サッカーの元祖久保選手:マメ科植物のレグヘモグロビンの発見者はサッカーマン久保秀雄博士だった!
2017年 09月 08日
レグヘモグロビンの発見者:久保秀雄博士
みなさん、こんにちは。
さて今回はまったく趣きの違う話をメモしておこう。普通の人にはどうでもいいことだから、スルーを。
最近ではNHKのサッカー解説員として大きな顔でコメントしている福西だが、かつてジュビロ磐田に闘将ドゥンガが来た頃は、さんざんドゥンガから一から注文つけられて成長した部類に入る。
また最近知ったところでは、ジーコ監督時代のドイツW杯のときには、よく中田英寿とか中村俊輔などから、バスの中でゲームしていてちっとも一枚岩にならない選手がいるという話があったが、そういう選手の1人がこの福西だったらしい。
そんなチームの雰囲気を乱し、好き勝手にやり、チーム内で腐ったりんごだったやつが、早々引退したら反日捏造ニュースの捏造放送協会ことNHKのサッカー解説員になるとか、世の中間違ってんじゃないの?
ゲス解説者福西っていわれるぞ!
まずは自分が昔は何してたか反省し、改心してからの話ではないか?
おっと失敬。どうでも良い話を前置きにしてしまったが、実はつい最近、あの杉田元宜先生といっしょに我が国に生物物理学会発足のために尽力した、台湾で言えば、八田與一先生のような人物、それが久保秀雄博士だったのだが、この先生は私同様、大のサッカーファンだった。
旧制八高のサッカー部出身。
この八高がサッカーで快進撃を続ける様を見て、絶対に八高に入学するぞといって入学し、それから東大の生物に行き、農学部で、根粒細菌を研究する。
そして、戦前世界初で植物の中にヘモグロビンがあることを発見して名を残した。
これが
レグヘモグロビンという代物であるという。
【空中窒素固定】より
…好気性細菌では環境のO2分圧が上がると,O2消費を著しく増大させ細胞内のO2濃度を下げる。マメ科植物の根粒にはレグヘモグロビンleghemoglobinと呼ばれるO2と可逆的に結合する色素タンパク質があり,これが根粒菌の呼吸に必要なO2を運ぶ役割と,根粒内のO2濃度を下げる役割の両方を担っている。窒素固定ラン藻の多くは,ヘテロシストheterocyst(異質細胞)と呼ばれる特殊な細胞で窒素固定を行うといわれているが,この細胞には光合成の光化学系IIが存在しないので光合成によるO2発生がなく,窒素固定酵素に好条件となっている。…
久保秀雄先生が、まだ東大の大学院生
のときの発見らしい。
これはマメ科の植物一般の根粒細菌とマメ科植物の共生によって生まれる物質らしい。
根粒菌と酸素
マメ科植物が、根粒菌感染細胞内で大量に生産するヘムタンパク質であるレグヘモグロビンについての質問で、このタンパク質が窒素固定酵素であるニトロゲナーゼを本当に保護しているのか? 保護しきれなければ却ってニトロゲナーゼに害を与えているのではないか? という疑問だと解釈されます。このような疑問は、レグヘモグロビンは酸素を吸着し続けることによりニトロゲナーゼを保護する、つまり、浸入してくる酸素を受動的に結合して放さないことにより解毒作用を発揮するとの理解に基づくものと思われます。
確かに、レグヘモグロビンは酸素に対する親和性が極めて高く、酸素を吸着して濃度を低いレベル(20 nM以下)に保つ緩衝機能を果たしていますが、酸素を消費する能力はありません。微小電極を用いた根粒内酸素濃度の測定結果などから、根粒の皮層領域に(レグヘモグロビンの存在する)根粒菌感染領域への酸素の拡散を妨げるバリヤー機能があると考えられています。このバリヤーの実体は不明ですが、酸素濃度が低いのはレグヘモグロビン以外の働きによると考えられているわけです。窒素固定酵素であるニトロゲナーゼの反応には還元力とATPが必要で、根粒菌は低酸素濃度に適応した呼吸系によりATPを生産しています。レグヘモグロビンの機能は単純な酸素の吸着ではなく、むしろ必要かつ十分な量の酸素を効率的に供給するため酸素の吸着と放出を繰り返す動的なものであると考えられます。
なお、植物は、根粒菌の感染によって特異的なタンパク質群(いわゆるノジュリン)を発現させます。上記のヘムタンパク質(レグヘモグロビン)はこれらのタンパク質の一つです。根粒菌は(植物の根の皮層細胞が分裂し肥大してできる組織である根粒の)植物細胞質内に共生し、共生する以前に比べ肥大化や異形化してバクテロイドと呼ばれる状態になります。バクテロイドは、植物の細胞質膜由来のペリバクテロイド膜が包まれ、シンビオソームと呼ばれる細胞内器官(ミトコンドリアや葉緑体に似ていますね)に似たかたちで機能します。根粒菌は酸素呼吸を行う為の酵素系(呼吸鎖電子伝達系)として、酸素濃度が高い環境用のものと低い環境用のものを複数持っていますが、バクテロイドでは極めて低い酸素濃度に対応したものを使っています。
ところが、である。
上のウィキの解説だったり、植物生理学会の解説でも分かるように、いったい誰が発見したのかについての記述がない。
というのは、それは無知だからである。
だれが発見したのか知らないのだ。
自国の久保秀雄博士が発見して戦前のドイツ誌にドイツ語で発表したが、その後終戦後になり英語圏の世界へと変わっていくうちに、日本人がドイツ語で公表した偉大な研究内容は英米社会で忘れられたのである。
まさに杉田元宜博士の場合と良くにている。
そんな久保秀雄博士の研究および人生を紹介する解説を見つけたので、一応ここにメモしておこう。以下のものである。
熊沢喜久雄著
レグヘモグロビンの発見と久保秀雄
レグヘモグロビンの発見と久保秀雄
この久保秀雄博士は、終戦後、理化学研究所がいったん進駐軍によって解体され、存亡の危機になった時代、研究費獲得のために、仁科芳雄博士から命じられて行った大事業があった。
それがストレプトマイシンの工業生産である。
見事これに成功し、解体され民間企業になった理研こと、科学研究所(科研、駒込)は息を吹き返し、再び理化学研究所(会社)となる。
結核は戦前には不治の病だったが、それは抗生物質が生産できなかったからだ。
アメリカから高額で買う他なかった。だから金持ちしか抗生物質を飲めなかった。
しかし久保秀雄博士が抗生物質を生産できるようにしてくれたお陰でたくさんの人命が救われたはずである。
そして、生物物理学会も立ち上げた。
まあ、理研の人は久保秀雄博士の墓参りしないといけないでしょうナア。
久保秀雄博士がいなければ、仁科芳雄博士だけでは理研は潰れただろう。
最後に上の熊沢喜久雄博士の解説に久保秀雄博士のサッカー談が書いている。それをメモして終わりにしよう。以下のものである。
「。。。私は東京女子師範の附属小学校にいたころボールをけることを覚え、毎年開かれるインターハイで旧制第八高等学校が壮烈にゲームを勝ち抜いて行くのを見つづけた結果、八高を志望しました。サッカーをするために八高に入ったようなものです。 。。。
近ごろはボールもクツも使い捨ての時代、ずいぶん便利になりました。便利ということは安直と背中合わせのような気がします。 。。。
ボールをけることがほんとに好きなら、練習の積み上げこそ大切にすべきなのだと思います。ちょっと技術がうまいだけで天狗(てんぐ)になるーそのような安直な“ええかっこうしい”の心が、必ずやその人の人生を誤らせるもとだと思います。 。。。
当世の風潮をみていると、勝手気ままが最高のように見えることもあります。自己本位の権利主張のみが目立つことも少なくありません。このような中で、チームの一員として、チームの戦力を強めるために何をすべきかということこそ、サッカープレイヤーの忘れてはならない第一歩です。審判の判定に従う心、謙虚さはその人の別の人生においても大切なことです。。。。」
中日新聞、昭和49年3月31日朝刊5ページ(1974)
昔のサッカー選手は、高校サッカーをやめたら、東大に入って、ノーベル賞級の生物学者になったんですヨ。
やはり昔は良かったんですナ。
いやはや、世も末ですナ。
おまけ:
第2章 「科学主義工業」と 「理研コンツェルン」の形成
by kikidoblog2 | 2017-09-08 21:47 | 真実の歴史