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FIFA U17 W杯最終戦第三ラウンド突入:日本痛い引き分け。優勝候補イングランドと当たる!オーマイガー!   

みなさん、こんにちは。

インドで開催中のFIFAU17W杯もいよいよ我が国代表が予選リーグ最終節の第三戦目に突入し、なんとか最低限のノルマの引き分けを果たして、予選リーグを突破。ベスト16入りした。

Match 33: France v Honduras – FIFA U-17 World Cup India 2017→5−1でフランス
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フランス強し。最強のフォワード。3試合で14得点はすごい。

このフランスもそうだが、ブラジルもそうだし、独もそうだが、攻撃は端から端まで広く陣取る。そうやって中にスペースを作る。これが日本はできない。長く走るのが嫌だから、香川真司のように狭く陣取るのである。いまのJユースの大半のチームがそうだ。攻撃も密集する。小学校の田舎サッカーじゃないんだから、ラグビーのような密集攻撃は意味がない。

サッカーにはキックという飛び道具があるわけだから、このフランスのような広いスペースの中で精確なパスワークで相手を崩す。

この半年でフランスはすでに大人のチームに変わっていた。が、日本代表はまだ子供サッカーの域から出ていない。最近は高円宮杯のプリンスリーグでも似たような子供サッカーが蔓延中で、非常に嘆かわしい。


Match 34: Japan v New Caledonia – FIFA U-17 World Cup India 2017→1−1引き分け
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日本、最下位のニューカレドニアと引き分ける。何か間違っている。

トップの日本代表もそうだが、リーグ戦の1戦目が一番良く、2戦目がダメになり、3戦目でもっとダメになるという傾向が強い。これは過密日程でも十分に余力を残すほどの身体能力がないことを示す。高校サッカーインターハイや選手権は連戦連勝を目指すから超過密スケジュールでもどう戦うかをそれなりに経験する。が、ユース出身者にはそれがない。これが最終的におとなになってからの伸びしろの差になる。

これに関しては面白いデータがでているからそれをメモしておこう。
ニューカレドニア戦スコア

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前半ハーフの中で、日本代表がシュートまでがんばれたのは、前半開始からの19分と、前半最後の32分からの15分間だけだったのだ。

後半ハーフの場合は、日本代表がシュートまでがんばれたのは、後半開始から20分まで、それと後半の後半の最後の10分間のみ。

つまり、これから何が分かるかというと、このU17の
日本の選手はせいぜい20分間しかもたない
ということだ。実際には、15分程度だろう。

最初の15分だけシュートまで行けるが、途中でもう中だるみになり、ハーフが終了する間際の最後の15分だけなんとか走る。こういう傾向がはっきり出ているのだ。

一言で言えば、体力不足。まったくトレーニングしていないということがわかる。

高校サッカーでもそうで、最近の日本の選手は、1試合通じてずっと走り回ることができない。FW, MF, DFに無関係である。だから、逆にたいしてうまくはなくても井手口や山口蛍のように1試合通じて走り回る選手がもてはやされるわけだ。

しかしながら、体力こそもっとも簡単で確実に伸ばすことができるものである。単に毎日20km走ればどんな選手でも体力がつくのである。高校時代毎日12km〜20km走れば、12kmなら1試合、20kmなら2ゲームは十分に走り回れる体力がつくのである。私が経験しているからわかる。

どうもこういう地道な練習を最近の日本の選手はしないのである。地味な練習は派手にかっこよくないからやりたがらないのである。

野球のKANOでもそうだったが、練習前に体を温める目的で市内一周とか、12km走るとか、こういうことが大事だろう。

久保健英にしたら、筋力はないし、持久力はないし、スピードもまったく速くなっていない。久保と同じ年齢のときのメッシはそれほどスピードはなかったが、あっという間にトップレベルのスピードを身に着けた。そこには見えないところでダッシュ練習や器具を使わない筋トレ、自然の筋肉でスピードとしなやかさを伸ばすトレーニングしたはずなのである。

久保健英もそういう部分を疎かにしてきた。たぶん大事に育てようという意識が逆に過保護になって、失敗したのだろう。久保健英のこの2年を無駄にしたFC東京ユースの責任は重い。


比較のためにメッシのプレー


グループE
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ニューカレドニアは日本から奪ったのが歴史上初の勝ち点1。強豪日本に引き分けた歴史的快挙に大喜び。日本はナイスプレゼンターだった。
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Match 35: Mexico v Chile – FIFA U-17 World Cup India 2017→0−0で引き分け
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メキシコが圧倒するが、決定力不足に泣く。日本と同じ悩み。

日本もメキシコも体が小さい分、無理してシュートするから、ふかす、外す、力む、枠にあたる、こういったことが起こりやすい。英独仏西などは楽に蹴っている。これが決定力を生む。

Match 36: England v Iraq – FIFA U-17 World Cup India 2017→4−0でイングランド
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イングランド、アジアの雄イラクを圧倒!

日本や独仏同様にイングランドも下に行くほど強い。若手の育成に成功している国である。

今のイングランドはむしろ昔のブラジルのようなサッカーに近い。個人技とパスワークが非常によろしい。しかも背が高くフィジカルも強い。


さて、中田英寿もゴルフ挑戦なんてわけのわからないことをしている場合ではなく、そろそろサッカーの監督になり、後進を育てるべきだろう。また、三浦知良選手もそろそろ引退を本気で考えるべきときだ。ロシア代表になることはない。むしろ自分の存在が日本代表の高年齢化を促す悪循環になっていることを認識すべきだろう。いまや三浦知良は日本サッカーの世代交代の障害、邪魔になっているのである。


さて、U17日本代表は、ついていない。やはり引き分けが痛かった。

なんと次のベスト16の対戦相手は、この強豪イングランドになってしまった。
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これがサッカーの予選リーグの難しさである。後一発、あと一点なんでも良いから入れて勝っていれば、あるいは無失点で勝っていれば、予選3位か、2位のかなり弱いチームとの対戦ができた。この1点の差がいつも上位進出を難しくするのである。

このリーグ戦を勝ち抜けるマリーシア、強かさ、ずるさ。こういうものが、監督の能力である。が、まだ森山佳郎監督にはそういうものはない。

まあ、ベスト16でもこのチームでは十分だろうという程度まで、他国と較べて成長が遅かった。


他のスポーツの選手たち、例えば、フィギュアスケート、柔道、体操、レスリングの選手たちはティーンエイジャーでも世界一になっている。また世界一を目指している。

どうしてこうサッカー選手だけ成長が遅いのかナア?


いやはや、世も末ですナ。




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by kikidoblog2 | 2017-10-15 11:06 | サッカーU17W杯2017

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