思わず買った学研ムー10月号:「ホンダが反重力研究に本腰入れる!?」
2017年 09月 11日
最近おもわず
学研ムーの10月号を買ってしまった。
(なんでスミルノフ学者が出ているの?)
本屋に立ち寄ってみたら、表の棚にムーがいつも置いてあるのだが、その中に「地球製UFOと電気反重力」というタイトルを見つけたからだ。
中を見ると著者がToMとあった。
よく知らないが、ToM氏のムーデビューなんだろうか?
というようなわけで買ってしまったのである。
その記事「地球製UFOと電気反重力」の内容は、おおよそ我々の本の内容と重なるものだった。むろん我々の引用はない。
物理で語り尽くすUFO・あの世・神様の世界 アインシュタイン、マックスウェル、ディラック、シュレーディンガーさえも超えて
ニコラ・テスラが本当に伝えたかった宇宙の超しくみ 上 忘れられたフリーエネルギーのシンプルな原理
実はこの記事の著者のToM氏はこの筋では非常に有名な人である。むろん、私は実名も知らないし、会ったこともない。が、前からこの人の書いたものは一応目を通している。
おもしろいのは、この記事の中にもう一人のM氏が出てくる。
このM氏とToM氏は友人同士ということで記事は書かれているが、同一人物ではないかと俺は疑っている。
まあ、そんなことはどうでも良いが、この記事の中に
自動車会社のホンダの研究者が協力しているという部分に特に興味を持ったのである。
ちなみにこのM氏とは、信州大学出身の理論物理学者の
武捨貴明氏である。
防衛庁で研究したり、ホンダと組んで宇宙船エンジンの研究をしたりとなかなか興味深い人らしい。
理論物理学者の保江邦夫博士によれば、かつて1980年代後半のこと、今も当時も世界トップクラス、日本ではトップに位置する自動車会社と言えばトヨタである。が、そこの先代の社長がご存命の時代、
トヨタの社長曰く
「我が社は日本一の自動車会社だ。2位のホンダがジェットエンジンの研究をし、ジェット機を作ろうとしているのなら、我が社は空飛ぶ円盤を作りたい。だから、日本で一番頭のいい科学者を集めて研究したい。ただし絶対極秘。他言無用で行うこと。さもなくば株価が下がる」
といって、10数人の現役の学者を秘密裏に招集し、何年かの研究させたのである。
その中の一人として選ばれたのが保江邦夫博士だったという。他のメンバーは皆知られている人だが、秘密となっているらしい。
一方、その頃からジェット機製作を目指したホンダはどうなった?
いまやプライベートジェット機の世界一の会社になった。
ホンダジェット機
昨年今年のもっとも売れ筋だという話である。
じゃあ、一方のトヨタの空飛ぶ円盤はどうなった?
先代の社長がお亡くなりと同時にこの計画もおじゃん。したがって、隠蔽されたままとなったようだ。
その時に研究したデータや文献はどこにあるのか?だれか継承者がいるのか?
そういうことも分からずじまいである。
実に惜しい。
もしあのまま30年研究を続けておれば、いまはトヨタの空飛ぶ円盤型ビークルの時代に入っていただろう。
そしていま。
このToM氏の記事によれば、この世界では極めて有名なBB効果、つまり、ブラウンービーフェルト効果の実証実験にホンダが本腰をいれて研究中だというのである。
ホンダはアイボとか、いまのロボットの先駆者である。
我が国で本当に世界最先端を目指す企業はホンダしかないのだろうか?
トヨタには豊田佐吉はもういないのか?
ぜひお金や人材のある大企業は、世界最初に空飛ぶ円盤を作成し、その車体ボディーに自分の会社の名をつけて飛ばして欲しいものである。ホンダのように。
さて、そこで、こういう話が「とんでも学会」こと「と学会」のような捏造ファルスではないことを証明するために、この武捨博士がホンダといっしょに研究したという公表された論文をいくつかここにもメモしておこう。以下のものである。
https://www.researchgate.net/profile/Takaaki_Musha2/publications
Possible existence of faster-than-light phenomena for highly accelerated elementary particles
Explanation of dynamical Biefeld-Brown Effect from the standpoint of ZPF field
The possibility of strong coupling between electricity and Gravitation
ToM 重力渦動による反重力推進の可能性
まあ、武捨博士やToM氏のこうした理論の肝、その裏にあるものというと、
エーテルの存在
なんですナ。エーテルは存在するんですヨ。
Extended Michelson-Morley Interferometer experiment. English version
エーテルはその時間変動が電場、渦が磁場を生むというやり方で電磁場を生み出す媒体だから、高電圧を発生させるとエーテルは再配置する。ところが、重力はエーテルのエントロピーから生まれる。エーテルは物質=素粒子のある場所には存在できない。したがって、その排除体積分のエントロピー減少を招く。これがあたかも重力であるかのように見える。エーテルは、エーテルの浸透できない場所を減らそうとする。ゆえに物質が引き合い近づいたほうがエーテルの存在領域が増すために、エントロピーが増大できる。
というわけで、水分子の朝倉大沢理論のような感じで、エーテルは物質粒子には引力をもたらすというわけである。とまあ、これが私の理解するところである。
むろんマックスウェルはすでにそれに気づいていたふしがあるが、うまく証明はできなかった。
だから無理やり高電圧かけて高周波をかければ、エーテルが再配置し、エントロピーを増大させるように運動すると、あたかもそれが重力を減らすかのように見えるわけである。
おそらくニコラ・テスラがいいたかったのはこんなことである。
だいたいアインシュタインの一般相対論からそれを平坦化=マクロに見る、と電気重力場が出るというのは、もともとマクロの平坦な宇宙に電気重力場をもたらす何か(=エーテル)が存在するという見方と等価なはずなのである。
ちなみに、ここでいう電気重力場というのは、重力のマックスウェル方程式の類似物のことである。電磁気のマックスウェル方程式は電荷の運動が電磁場と絡むことを記述したものだが、重量をもった物体が運動しても似たようにその周りにある種の場は誘起されるはずだという理論のことである。
最初にいい出したのがかのオリバー・ヘビサイドであり、それを20世紀にまとめ直したのがR. L. Forwardという学者さんである。
だから、トーラス状に重い水銀液体を回転させると、その中央に反重力をまるで磁場が生まれたかのように生み出すことができるだろうというのがヘビサイドーフォーワードの理論である。
ナチスの円盤のコマを使った力学的反重力というのも、結局は重い物体を高速回転させることが肝である。
はたしてこういう研究を単に眉唾ものだといって一笑にふして一生をつまらなくするもよし、一生を棒に振るのもよし。
いずれにせよ、ホンダの進取の気性は素晴らしい。
頑張れホンダ。今度は空飛ぶ円盤、空飛ぶ自動車を作るんちゃうか?
時代遅れとなったトヨタ。先代の哲学はどうなったんでしょうナア。
いやはや、世も末ですナ。
おまけ:
ちなみに、マックスウェルのエーテルによる重力理論はマックスウェルの論文にある。これについての解説は以下の拙著の解説で議論済み。
マックスウェルの電磁気学
by kikidoblog2 | 2017-09-11 11:58 | UFO・反重力