2016年FIFAクラブW杯準決勝:Jリーグ王者アントラーズがマングーシーズに!?
2016年 12月 15日
コブラ対マングースの戦い
みなさん、こんにちは。
Jリーグ創設時に新設されたまったく新しいチームであった鹿島アントラーズが、FIFAクラブW杯の準決勝で、南米チャンピオンのアトレティコナショナルに3-0で勝利した。
前半は準々決勝の時のアフリカチャンピオンのサンダウンズのようにシュートの雨あられ。いつか失点するというギリギリのところでしのぎまくる。
そうして、相手がシュート疲れ、攻め疲れしたところで、左からのフリーキック。これが相手のテクニカルファールを誘いPKを得る。それを土居選手が左サイドに冷静に決めて先取点。
後半も相手はシャープなまるでキングコブラのような攻撃を繰り返す。
ブラジルW杯出場チームを動物に例えると?:ブラジルはライオン、日本はキリンさん!?
2014年のブラジルW杯の時、コロンビアと言えばキングコブラに例えられた。一方、首の長い本田率いた日本代表はキリン
に例えられたが、今回の鹿島はアリさんマークのアントラーズではなかった。むしろ、コブラをも倒すマングースだった。
一匹は可愛いらしくて弱くても集団で凶暴なコブラをも食いちぎる。
まさにマングース鹿島だった!
これぞ組織的守りと組織的攻撃のサッカーの雛形になった。
これからは、鹿島アントラーズというよりは、鹿島マングーシーズと呼ぶべきでしょうナア。
あるいは、道を遮る者はみな食いちぎる南米原産の肉食アリの軍隊アリのようなものだ。邪魔する者はみな食いちぎる。
Army Ants Eat Everything | World's Deadliest
だから、鹿島アーミーアントラーズと名前を変えたらどうか?
見かけによらず危険生物、危険なチームというわけである。
【FIFAクラブワールドカップ 準決勝】鹿島アントラーズ VS アトレティコ・ナシオナル 3-0 ゲーム&ゴールハイライト ●2016/12/14
(ずっと絶叫中)
前半、土居選手のPK
後半、遠藤選手のヒールバックシュート
後半、鈴木選手のプッシュ
それにしてもコロンビアのアトレティコのフォワードのボールキープの仕方はうまい。学ぶべきところが多いだろう。ポストプレーとはこういうものだという典型である。
一般に南米やアフリカのチームは前半に3点とって、あとは逃げ切るというのが必勝パターンである。だから、最初から本気モード全開で怒涛の攻撃をした。しかし、それをしのぐとアフリカの血が騒ぎ出して落ち着かなくなり、焦り始める。そして逆に2点取られると諦める。
鹿島は見事にこの性質を突いた。まあ、偶然に結果的にそうなったのだろうが、曽ヶ端(そがはた)準選手の神がかったファインプレーが鹿島を救った。
また、昌子選手のヘッドのクリアもお見事だった。
曽ヶ端、昌子、山崎、植田および西のディフェンスは非常に素晴らしい。
おそらく、現日本代表、ハリルホジッチジャパンよりずっと強いのではなかろうか?
ところで、この鹿島アントラーズの選手たちは、いわゆる「国内組」ということで、創価学会キリンとアディダスの院政が敷かれた日本代表監督である、ハリルホジッチジャパンからは「蹴り出されている」選手たちである。代表招集があってもなかなかピッチでプレーさせてもらえない選手たちである。
その一方で、キリン日本代表レギュラーの本田、長友、香川、吉田などは海外組とは言えども、補欠に過ぎず、せいぜい二列目の選手である。だから、実戦経験もなく、なかなかチームが完成しない。
ところが、石井監督率いる鹿島は日本国内の3位決定戦から這い上がり、2位決定戦、そして決勝戦とずっと中2日か3日のペースで厳しい試合を勝ち上がってきた。この経験がこのクラブワールドカップにも生きている。
初戦のオークランド戦の逆転勝ち、第二戦目の準々決勝の南アのサンダウンズ戦の勝利。そして昨夜の南米代表アトレティコとの勝利。すべて前半を零点で逃げ切りながら、相手の術中にはまらず、それを学習し、後半に活かすという戦略が功を奏し続けている。
実に匠の技である。
この学習能力の高さがこの鹿島アントラーズの最大の長所と言えるだろう。まさに発展途上のチームである。
いずれにせよ、柴崎選手が復帰したことが非常に大きい。これなくして今回の快進撃はない。もう本田を首にして日本代表の中盤は柴崎ベースに変えるべきである。
守備陣は、昌子中心に変えるべきだ。足の遅い森重、吉田はアウトであろう。
フォワードは、岡崎、香川ではなく、運動量の多い土居、遠藤に変えてもいいし、金崎夢生、鈴木悠馬でもいいのではなかろうか?
いずれにせよ、世界一になるにはどれほど走らなければなれないか?という基準点において今回の鹿島アントラーズの走力の高さがそれを見積もる上で最高の経験になったのではないかと思う。
土居選手は本当によく走っている。頭が下がる。
これは、アンダー24だからそうできるのであって、やはりいちばん走る年代は24〜25歳くらいなのである。
この意味では、日本代表の平均年齢アンダー33は老けすぎている。もうほかの国では引退したチームの年齢である。10歳若返らせないと、ロシアには行けないだろう。
さて、いよいよ残すはアントラーズとレアル・マドリードとの世界一決定戦となる。今日の試合は名前勝ちしたレアルが圧勝するだろう。これは、中南米の選手たちが母国欧州に圧倒的な憧れを持ち、自分も欧州でプレーしたいという願望がある以上、決して欧州チャンピオンには勝てないのである。
むしろ、鹿島アントラーズのように、我々は世界最古の日本のチームだという歴史の誇りを持つ国しか結局のところは偉業達成できないのである。
クリスチャン・ロナウドの年収だけでもアントラーズの資産以上あるわけだが、鹿島マングーシーズ、鹿島軍隊アントラーズとなった今、意外な結果も期待できるから面白い。
頑張れ、鹿島アントラーズ!
やはり、東日本大震災の経験をした日本人は強い。頑張れ、小笠原選手!
応援していますよ。
絶対優勝しよう!世界に日本の底力を見せつけよう!
ボールは丸い。
サッカーは終わってみなければ分からない。
いやはや、鹿島スピリッツには衝撃である。

by kikidoblog2 | 2016-12-15 09:49 | サッカー&スポーツ