U17W杯予選:イラクに2−4で敗退!宮代が決定機2発はずし、相手に2PKやる!
2016年 09月 30日
いやはや、ひで〜〜試合になってしまった。今朝深夜に行われたU17W杯アジア予選準決勝の日本ーイラクを録画しておいたものを今見たのだが、あまりにひどかった。
なんと相手に後半PKを2つ与えて、しかもセンタ−バックがレッドカードの退場。4−2の敗戦である。相手のエースにハットトリックを与える。これである。
久保建英は途中出場も不発 U16日本準決勝で散る
(ここまではまったく問題無しだったんだが、宮代の決定機2発はずしたところから徐々に流れが相手に移ったナ。この試合の厄病神が宮代だった!)
<U-16アジア選手権:日本2-4イラク>◇準決勝◇29日◇インド・ゴア
U-16(16歳以下)日本代表がイラクに敗れ、決勝進出を逃した。FW山田寛人の2ゴールで前半を2-1とリードして折り返したが、後半に追いつかれると、さらに2つのPKを与えてしまい、突き放された。
FW久保建英(たけふさ、15=東京U-18)はベンチスタート。後半途中から出場したが、得点には絡めなかった。
森山佳郎監督(48)は「もっとしっかりした守備の中で、チャンスをつくりたかったがバタバタ感があった。この悔しさを胸に刻んで、また1からスタートしたい」と話した。
日本はすでに4強入りし、U-17W杯出場を確定させている。
【得点者】
19分 0-1 ダウード(イラク)
29分 1-1 山田寛人(日本)
42分 2-1 山田寛人(日本)
67分 2-2 アブドゥルサダ(イラク)
81分 2-3 ダウード(イラク)
90+4分 2-4 ダウード(イラク)
GK
12青木心(JFAアカデミー福島U18)
1谷晃生(ガンバ大阪ユース)
23大内一生(横浜FCユース)
DF
19菊地健太(JFAアカデミー福島U18)
16監物拓歩(清水エスパルスユース)
7菅原由勢(名古屋グランパスU18)
2桂陸人(サンフレッチェ広島ユース)
5瀬古歩夢(セレッソ大阪U-18)
21作田龍太郎(ヴィッセル神戸U-18)
6喜田陽(セレッソ大阪U-18)
MF
4平川怜(FC東京U-18)
8鈴木冬一(セレッソ大阪U-18)
15上月壮一郎(京都サンガF.C.U-18)
10福岡慎平(京都サンガF.C.U-18)
22谷本駿介(セレッソ大阪U-18)
20松本凪生(セレッソ大阪U-15)
FW
14棚橋尭士(横浜F・マリノスユース)
宮代大聖(川崎フロンターレU-18)
13中村敬斗(三菱養和SCユース)
9久保建英(FC東京U-18)
18山田寛人(セレッソ大阪U-18)
青は先発
我が国最強チームがどうしてこんなことに?
結論から言うと、
「森山監督お前もか?」ということだ。
つまり、準決勝の相手イラクが予選2位で上がって来た相手だから、これまで使わなかった補欠を先発に何人も組み込んで様子見。棚橋、久保はベンチスタート。
その結果、相手のイラクのダウードがとてつもない選手だということがわかって大変だ〜となったが、後の祭り。修正しようにも修正できずにむしろ傷口を酷くするだけに終わった。
要するに、森山監督はイラクをなめたんですナ。
俺はもう何度も何度も何度も日本人監督のこういう選手起用のしかたを見て来ている。中学サッカー、高校サッカー、高校野球でもそうだ。いったん準決勝あたりになると、色気を出して取らぬ狸の皮算用をして決勝のことを頭に入れてしまうのである。
逆に、予選リーグでは、一戦必勝とばかりに何でもいつでも全部勝つということを考えてエースを怪我させたりしてしまう。そしてトーナメントでエースが不調になる。こういうことが実に多い。
今回はどうやら久保選手は疲れや怪我で体調不良となっていたようである。この試合もまったく動けなかった。
さて、イラン、イラクの中東の強豪は背が高く身体能力の高いエースストライカーをおいたサッカーをする。我が国の昔の釜本選手の時代のサッカーに近い、前線にセンターフォワードを置いたサッカーを今も行う。徹底してストライカーの個人頼みで攻める。
これにまんまとひっかかってしまった。
相手は前に蹴るだけのサッカー。これに合わせてしまったわけである。
もともとインドのサブグランドだから、ピッチコンディションが非常に悪く、足元中心のパスサッカーの森山ジャパンは不利である。そこへ持ってきて、相手はどんどん前に送り込む、裏に蹴り出す。
我が国の高校サッカーで言えば、滝川二高とか、市立船橋とか、四日市中央のサッカーのようなものである。
宮代選手だったか、力まずに80%の力でコントロールしてシュートすれば、バーやポストに嫌われずに、4−1で勝てたものを、こいつがことごとくチャンスを潰して、結果はまったく逆に2−4になってしまった。
こういう選手のことを「厄病神」と呼ぶ。
かつて澤穂希選手も厄病神時代が長かった。かなり選手晩年になっていま我々が知る澤選手になったのである。
通常、選手がシュートで力むと、土や芝を蹴ってぼてぼてのゴロになる。あるいは、ボールが内側に入って、右利きなら左に曲がる。ゴルフで言うドライブがかかってしまうのである。逆に素人はスライスするが、サッカーも同じく下手な選手は空振りやチップになる。
宮代選手は、足首のスナップをシュートで使うからボールが伸びてしまうのである。結果、バーやポストに当たる。いかに足首を伸ばし、足の面を維持したままシュートできるかが今後の課題ですナ。
さて、やはり何度もメモして来たように、そろそろ我が国は
監督育成事業をはじめなければならないと俺は考える。
監督の武者修行である。欧州リーグや南米リーグで監督やコーチとして研鑽を積むのである。我が国のユース世代や中高大のコーチ指導だけでは、日本人特有のメンタルから逃れられない。
そこで、やはり欧州のすばらしい監督を出したチームに留学して監督業の一から学ぶべきなのである。
選手起用のしかた、実際の試合ではどういうふうにメンバーを組むかとか、そういった複雑系の問題をどう対処するかを勉強すべきなのである。
さもなくば、いつも選手のせいで負けたように見えて、実は監督のせいで負けたということを繰り返すのである。
今現在日本代表のハリルホジッチ監督のフランス語通訳をしている樋渡群さんが、実はフランスリーグ2〜3部で監督修行をしてきた正真正銘の欧州S級ライセンスを持っている監督である。たまたまフランス語をハリル監督が話すことから現通訳をしているというにすぎない。
この樋渡さんのように、欧州リーグに行って、監督修行すべきである。Jリーグだけでは日本人メンタルから抜けることができない。
理想は日本人でなおかつ欧州リーグで監督経験のある監督が日本代表監督にならないと、いつもNHKでサッカー解説している山本昌邦さんのようになってしまう。選手のデータ、チームのデータというような「過去のこと」ばかり頭にはいるが、これからのことや今の現実をどう処理したら良いかという現場のことが分からなくなるのである。
この試合では、久保を使うなら先発。久保の代わりに棚橋。MFなら谷本を先発で使うよりは上月にすべきだった。谷本はまったくこのレベルには付いて行けず、10人で闘っているに近かった。これがボディーブローのように他の選手たちの体力を削ぐ結果となった。
MFには最低2人の汗かきが必要である。つなぎ、守りで四六時中ピッチ全体を走り回れる体力のある選手が必須である。相手のイラクにはそういう2人がいたが、森山ジャパンにはいなかった。だから、ゲームを支配されてしまったわけだ。
森山監督はサンフレッチェ広島のユース育成監督である。山本昌邦もそうだった。選手がユースだから監督もユースや高校レベルでOKというのが、ここで言っている日本人メンタルの典型である。むしろ逆になるべきだ。ユースだからこそ、超一流の監督をユースレベルに持って行くべきなのである。
このチームにこそモウリーニョ監督やグラウディオラ監督が必要なのである。
まあ、ここで俺が言っていることの意味が分かるようなら、結構サッカーが分かっていると言えるだろうヨ。
いくら選手がレベルアップしていても、監督が最低レベルでは国際大会で勝つのは不可能。むしろ、こう言う場合は監督は何もせず、日本ハムの栗山監督のように、もう全部選手たちに任せる方がましだろう。
いやはや、世も末ですナ。

by kikidoblog2 | 2016-09-30 09:47 | サッカー&スポーツ