄文時代の遺跡からは、対人用の武器が見つかっていません。
もちろん、矢じりや石斧は出土していますが、いずれも小さく、対人用の武器としては使えない小型のものばかりです。
つまり、縄文時代、日本には、人が人を殺すという文化がなかったということです。

日本人は、はるか1万7千年の昔から(もしかするともっと以前から)、人が人を殺して奪うのではなく、人が人と協力しあって、食料や生きるために必要なものをつくるという文化を熟成させてきた、ということになります。

古事記では、もろもろの天の神様たちが、最初の男女神であるイザナキノミコト(伊耶那岐命)とイザナミノミコト(伊耶那美命)に、「下界に漂っている混沌を有るべき姿につくり(修理)、固め(固成)なせ」と命じ、天の沼矛(アメノヌボコ)をお授けになったとされています。
これを「修理固成」と書いて「つくりかためなせ」と読みます。

そこでお二柱の神様が天の浮き橋にお立ちになられて、その沼矛で下界をかき回し、沼矛を引き揚げたときに、沼矛の先から滴った潮でできたのがオノコロ島です。
滴った雫(しずく)というのは、球体です。
その球体が、潮でできていて、オノずとコロがる島といえば、それはどうみても地球です。
ちなみに、夜空にかかる大きな橋といえば、天の川です。

そしてお二柱の神様は、オノコロ島に降り立たれ、そこで結ばれて(結い)、日本列島を産みます。
これが「国生み神話」です。
そしてそのあとに、天照大神(あまてらすおおみかみ)様がお生まれになられます。

その天照大神(あまてらすおおみかみ)様の直系の御子孫が、統(す)メル国が、日本です。
ですから天皇のことを、私たちは「スメラミコト」と呼びます。

その天照大神(あまてらすおおみかみ)様の御神意は、国譲り神話に明らかな通り、私たちの国を「シラス国」とせよ、というものでした。
そしてその「シラス」という権威と権力を切り離した統治が、私たちの国では、はるか太古の昔から行われてきたわけです。

権力者による収奪のない日本では、古くから「モノ作り」がとても大切にされてきました。
そのための技術も進歩しました。
勾玉(まがたま)の多くは、ヒスイでできていますが、ヒスイの硬度は6.5で、鉄の5.0よりもはるかに硬いものです。
その硬いヒスイを、まだ鉄さえもなかった時代に、美しく研磨し、穴まで通してできたのが勾玉です。

そしてわたしたちの国では、そうしたモノづくりの技術を、ただ作ることだけに注ぐのではなく、それを修理しながら大切に使うという文化を熟成させてきました。

その「修理しながら」という概念は、人間関係の共同体でも同じスタイルが講じられました。
人間関係が壊れたときは、どちらか一方が殺された、諸外国と異なり、わたしたちの祖先は、一度こわれた関係でも、それをなんとか修理して復す努力が行われてきました。

日本人が、先に謝るという文化をもっているのも、このことによります。
私たちは、とてつもない国、そして誇るべき文化を熟成させてきた国の住人なのです。


ところで、この翡翠を加工して勾玉を作る。これは私の故郷山梨ではたくさんのそういう翡翠の勾玉の加工場の遺跡が発掘されている。これが翡翠から水晶へと変わり、甲府は水晶の街になった。
勾玉
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古代朝鮮半島地域の「建国神話」の数々:建国神話なんていうものは大方嘘だろうヨ。


我が家の先祖は代々水晶ベースの宝石加工業だった。(旧ブログ、ファミリービジネス参照)

実際、約1万年ほど前から山梨では翡翠の勾玉を加工していたようである。そして翡翠の勾玉を首からかけていた。

たかだた8000年前にロシアの東部の洞窟に韓国人の共通先祖が見つかっただけで、まるで世界最古のように騒ぐ。方や、我が国の民族の古さはネアンデルタール人まで遡る。

これが正しいとすると、やはりシッチン博士の惑星Xニビルの神々による人類創世はかなり説得力を増す。

ニビルの神々がエンキの遺伝子とアフリカ原人女性の遺伝子を混ぜる(ルル)て、ルルという新人類を作り出したがそれはあまり優れてはいなかった。これが20万年前のこと。

そこで第二の試みとして、エンキがルルの女性と交雑して新しい人類が生まれた。これが旧人類。つまりネアンデルタール人。

第三の試みとして、そのネアンデルタール人の女性の可愛さの惹かれて、再び交雑し、自分そっくりの新人類が生まれたこれが新人類のクロマニオン人。黒髪の白人。

第四の試みとして、エンキの息子マルドゥク(マードックの語源)とその部下のシャムカズたちが、空から降り立ち、北ヒマラヤの星の降る街、ヒマラヤスギの都市に住み、新人類の女を拉致して酒池肉林して産めよ育てよとなって誕生したのが、ニビルそっくりの金髪の白人。白人が住む場所に必ず売春婦がはびこるのはこれが理由だろうと俺は睨むが。

現代人の祖先、別人類「デニソワ人」と交雑?:シッチン説vs化石人類説

シッチン博士の古代シュメールの石碑文の解読によれば、シュメールの神エンキが行った遺伝子操作によって誕生した地球人類には、以下のものがある。

(1)エンキ+類人猿女性の子=アダムゥとティ・アマト。
   アダムゥとティ・アマトの子孫。

(2)エンキ+アダムゥとティ・アマトの子孫の1女性の子=アダパ
   エンキ+アダムゥとティ・アマトの子孫の1女性の子=ティティ。
   アダパ+ティティの子=カ・イン、アバエル(死す)、サティ。
   カ・インの子孫=アジアに広がる。
   サティの子孫=ヨーロッパに広がる。

(3)エンキ+サティ子孫ル・マクの妻バタナシュの子=ジウスドラ(金髪碧眼)。
   ジウスドラ+エムザラの子=セム、ハム、ヤフェト。その子孫。

(4)「エジプトの初代ラー」マルドゥクとサティ子孫エンキメの娘のサルニパトの子
   =アサル(死す)、サツ、ナブ。
   アサルとシャムガズの娘アスタの子=ホロン。その子孫。
   サツとシャムガズの娘ネバトの子=?

(5)イギギの反逆首謀者シャムガズと200人とアダパ族の女性たちの子孫。


というわけで、ニビルの神々の血が一番濃いのはルックスが遠い方の旧人類新人類の方であり、ルックスが一番ニビル似ている方が、エンキの息子マルドゥクの部下のシャムカズの子孫という亜流の方である。

人類の「Y染色体」ハプログループ分布と「シッチンの人類創世説」に矛盾があるか?



はたして我々日本人は最古の人種なのだろうか?

たぶんそうだろうと私は考えているが。

日本人女性がどの民族、どの人種と結婚しても生まれた子供は相手に似る。これは日本人の血が古いからである。上書きされるメカニズムがあるからだろうということになる。

この辺りは今後の研究を期待したい。


いやはや、世も末ですナ。



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  by kikidoblog2 | 2017-02-14 10:57 | 普通のサイエンス

「温故知新」から文科省の「温新知古」の時代へ:「サイバネティックスの時代」は良かった!?



みなさん、こんにちは。

最近は私は杉田元宜博士の1960年代以降1970年代頃までの研究を完全に理解するにはどうしてもかのノーバート・ウィナー博士(ウィーナー博士とも呼ばれる)の
サイバネティックス
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を理解しなければ無理だということになり、我が国でこのウィナー博士の盟友の一人、かつウィナー博士をたびたび我が国への訪問することを実現したという、北川敏男博士の研究を調べているわけである。

この辺の事情は次の本に書かれていた。
統計科学の三十年―わが師わが友 (1969年)
(これは京大数理統計研究所のサイトからフリー・ダウンロードできる。一読の価値あり。)

この北川敏男博士は、かつて私が富士通にいた頃、その部署の向かい側にあった富士通国際情報社会学研究所の創設者の一人、初代所長になった人だった。

九州大学が1939年に開設された頃からずっと九州大学の教授であり、九州大学をそれまでの東京大学(人文社会法律中心)、京都大学(自然科学中心)、東北大学(物質加工科学中心)から、生命現象や社会現象中心の新大学として誕生させるきっかけにまでなられた大数学者であった。いわば、九州大学をいまある形を設計して作った人である。

この北川博士の開拓された推測過程理論とは、まだまったくまともに勉強していないのだが、要は制御過程理論の逆問題である。つまり、普通は何かの”原因を与えて”それがネガティブ・フィードバックして制御するということになるが、推測過程というのは、制御された”結果をみて”、どんなものが制御しているかを逆に推定するという理論であると思う。

要するに、あなたが打ち出す手を見ていくうちに、あなたの頭の中のルールを見つけ出すのである。そして、一度あなたの発想の根源を知れば、百戦無敗となる。

すなわち、今流行りのAIの遠いルーツと言える。なんとそんなことを1940年代から1950年代には我が国でもさかんに研究していたようなのである。そういうことを最近知ったのである。昔の日本の学者は偉かった。

それで、どうして一橋大の杉田元宜博士、あるいは九大の北川敏男博士、東大の高橋秀俊博士、米カリフォルニアの高橋安人(やすんど)博士などさまざまの人たちが、サイバネティックスを研究したのかと見ていくと、やはり当時の大天才ウィナー博士の偉大さにあったようだ。このウィナー博士のスタイルはどことなくニコラ・テスラの時代のテスラやスタインメッツ博士に似ている感じがする。

要するに四六時中研究している。研究以外しない。物心ついた時から研究、仕事も研究、遊びも研究、趣味も研究、暇な時間も研究、眠っているときも研究、死ぬまで研究、というスタイルのことである。今時こういうタイプはいない。いたとして一時的である。

そんなわけで、我が国の情報科学というこの「情報科学」という言葉を生み出したのも北川敏男博士であった。また、わが国初の「情報科学研究室」というのも作ったのも北川博士である。ちょっと遅れてほぼ同時に東大の高橋秀俊博士も「情報科学研究室」をお作りになったようである。どっちが先かと言えば、やはり北川博士だろう。が時代的背景からすると甲乙つけがたい。

そうしていると、偶然、以下の面白い本をアマゾンで発見し、買ったのである。
サイバネティックス―境界領域としての考察 (1953年) (現代科学叢書〈第1〉) サイバネティックス〈続(自動制御と通信理論)〉 (1954年) (現代科学叢書) - – 古書, 1954


それで昨日はこの古い本を読みやすくするために1枚5円コピーのある市内のスーパーのマルナカ(イオンに乗っ取られた)にコピーに行っていたわけである。ついでに杉田元宜博士の「物理学史(1943年)」もコピーした。さもないと1940年代、1950年代の本だから持ち歩くとボロボロになってしまいそうだからである。

「統計科学の三十年」によれば、北川敏男博士は学術会議の会員になった頃、ウィナー博士の薫陶を受けて科学の細目による分断の壁を取り除くための活動を行ったというようなことが書かれていたのだが、どうやらそういう一つがこのサイバネティックスの布教、普及であった。

そうやって自然科学の各分野の当時の巨匠たちを集めて議論し交流する機会を得たのが、上の「サイバネティック」「続サイバネティックス」であった。今読んでも実に啓発的で面白い。本質的なことはもうほとんどこの時代に尽きているのである。

残念なことにこの時代つまり1950年代から1970年代までの古書は大学の図書館から矢継ぎ早に「除籍」されているのである。

これが、アマゾンと裏で組んだ文科省の天下り官僚のせいではなかろうか?と俺は睨んでいるのだがナ。いったいだれが大学図書館の図書除籍を認めたのか?

いずれにせよ、大学の図書館の最大の任務は古書の保存と管理なのである。

実は、この大学の図書館システムをお創りになられたのもまたこの北川敏男博士だった。だから、今のこの現状を見たら嘆くに違いない。

大学に古い本がなくなれば、もはや大学の自殺に匹敵する。存在価値がないとすら言えるのである。

しかしアマゾンなら買えるって?→ここにアマゾンと結託した陰謀の匂いを俺は嗅ぐのである。これも調べているところ。

面白いことに、この1950年代我が国の研究者がこうしてウィナー博士のサイバネティックスの普及に心奪われている間、その空隙をぬって、米ソではほぼ独立に最適制御の理論が生まれつつ在った。

ソ連では盲目の天才数学者ポントリャーギン博士、アメリカでは若き天才リチャード・ベルマン博士が挑戦中であった。

ともにミサイルの制御を可能にするためだった。つまり、平和憲法のもとサイバネティックスの平和利用だけに限定してものを見ている日本の科学者たちに対して、核ミサイルの開発という現実の危機の戦争をしていた米ソにあって、それを可能にする数学理論を発見することは急務の課題となっていたのである。

だが、我が国の研究者はそんなことはまったく理解できなかったし、理解しなかったし、興味ももなかった。

その結果、ポントリャーギンは「最適制御の最大原理」を発見し、ベルマンは「最適性の原理」「ダイナミックプログラミング」を発見した。ここに「現代制御理論」という科学分野が生まれることになった。(*)

こうなると、ウィナー博士のフィードバック制御の理論は「古典制御理論」となり、過去の遺物と化してしまったのである。

まさにハイゼンベルグとシュレーディンガーの量子力学の発見により、ニュートン力学が古典力学となってしまったようなことが制御理論でも起こったのである。これがほぼ1950年代後半、ほとんど1960年に起こったのである。たぶん正確には私が生まれた1957年に誕生したのである。

つまり、ソ連のスプートニクが発射され、アメリカがスプートニク・ショックになった時に、現代制御理論が完成したのである。私の名前は、このスプートニクが打ち上げられたことにちなんで、平和に1基空に飛んだというところに私の父親が感動して、その状況を私の名、和基となったのである。

つまり、言い換えれば、私は現代制御理論といっしょに生まれたのであった。

ところが、我が国では逆に北川博士、杉田博士、高橋秀俊博士、高橋安人博士などのサイバネティックスの普及の威力がありすぎて、長らく現代制御理論の方まで手が回らなかった気配がある。

トーマス・クーンのいうパラダイム論で言えば、やはり我が国の科学技術は、ウィナーのパラダイムからポントリャーギン・ベルマンのパラダイムへのシフトがうまく行かなかったのかもしれない。

その証拠がいまだに科学系、物理系、工学系の大学、大学院では現代制御理論を教えるものが非常に少ない現実と言えるだろう。

ここ阿南の阿南高専にも工学系の研究室がいくつかあり、そのそれぞれに制御理論を教える教科がある。私が調べたところ、その内容は重複しているにもかかわらず、ほぼ同じ内容を電気、機械、土木などで別々に制御理論の科目としてほぼ同じ古典制御理論を教えているのである。みな現代制御理論はスルーしている。そういう教師の1人に私がサッカー部の指導時代の監督になってくれた人がいて知っているのだが、現代制御までは手が回らないと言っていた。

前の話と重なるが、こうしているうちに、この1960年代〜1970年代までの古書、古い教科書は軒並み除籍処分となった。

はて、じゃあいったいだれがどの本で最適制御理論を教えるの?っていうことにならないだろうか?

かといって、残った本を見ると、なんと同じ本が数冊ずつ並ぶ。ということは、今の大学の除籍処分とは、比較的新しい本は何冊もあるが、古い本はまったくないということになる。

これって、意味ないのではないか?

むしろ、新しい本は2冊程度で十分だから、そのスペースに古い本を保存しておくべきではないのか?ということになろう。


我が国には、温故知新[昔の事をたずね求め(=温)て、そこから新しい知識・見解を導くこと。]という優れた言葉が残されている。

今はまさにこの逆である。不可温故不可知新あるいは、温新知古[最近の事をたずね求め(=温)て、そこから古い知識・見解を導くこと。]であろう。

温故知新の最大の利点は、二股に分かれて進んで一方が行き止まりになった時、その二股の場所まで戻りそこから別の道にやり直すことにあると私は考えている。

いま我々の世界、我々の科学は後戻りすべき時代に入った。本当に進むべき道を探し直さなければならないのである。相対論がどこで間違ったか?熱力学がどこで間違ったか?量子力学がどこで間違ったか?
こういう時、一旦舞い戻って、別の入り口を探さなければならない。迷路を脱出するには失敗したらまた元に戻らなければならない。

こういう場面で、古書が最大限の力を発揮するのである。


いやはや、我が国はもはや馬鹿を通り越して気違いになってしまった文科省のお陰で大学の図書館はもぬけの殻になりつつある。アマゾンを天下り先化したいばかりにそういう愚策を繰り出したに違いない。


それにしても昔の日本の科学者は素晴らしい。昔は良かった、のである。


いやはや、世も末ですナ。


おまけ:
(*)逆に我が国では戦前軍事研究というものが行われた。軍事研究というのは軍事情報を扱うから、どこから漏れても困る。だから基本的には関係者以外極秘任務となる。日本では「軍事研究隣組」「隣組研究班」というものがあったらしい。各テーマに合わせて班があてがわれてその班に何人もの研究者が集められて、開発研究した。仁科(芳雄)研究班ではレーダーの研究、〜〜班では制御装置の研究という具合で研究が行われた。軍事研究だから海外の研究者とも交流はない。まったくある意味で自由気ままに自分たちの発想で研究する。どうやらこれが非常に科学には良いようで、世界や社会から孤立することにより非常に独創的な発想が生まれるらしい。だれにも左右されないで本質だけを自分の頭で考えることが出来るのである。事実、制御理論に関しては我が国の数学者は西洋で同じものが発見される10年も20年も先に独自に発見していたようである。だから、名機ゼロ戦や戦艦大和が作れたのである。どうやら我が国の戦後の発展の最大の原動力がこの軍事研究の時代に遡るらしい。だから軍事研究をいたずらに危険視するのは非常に誤っているのである。この話はまたいずれすることもあるかもしれない。




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  by kikidoblog2 | 2017-02-14 09:25 | 普通のサイエンス

俺「なぜ日本の方がハワイより疲れるのか?」→答「ハワイの方が重力が弱かった!」

みなさん、こんにちは。

この9月は10日から一週間ハワイオアフ島に結婚25周年記念旅行に行ってきたことはすでにメモした。
シルバーハネムーンでブルーハワイに行って来ました!:結婚25周年旅行無事終了!


その時の実体験による印象として、我々はなんとなく
ハワイと日本で重力が違うのではないか?
という気がしていたのだ。

ハワイオアフ島にはすでに数回行っていたからそれまではあまり気にもならなかったのだが、今回50台後半になって行ってみると、オアフ島に行く前およびそこから帰ってきてからと、オアフ島にいる間でかなり疲れ方に違いを感じたわけである。

オアフにいるときには結構歩いた。市バスで2度ハレイワにも行ったし、結構公園を歩いたり、海で泳いだり、サンゴ礁を歩いたりとしたからである。

ところが、いつもはすぐに足がつりそうになる奥さんもまったく足がつらず、元気そのものだったのだ。

そんなに歩いて大丈夫か?と聞いても特に問題はなさそうだったのである。

ところが、帰国後元の生活に戻るやいなや、足もすぐに疲れるらしく、足のふくらはぎはつりそうになるのだった。

そこで、
ひょっとしてハワイの重力の方が日本の重力より弱いんじゃないか?
と私は想像するようになったわけだ。

今のところちゃんとしたデータもないし、あくまで自分の実体験による印象でしかないナア、と思っていたところ、最近矢継ぎ早に興味深いデータが出てきた。今回はそれをメモしておこう。以下のものである。

(あ)オーストラリアの研究
東日本は重力高めだった。地球上の重力を可視化した地図(オーストラリア研究)

 地球上の物体を地球に引きつけようとする力、それが重力である。当たり前のように存在するので、夜ベッドに入って寝られるのも、歩いている時に地面に足がつくのも、家やビルを建てられるのも、重力が存在するからだということをうっかり忘れてしまう。この世界を結びつける力は目に見えないから余計だ。

 しかも、地球の重力を正確に計測することは驚くほど難しい。

 一般的な強さはわかっているが、位置によって地球が物体を引き寄せる力は大きく変わる。地球の重力のもっとも詳細な地図のひとつは、カーティン大学の西オーストラリア測地学グループが作成したものだ。

 測地学とは、地球の形状や性質を数学的に研究する学問である。同グループは人工衛星と地上施設からのデータを組み合わせ、重力の高解像度マップを作成した。これは六大陸の地域的な重力を示したものだ。重力の強さが詳細にわかれば、地球の地下に何があるのか手がかりにすることができる。建築家や技士にとっては非常に重要な情報だろう。

重力世界地図
青いほど重力が小さく赤いほど重力が大きいことを示す
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北米
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南米
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ヨーロッパ
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アフリカ
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アジア
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オーストラリア
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日本
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ビンゴ!ぴんぽ〜〜ん!

この最初の世界地図を見れば一目瞭然。やっぱり日本とハワイを比べた場合、日本の方が重力が大きかったのである。

これが日本の方が運動するとすぐに足に来る理由だったのではなかろうか。


では、どうしてこういうような重力分布になるのだろうか?

地球内部の物質の偏りから重力の違いが起こっているのだろうか?あるいは、何か別の理由があるのだろうか?


こういった疑問に対する一つの答えがこれだ。


(い)米NASAの研究

NASAにより公開された地球の本当の形wwwwwwwwwwwwwwwwwwww

最新の観測技術で明らかになった地球の正確な形状

アジア・インド
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インド・アフリカ
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北南米・欧州
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欧州・アフリカ
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というわけで、これまたビンゴ!やはり日本の重力は大きい方だった。


はたしてこれをどう考えるか?これは実に興味深い問題である。

おそらくこんなことではないだろうか?

つまり、見てすぐに気づくことは、
赤い色の部分は地下にマントルの沈み込みがある場所である
ということである。一方、
青い色の部分はマントルの沈み込みのない部分である
ということである。

つまり、言い換えれば、赤い部分はマントルのぶつかり合いや沈み込みなどによる「圧縮」「伸縮」の場所である。青い部分は、マントルが引っ張られ亀裂が生じている「膨張」「拡張」の場所である。

我々の経験からも分かるように、固体は引っ張りに対して伸びて密度が減る。一方圧縮に対しては密度が増す。

その結果、圧縮の場所は地層が厚くなり地形が上がるが、膨張の場所は地層が薄くなり地形が下がる。

というようなわけで、この研究結果のような重力分布や高低差が生まれたものと考えられる。


さて、この研究結果からやはり我々の日本とハワイとの実体験が正しかったというわけである。やはりハワイの方が楽に生活できるのだ。

だから、やはりハワイは天国のような気分になるわけだ。実際に重力が弱く、体重が軽くなるからだ。

きっとホノルルマラソンの方が東京マラソンより軽く走れるはずである。ハワイでオリンピック開催すれば高記録続出になるだろう。一方、東京五輪ではむしろ重力が上がるから、あまり好記録は出ないのではなかろうか。

ところで、上の高低差のデータの地球をみて分かるのは、なんとなく
野球のボールの縫い目のパターン
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に似ているということである。

物理ではこういうのは四重極子(quadrapole)という。

このパターンが外部で作られるためには、逆に内部では伸張膨張の部分が早く動き、外部の伸縮圧縮の部分がゆっくり動いているということになるかもしれない。つまり、膨張部分が速度最大で、圧縮部分で速度最小、あるいは静止しているのである。

もしそうであれば、内部マントルのグローバルな運動はあまり複雑ではなく、かなり単純なのかもしれない。

仮にこれが周期運動しているとすれば、いつの日か、今赤いところが青くなり、青いところが赤くなる日がやってくることになる。そうなると、青い部分が山となり赤い分が海になる。

そういう日には、日本が水没し逆に太平洋にムー大陸が出現するのであろうか。

はたして実際には内部マントルがどういうふうに動いているかについては、またの研究を期待したい。




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  by kikidoblog2 | 2016-11-01 13:12 | 普通のサイエンス

ディランのジレンマ「もらうべきか、もらわないべきか、それが問題だ」:ノーベル文学賞ディラン連絡とれず

学生街の喫茶店 / 初音ミク



みなさん、こんにちは。

ノーベル賞の最後を飾り、私の誕生日に重なった文学賞受賞はアメリカの反体制派ユダヤ人歌手ボブ・ディランさんに与えられた。

なんとディランさんまったくノーベル賞財団と連絡が取れないんだとか。これである。

ディランさんと連絡取れず=授賞から丸1日―スウェーデン・アカデミー

【ストックホルムAFP=時事】ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーの関係者は14日、米シンガー・ソングライターのボブ・ディランさんへの授賞発表から丸1日が経過した時点で、ディランさん本人と直接連絡が取れていないと語った。

 
 同関係者によると、代理人やコンサートツアー担当者らには連絡が付いたが、ディランさんとは話ができていない。ディランさんの友人の米歌手ボブ・ニューワース氏は米紙ワシントン・ポストに対し、「彼はノーベル賞受賞を認めたくないのでは」と語った。

 ストックホルムで12月10日開かれる授賞式では、受賞者はスピーチを行うのが慣例。スウェーデン・アカデミーは、ディランさんが式に出席するかどうか把握できないという。 


【悲報】「ボブ・ディランさん電話して」発表から丸1日ノーベル賞の連絡がとれず
返事してない模様

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ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーの関係者は14日、
米シンガー・ソングライターのボブ・ディランさんへの授賞発表から丸1日が経過した時点で、
ディランさん本人と直接連絡が取れていないと語った。

同関係者によると、代理人やコンサートツアー担当者らには連絡が付いたが、
ディランさんとは話ができていない。
ディランさんの友人の米歌手ボブ・ニューワース氏は米紙ワシントン・ポストに対し、
「彼はノーベル賞受賞を認めたくないのでは」と語った。


これはヒグズ粒子でノーベル物理学賞を受賞したHiggsさんといっしょで、受賞したのはいいが、自分がもらうべきかどうか葛藤する間失踪していたというのと同じようなことだろうか。

ディランさん、体制反対派、権威否定派として、純粋左翼として

「風に吹かれて」生きることを目指してきた。
Blowing In The Wind (Live On TV, March 1963)


それが、何をとち狂ったかノーベル賞財団が反体制派のディランさんに世界最高の権威を与えると宣言してしまった。

人生の皮肉。まさにジョークのような受賞に対して、ディランさんはもっか葛藤の最中にあるにちがいない。

もらうべきか、もらわないべきか、それが問題だ


もし賞をもらえば、自分のこれまでの詩の主張が死ぬ、もらわなければ、自分の詩の主張が正しいことになるが、詩の価値は死ぬ。

はて?どうすべきか?


詩の主張を信じればもらうべきだが、それを否定すればもらえない。

詩の意義を認めれば賞をもらうが、詩の内容を認めれば賞をもらえない。

なんかややこしいことになったが、まさに囚人のジレンマ、二律背反。自己言及パラドックス。

権威を否定するものが権威になってしまう。

これを認めた途端、自分の未来の栄光が得られるが、自分の過去は否定される。

逆にこれを認めなければ、自分の過去の栄光は保たれるが、未来の栄光は得られない。

となれば、どうすればいいのか?


いや〜〜、実にややこしく、いやらしい状況になってきましたヨ。

はたしてディランさんはどうでるか?

多分、長考の結果、もらうと見た。

ロシア人数学者のペレルマンのような受賞辞退はユダヤ人はしないのではないか。

乞うご期待ですナ。




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  by kikidoblog2 | 2016-10-15 11:16 | 普通のサイエンス

今年のノーベル文学賞は?:なんとフォークソング歌手ボブ・デュランへ!

Blowing In The Wind (Live On TV, March 1963)


みなさん、こんにちは。

遅ればせながら、予想外のノーベル文学賞に乾杯!

反戦の騎士、フォークソングの生みの親、ボブ・デュランが文学賞を受賞したとか。

http://www.nobelprize.org
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ボブ・デュランと言えば、わが国の吉田拓郎
吉田拓郎 旅の宿
やバンバン
いちご白書をもう一度 バンバン
や森山良子さん
この広い野原いっぱい~初恋編

戦争を知らない子供たち ジローズ ライヴ
や加藤和彦(在日)と北山修(在日)
加藤和彦と北山修 あの素晴しい愛をもう一度
などなど、いわゆる戦後世代のフォークソングに大きな影響を与えた。

いまやその世代は60台〜70台になっている。

あの時代はまだ在日韓国人や在日朝鮮人の人も一部のヤクザを除けばいまほど狂っていたわけではなかった。

いったいこの70年間でどうしてここまで狂ってしまったんでしょうナア?やはり遺伝子の蓄積効果なんだろうナア。


いずれにせよ、ボブ・デュランがもてはやされた戦後のいい時代もあったというジョークのようなノーベル文学賞である。

アメリカでも実際にはボブ・デュランはウーマンリブ運動や左翼運動を活発にして、古き良きキリスト教のアメリカを破壊するためにロックフェラー財閥が裏から後押ししたことが知られている。
Reflections And Warnings - An Interview With Aaron Russo {Full Film}


またイギリスのビートルズもそうで、ビートルズの登場によっていわゆる英国紳士の文化は消滅した。

要するに、欧米の既存の白人文化を葬りさせるために、ビートルズ、プレスリー、ボブ・デュランに始まるロック革命が起こされたのであった。

ウーマンリブの後、世界はいわゆる主婦は女性蔑視と同一視され、家庭崩壊、そして少子高齢化の世界へと突き進んだのであった。

その分水嶺がボブ・デュランだった。

まあ、何でもいいが、受賞おめでとうございます。

わが国の戦後青春時代、フォークソング時代はこれで終焉したっていうことですナ。


おまけ:
イムジン河 フォーク・クルセイダーズ

すくなくとも君らの祖国を分けたのは日本ではなかった。朝鮮戦争は南北朝鮮人同士の戦いである。米ソ冷戦の最初の主戦場として利用されたのである。真の歴史を知るべし。




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  by kikidoblog2 | 2016-10-13 23:16 | 普通のサイエンス

今年のノーベル経済学賞は?:契約理論のハート博士とホルムストレーム博士へ!

みなさん、こんにちは。

まあ、ついでにというわけで、今日ノーベル経済学賞の発表があった。

経済学賞は、契約理論の発展に関して、以下の2人に送られた。

オリバー・ハート博士、
ベント・ホルムストレーム博士

Announcement of the 2016 Prize in Economic Sciences


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おめでとうございます。




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  by kikidoblog2 | 2016-10-10 19:39 | 普通のサイエンス

今年のノーベル化学賞は?:分子マシーンの開発者サウベージ、ストダート、フェリンハへ

みなさん、こんにちは。

いよいよ時間が迫ってきた。

今年のノーベル化学賞受賞者は?


マイクロ分子マシーンの開発者のサウベージ、ストダート、フェリンハへ。

http://www.nobelprize.org

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おめでとうございます!



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  by kikidoblog2 | 2016-10-05 18:50 | 普通のサイエンス

今回のノーベル物理学賞「トポロジカル物質」って何?:日本人の貢献も無視できないヨ!

みなさん、こんにちは。

昨日のノーベル物理学賞受賞のニュースに関してわが国で一番先に報道した、というか、メモしたのがこの私のブログだった。ほぼリアルタイムで報道したわけだ。
今年のノーベル物理学賞は?:物性理論家のサウレス、ハルデーン、コスタリッツの3人へ!
なぜなら、リアルタイムの発表式典を見ていたからである。

1時間後にネットの朝日新聞、次が毎日、2時間以上経って読売、産経、日経などと公表があった。私はどこが一番最初かずっと観察していたんですナ。

面白いことに、反日アカヒが最速だった。これは日本人の受賞がなかったから一番先に「ざんね〜〜ん!ざま〜〜みろ!」的な意味合いで報道したのだろう。毎日変態新聞もそうだろう。


さて、このようにネット社会の今では、「自分たちの番組」というように、テレビ番組枠やら、あるいは、朝刊、夕刊、日刊、週刊、月刊などと時間を区切ったメディアはもはや存在価値がないのだ。競争に負けるのだ。

事実、ノーベル生理医学賞の発表はツウィッターが最初、その次がフェイスブック、そして一番最後がYouTubeだった。新聞は何十分〜数時間までも遅れた。

昨日の物理学賞でもそうだった。今回はYouTubeとツウィッター、フェイスブックなどがほぼ同時にリアルタイムで報道された。

それでも、私が最初、その次が朝日、毎日、そして読売、産経、というような順番だったわけだ。

おかげで、産経に至っては遅れて焦ったのか、タイトルに「サイレス」となっていたし、固体が「個体」と表記されていた。その記者は競争に負けたのである。

つまり、ここ徳島阿南の一地方に住む人間であっても、問題意識とネットに自分のツールを持ちさえすれば、世界相手、日本相手にも最速競争で勝てるのである。要は、努力と頭と関心である。

良かれ悪しかれそういう時代に入った。


さて、メディアの報道速度の話で前置きが長くなったが、もう一つは日本のメディアは日本人の受賞でないと興味がわかないという判断=目先の判断を行う。

だから、今回のノーベル物理学賞、それもわが国でもっとも強く、そして最も世界に貢献してきた物理学の分野である「物性物理学」「量子物理学」「凝縮体物理学」の分野のノーベル賞受賞だったわけだから、その裏にはさまざまの日本人の貢献が含まれているのであるが、まったくそういうことに気づかなかったようだ。

このテーマでは日本人でノーベル賞を受賞してもおかしくはない人間がわんさかいるのである。

今夕の化学賞の方では、化学合成ということがかなり比重があがるから、作った人、開発した人に優先順位がつく。だから、飯島澄男博士のナノチューブなどが受賞の可能性が高い。あるいは、チタン酸バリウムの効用を見つけた教授とか、そういうものがノーベル賞の可能性が高い。


そこで、せっかく私が青春期に挑戦してきた物性物理学の分野で物性物理学を学んだものなら誰もが知っているスター3人が、昨夜のサウレス、ハルデーン(ホールデンともいう)、コスタリッツだったわけだから、ここで彼らの業績についても、そしてわが国の研究者の貢献についてもメモしておこう。

まずは、最速でそういう説明をしている人を見つけたので、それをメモしておこう。以下のものである。
エビ風サイエンスミネストローネ

2016年のノーベル物理学賞発表

2016年のノーベル物理学賞が発表され、物質の新しい状態である「トポロジカル相 (Topological phase)」の理論化と発見に関わったDavid J. Thouless、F. Duncan M. Haldane、J. Michael Kosterlitzの3氏に贈られる事が決定した。賞金はThoulessに半分、HaldaneとKosterlitzに残り半分に送られる。

【受賞に関連する論文】
J M Kosterlitz and D J Thouless. "Long range order and metastability in two dimensional solids and superfluids.(Application of dislocation theory)" (1972)
J M Kosterlitz and D J Thouless. "Ordering, metastability and phase transitions in two-dimensional systems" (1973)
J M Kosterlitz. "The critical properties of the two-dimensional xy model" (1974)
David R. Nelson and J. M. Kosterlitz. "Universal jump in the superfluid density of two-dimensional superfluids" (1977)
D. J. Thouless, Mahito Kohmoto, MP Nightingale and M Den Nijs. "Quantized hall conductance in a two-dimensional periodic potential" (1982)
F.D.M. Haldane. "Continuum dynamics of the 1-D Heisenberg antiferromagnet: Identification with the O(3) nonlinear sigma model" (1983)
F.D.M. Haldane. "Nonlinear Field Theory of Large-Spin Heisenberg Antiferromagnets: Semiclassically Quantized Solitons of the One-Dimensional Easy-Axis Néel State" (1983)
Qian Niu, D J Thouless and Yong-Shi Wu. "Quantized hall conductance as a topological invariant" (1985)
F.D.M. Haldane. "Model for a Quantum Hall Effect without Landau Levels: Condensed-Matter Realization of the "Parity Anomaly"" (1988)

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トポロジーで重要なのは、物体における穴の数である。トポロジカル相は物理学においてトポロジーの概念を導入したものである。
画像引用元 (Nobelprize.org)

物質は通常、固体・液体・気体の三態が見られる。これらは古典物理学でも扱える、原子の性質が隠れている状態である。しかしながら、絶対零度に近い低温物理学の世界では、原子の量子力学的な性質が表れるようになり、超伝導や超流動のような、常温付近では見られないような新しい性質が表れてくる。このように温度が変わると物質の性質が変わる事は「相転移」と総称される。

相転移を考える場合、統計力学においては「XY模型」と呼ばれるものが使用される。このXY模型は、3次元空間においての相転移を上手く記述できる。しかしながら、2次元空間においては、相転移が起こらない事を記述する。例えば固体・液体・気体という三態においては、原子が綺麗に揃っているか、それともバラバラになっているかという違いがある。即ち相転移とは、相ごとに原子の秩序が変化する事である。気体のように原子がランダムでバラバラに運動している状態は、どの方向においても原子が同じように分布している、即ち対称であると言い換えられるが、固体のように原子が揃っていると、異なる方向に見ると原子の並びは異なってしまう。これは対称性が低くなっている、即ち対称性が自発的に破れていると言われる。
2次元空間においては、長期的秩序は不安定である事が古くから知られており、従って自発的に対称性は破れず、相転移は起こらないと見られていた。原子が1個から数個しかない薄膜は、XY模型における2次元を満たしている。

しかしながら、David J. ThoulessとJ. Michael Kosterlitzは、実際には2次元空間においても相転移が起こるのではないかと考えた。これが起こるには、2次元空間においては起こらない長距離秩序とは異なる、新しい秩序を考える事が必要である。ThoulessとKosterlitzは1973年に、後に「コステリッツ=サウレス転移 (KT転移・Kosterlitz-Thouless transition)」と呼ばれるこの相転移を理論的に示した。この成果は、その2年前の1971年にVadim Berezinskiiによって示されていたため、「ベレジンスキー=コステリッツ=サウレス転移 (BKT転移・Berezinskii-Kosterlitz-Thouless transition)」とも呼ばれているが、残念ながらBerezinskiiは1980年に亡くなっている。

KT転移では、「量子渦」が相転移の鍵となっている。原子のような量子の世界では、自転に例えられるようなスピンと呼ばれる性質がある。低温においては隣り合う量子のスピンはほとんど同じような向きに揃う事が知られているが、しかしながら一部の領域においてはスピンの向きが渦を巻くように存在する事がある。隣り合う量子同士のスピンが上手く揃わず、縺れた結果渦を巻くように回転する方向に揃うよう安定化したためである。これが量子渦である。
ThoulessとKosterlitzは、低温においては量子渦の状態を理論的に記述した。量子渦は低温においては不安定な存在と見られていたが、実際には量子渦がペアを築くと安定して存在する事を示したのである。高温においては量子渦のペアは分離して単独でいる事で、秩序状態は低くなる。一方で低温では量子渦がペアになる事で秩序状態がある程度生まれる一方、三態における秩序とは異なり長距離秩序には関与しないため、2次元では長距離秩序が起きないというXY模型に反しない。これによって、2次元においても秩序が変わる相転移が起こる事を示したのである。このKT転移で示された、自発的対称性の破れが起こらない相転移が、後に「トポロジカル相転移」と呼ばれる事となる相転移の1種となる。
KT転移が重要なのは、これが多くの物質で見られる性質な事である。極低温の世界では量子が顕著に表れてくるが、KT転移が普遍的にみられる性質である事は、原子物理学や統計力学における低温物理学の理解に欠かせないツールとなるのである。また、これまで2次元物質では起きないと考えられていた超流動や超伝導が起きる事も判明した点も大きい。

1983年には、F. Duncan M. HaldaneがThoulessと共に発見した新しい物質の状態を発見した事で、またしても物理学に大きな影響を与えた。
この発見は1980年の発見に関連する。クラウス・フォン・クリッツィングにより、異なる半導体同士を結合したヘテロ結合の半導体を低温下で強磁場をかけた場合に「整数量子ホール効果」と呼ばれる現象が起こる事を発見し1985年のノーベル物理学賞を受賞した。磁場をかけた事による原子の特性は電子軌道で表されるが、低温下では電子軌道は量子化されるが、この時一見すると不思議な現象が起こる。通常物質に対して電流を流した際に流れる率を示す電気伝導率は、磁場の強さなど外的要因で変化する物の、値の変化は連続的である。仮想的にグラフを書けば、それは直線となる。しかしながら電子軌道の量子化が起こるような条件では、ある一定の値の整数倍の電気伝導率しか示さないという現象が起こる。もし電気伝導率のグラフを書けば、これは直線ではなく細かい階段状となるのである。このような整数量子ホール効果を発見した事でクリッツィングはノーベル物理学賞を受賞したが、この現象がなぜ起こるのかは従来の量子力学では説明のつかない不明な現象であった。

Thoulessは、整数量子ホール効果がなぜ起こるのかを、数学の1つの分野である「トポロジー (Topology・位相幾何学)」によって説明した。ここで言うトポロジーとは「位相同型」の事である。トポロジーはさながら、物体を粘土のように変形させるような行いをする。トポロジーにおける粘土細工においては、切り離す事やくっつける事を禁じている。従って、トポロジーにおいて重要な違いは、物体の穴の数である。切断や結合が禁じられているため、新たな穴を生じさせたり穴を塞ぐ事は出来ないためである。例えば湯呑は、変形させればボールと同じである。しかしながら、湯呑と似ていても、それに取っ手が付いたコーヒーカップは、穴を塞げないためボールになる事は出来ず、ドーナッツと同じである。従って湯呑とボール、コーヒーカップとドーナッツは、トポロジーにおいてそれぞれ同じカテゴリに属する事になる。
トポロジーにおける穴の数は当然ながら整数であるが、これがある事で、トポロジーを使えば整数量子ホール効果を上手く説明できる事をThoulessは発見した。量子ホール効果が起きているとき、ヘテロ結合の半導体間では「トポロジカル量子流体」と呼ばれる量子流体が出現するとThoulessは考えた。物体の一部分を拡大して見た時、それが穴が0個の湯呑か、それとも1個のコーヒーカップかは基本的に分からないのと同じように、電子の流れの一部を観測しても、それがどの種類のトポロジカル量子流体かどうかを知る事は出来ない。しかしながら、量子ホールという "穴" がある為、電子軌道の量子化が起こっている低温下では、量子ホールの数が異なる量子流体は、異なるトポロジーであると説明される。そして、トポロジーは必ず穴の数である整数で表される事が、量子流体における整数量子ホール効果をもたらすのである。またトポロジカル量子流体は、それではない部分との境界部でユニークな特性を示す。Thoulessが提唱したこのトポロジカル量子流体は、後に実験的に証明された。
Haldaneは、このトポロジカル量子流体における整数量子ホール効果が、磁場が存在しない場合でも、薄い半導体層において起こる事を1988年に提唱し、2014年に実験的に存在する事が証明された。

また、Haldaneは、1982年に原子1個が直線的に並んだ原子鎖の磁気特性にもトポロジーで説明される現象が起きているのを理論的に提唱した。原子1個1個は、周りを取り巻く電子のスピンに応じて生じた、非常に微細な磁石に例えられる。この磁石の性質は原子の種類が同じならば同じ強さな為、2つの原子が並ぶと磁石の性質を打ち消しあう。このため、原子鎖を考えた場合、原子の数が偶数な場合と奇数な場合は性質が異なる事を意味している。Haldaneは、原子鎖を構成する原子の数が偶数の場合にはトポロジカルな状態であり、奇数の場合はトポロジカルな状態ではないと考えた。トポロジカル量子流体と同じく、トポロジカル鎖もその一部分を見てもトポロジカルかどうかを決定する事は不可能であり、やはりトポロジカル量子流体と同じく境界部、即ち鎖の端におけるスピンを観測すれば決定される。
Haldaneの考えを支持する科学者は当時ほとんどいなかったが、実際に実験を重ねる事で、Haldaneの推論は正しい事が判明した。これが物質の新しい状態である「トポロジカル相」の最初の発見例となった。

トポロジカル相は現在、1次元物質のトポロジカル鎖や2次元の量子ホールによる量子液体、KT転移によるトポロジカル相転移だけでなく、3次元物質を含めた様々な物質において発見されている。「トポロジカル絶縁体」、「トポロジカル超伝導体」、「トポロジカル金属」などは、3氏の研究における物理学にトポロジーを導入した概念が無ければ発見されなかった物質の状態であり、最先端のエレクトロニクスや超伝導物理学の研究、あるいは将来の実現が期待される量子コンピュータにおいて利用される有望な物質状態である事が期待されている。3氏の受賞は、物質の新しい状態を発見して物質の性質に関する更なる深淵を覗かせ、新しい手法による研究開発に貢献した事が評価されたものである。


さて、上の記事の中で赤くした名前の方が2人、最初が
甲元眞人東大物性研准教授
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(いまだに准教授だ)、次が
ヨンシー・ウー(Yong-Shi Wu)ユタ大物理学部教授
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である。

いずれも私の以下の記事にメモした方である。
光陰矢のごとし:1986年、あれから30年!やっぱりみんな老けたナア!?


私の昔の恩師である。私が米ユタ大に留学できたのは甲元眞人先生のおかげだった。そしてその甲元博士の真横の研究室が右隣にYong-Shi Wu博士の部屋があり、左隣に
BIll Sutherland博士
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の部屋があった。私が最終的にサザーランド教授の下でPh.D.になったから、この3人とはいつも顔を合わせて話をしたものである。

この時代、つまり、1980年代に我々が心血注いで研究に励んでいたものが、まさに今回のコスタリッツーサウレス転移、ハルデーン予想、整数量子ホール効果、分数量子ホール効果、トポロジカル物質、高温超伝導、トポロジカル絶縁体などなどであった。

要するに、素粒子物理や高エネルギー物理の理論家たちが、超ひも理論やら万物理論などといっても、結局は実験できないわけだ。だから、その理論の有効性が分からない。

そういうときに、その10次元版を4次元版、さらに2次元版とトイモデル(=理論的おもちゃの模型)を作って研究すると、その度に新しい物性物理学が生まれたのである。

こういう研究分野の最初がコステリッツとサウレスであり、それに若くして便乗していった目利きの人がハルデーンだった。

ハルデーンの後ろには物性の万能の天才アンダーソン博士(現在95歳くらい現存)がいて、アンダーソン流の物性物理のやり方をさらに現代化したのが愛弟子のハルデーンだったというわけだ。

ハルデーンの後ろには、ショーチェン・ザン(Shou Cheng Zhang)。
SHOUCHENG ZHANG
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X. G. Wen
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などの中国本土からの渡米組が控えた。Wenは超ひも理論のスーパースター、フィールズ賞受賞のエドワード・ウィッテンの愛弟子である。ひも理論では食えないから物性に行けと言われて物性理論に超ひも理論や高エネ物理の理論を持ち込んだ人物である。

この分野でわが国で貢献した方々は多数いる。私がよく知っている人だけの名を挙げると、一番目が
甲元眞人(現東大物性研准教授)
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サウレスといっしょに論文を書き、一番親しい間柄だと思う。

その次が、甲元先生の助手だった
初貝安弘(現筑波大教授)
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その次が甲元先生の大学院生だった
押川正毅(現東大物性研教授、弟子が先生の上になった??)
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そして、私の留学の後を追ってMITに留学した、私のかつての親友、
永長直人(現東大教授)
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(私が先にユタ大留学する直前永長君の家に泊めていただき、これからの物理を長く語り合ったものだ。君もアメリカへ来いよ、留学しろよと言い残し。)


というように、今回、そしてちょっと前の分数量子ール効果のラフリン博士、整数量子ホール効果のフォンクリッチング博士などのノーベル物理学賞など、我々が青春期にチャレンジしたまさにその分野の受賞ということで、まさに

光陰矢のごとし。
少年老いやすし、学成り難し。

というわけである。

今回のKT転移周りでノーベル賞を逃したが、他にもたくさんのチャンスはあるわけで、いずれ近い将来こういった日本人やその仲間たちの中からノーベル賞を受賞するものが出るに違いない。

俺はそう期待したいし、心から願っているわけである。

まあ、我々の人生も無駄ではなかったのであろう。そう思いたい。

ではまた。後ほど。





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  by kikidoblog2 | 2016-10-05 10:28 | 普通のサイエンス

今年のノーベル物理学賞は?:物性理論家のサウレス、ハルデーン、コスタリッツの3人へ!

みなさん、こんにちは。

いよいよ時間が迫ってきた。

今年のノーベル物理学賞受賞者は?

http://www.nobelprize.org

Announcement of the Nobel Prize in Physics 2016


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Thouless, F. D. M. Haldane, Kosterlitz
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いや〜〜、我々物性理論物理学者の世界では知らない人がいないというトップスターですナ。

おめでとうございます!



おまけ:
光陰矢のごとし:1986年、あれから30年!やっぱりみんな老けたナア!?
In My Memory of Leo Kadanoff:私の記憶のレオ・カダノフ→ユダヤ人を垣間見た!?


おまけ2:
べレジンスキーーコスタリッツーサウレスの論文が読みたければ、以下のもの。
べレジンスキーの論文:Destruction of Long-range Order in One-dimensional and Two-dimensional Systems having a Continuous Symmetry Group I. Classical Systems
Destruction of Long-range Order in One-dimensional and Two-dimensional Systems Possessing a Continuous Symmetry Group. II.
コスタリッツーサウレスの論文:Ordering, metastability and phase transitions in two-dimensional systems

本来なら、ベレジンスキー、サウレス、コスタリッツの3人でノーベル賞のはずだろうが、ロシア人の天才ベレジンスキーは1980年に45歳で死去。代わりにハルデーンが受賞したっていうことだろう。ちなみにハルデーンは、あと二回三回とノーベル賞を取る可能性がある大人物である。ハルデーン予想、分数排他統計、分数量子ホール効果、厳密に解ける多体量子モデルなどなど。

ベレジンスキーさんとはこの方。
Vadim L. Berezinskii


ところで、このハルデーン博士は、朝永振一郎博士といっしょにノーベル物理学賞受賞したジュリアン・シュウィンガー博士の孫弟子にあたる。愛弟子がフィリップ・W・アンダーソン博士。その愛弟子がF. D. M. ハルデーン博士である。ノーベル賞の系譜というやつですナ。




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  by kikidoblog2 | 2016-10-04 22:23 | 普通のサイエンス

今年のノーベル生理医学賞は?:「大隅良典教授のオートファジーに決定!」おめでとうございます!

みなさん、こんにちは。

いよいよ時間が迫ってきた。

今年のノーベル生理学賞受賞者は?

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ノーベル賞ツウィッターとフェイスブックがあった。これである。
#NobelPrize
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Nobelprizefacebook


今回の発表はYouTubeのライブ配信が一番先かと思ってい待っていたが、なんとフェイスブックが一番先だった。そして、ツウィッターときて、最後にYouTube配信となったようである。


オートファジー=自食現象でノーベル賞が来たわけだ。

この現象は断食すると普通の細胞が飢饉に陥ってがん細胞を餌として食ってしまうという生理現象である。

断食の効果がノーベル賞を得たわけである。

イエス・キリストが断食をさせて病気を直したという伝説のその科学的根拠がオートファジーという現象である。

これを発見されたのが大隅良典博士だった。

まさに快挙である。

心からおめでとうございました、とお祝いしたい。



おまけ:
昔のオートファジーのメモをついでに再掲しておこう。
2011年 10月 03日ノーベル賞、前代未聞の珍事:受賞者がお亡くなりだった!
2013年 03月 13日ファインマンさんがガンになった時、ポーリングが言った:「ビタミンCを飲め!」




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  by kikidoblog2 | 2016-10-03 18:35 | 普通のサイエンス

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