高倉なでしこジャパン欧州遠征:トータルサッカーの母国オランダに343で挑む!
2017年 06月 15日
我が国の男子サッカーが、ちょっと海外で名の知られた老人監督にこだわるあまり、まったく日本代表の選手たちの世代交代が円滑に行っていない最中、我が国の女子サッカー、通称「なでしこジャパン」の方はどんどん世代交代が進み、ドイツW杯の澤穂希なでしこ時代とはまったく様変わりした。
監督は佐々木則夫監督から女子サッカー出身の
高倉麻子監督
となり、得点源は大儀見選手や大野選手から
横山久美選手になった。
菅澤選手
ハイライト
★ NETHERLANDS 0-1 JAPAN ★ オランダ 0-1 日本 ★ 2017 Women's Friendly - Goal ★
フル
International Friendly. Women. Netherlands - Japan (09/06/2017)→2017年6月9日
HIGHLIGHTS | Belgian Red Flames - Japan 1-1
ところで、海外の番組はどんどんYouTubeにアップされてだれでも本試合が見られる状態にしても削除人が削除しないのだが、あるいはかなり良い意味でルーズなのだが、どうして我が国メディアは小銭の事ばかり考えて、まずは見るべきファン創出が大事だという視点がないのだろうか?
ファンの数が減れば、番組を見るものそのものが減るのである。
そういうファン獲得のためには、目先の損得にこだわるより将来の得をとるべきであり、YouTubeなどにどんどんアップするべきなのである。
なぜならどうせアップしたところでテレビの大画面で見るものと比べたらまだまだ大した画像ではないから、もっとよく見たいと思うようになれば、テレビも買うし、番組も見るということになるからだ。
さて、この親善試合の興味深いところは、なんとこの高倉監督、近代サッカーの母国のオランダで、あのヨハン・クライフが完成させたトータルフットボール
「・サッカーは進化した?たわ言を言うな!:歴史上世界最高のチームは74年オランダ!の真髄である
・A Happy New Messi: メッシ4年連続バロンドール!【最も幸福な人とは最も多くの人に幸福をもたらす人】」
3−4−3=343
のシステムで挑んでいるんだとか。まだ調整中で、完成はしていないが、この2戦とも343だったのである。
いや〜〜男子サッカーより良い根性してますナ。
私が甲府南高時代の選手だった頃採ったシステムもこの343システムだった。DF3人、MF4人、FW3人である。
普通は今も昔も442である。これはペレのブラジルの424システムからちょっと守備重視にした変形体にすぎない。
しかし、343は根本的に違う発想なのである。
というのは、ブラジルに対抗してベッケンバウワーとヴァイスバイラー監督が採用した433システム、つまり、1333の発展形であり、センターバックはリベロ(昔はスイーパーと呼んだ)の役をもたせたものだからである。
ドイツにはドイツ伝統の守備体系があり、基本的にツーバックを原点におく。したがって、スリーバックの場合も、もう1人のフリーマンをおく。これがリベロという存在になったが、このリベロは自分たちの攻撃の時はまったくのフリーマンでどこにいてもよろしいのである。だから、ベッケンバウワーはどんどんドリブルで前線に切り込んでいった。
343は、このリベロの発想が最大限に進んだものであり、数字上は大差ないシステムに見えるが、まったく違うのだ。要するに、攻撃のときには全員10人がリベロになっていいというコペルニクス的発想の転換が行われたシステムなのである。
だから、自分たちのボールになった場合は、選手がバスケの選手のように流動的に自由自在に運動できる。
これがトータルフットボールの意味である。
常に343の陣形を保つという意味ではない。
どうもここの部分がまだ日本の最近の選手には全く理解されていないようである。
同様に、上の高倉なでしこジャパンでも、戦術理解がなされていない。
343が攻撃の時、バスケのようにコンパクトになって選手全体が流動的に動くという思想と、442のちょっと変形のまま動くという場合とでは、根本的に相手に与える印象が全く違うのである。
問題はバスケと同じく、自分たちがボールを失ってしまった時、相手の攻撃になった時にどう対応するかという問題が生じる。
攻撃時に流動的にするのはいいが、途中でボールを奪われた場合にどうやって守備のポジションにつくか?
これが問題になるわけだ。
これが実はトータルフットボールという名前の由来であって、守備はその時それぞれの正規のポジションに一番近いものが、その位置に入る。こういうやり方である。
つまり、選手が流動して動いているわけだ。今この瞬間DFが最前線にいて、FWが最後尾にいる場合もある。
そこでボールを失った。敵がせめて来る。ならば、いまDFの位置にいるFWの選手は、真っ先にDFにならなくてなはらない。
そうやって相手を食い止めている間に元のポジションに正規の選手が戻って入り交代する。
この繰り返しを行うわけだ。
だから、343のトータルフットボールという場合は、すべての選手がどのポジションもこなせなければならない。だから、専門家であってはいけない。すべての選手がFWであり、MFであり、DFであり、場合によってはGKですらある。
こういう思想なのである。
また、一方の正規の守り方として、一種独特の守り方になる。が、上の高倉なでしこを見る限り、この点があまり理解されていないようである。
本来のトータルフットボールの343では、臨機応変に守るのだが、一応相手が442で2トップで来た場合には、3人のうちサイドバックがそれぞれの相手FWをマークする。すると、センターバックが1人余る形になる。この選手がリベロとして、左右のサイドバックに対して、チャレンジ&カバーの形でカバーに入るのである。
ところが、上の高倉なでしこではこうなっていないから、守りに入った時にDFのマークがずれて大変なことになっている。
一方、中盤はバスケのようにゾーンとブロックで守る。また、サイドの敵のウィングプレーはサイドハーフの位置のものが対応する。
これが正しい343のやり方である。
ところで、私が12年前に阿南高専の監督をして(名目上は外部コーチ)いたとき、343を採用したが、これがはまると実に見事な形になる。その結果、T3からT2に昇格した。
はたして高倉なでしこジャパンの343はトータルフットボールまで昇格できるだろうか?
それにしても男子日本代表でも、ザッケローニも343に挑戦したがまったく機能しなかった。ハリル監督も343に挑戦したが、事ある度に川島や吉田麻也の文句と無理解が出て失敗してきた。
いつになれば、343システムの理解ができるようになるのだろうか?
またもやうんちく自慢ですまん。
いやはや、世も末ですナ。
by kikidoblog2 | 2017-06-15 13:47 | なでしこジャパン







































