「2018年はどうなる???」12:おまけ「岡部理論で日本人のドリブルが一気にうまくなる!」
2018年 01月 19日
みなさん、こんにちは。
「2018年はどうなる?」シリーズのおまけとして、サッカーのドリブル理論の話をメモしておこう。
つまり、
「今年から日本人のドリブルが一気にうまくなる!」
というわけだ。
これである。
岡部 将和選手
の「岡部理論」あるいは「カモシカ理論」。
ロナウジーニョにドリブル見せてみた!
ドリブルで抜く3つの理論
見たかった試合中の岡部無双!! DF視点でカモシカドリブルを体感!! 岡部無双
見たかった試合中の岡部無双!! DF視点でカモシカドリブルを体感!! 岡部無双
ドリブルデザイナー編
サッカー日本代表 原口元気 × ドリブルデザイナー バイエルン戦3人抜き
ところで、この岡部さんの解説にも最近のサッカー指導にも、
カットインとか、いろんなカタカナ文字のサッカー専門用語が出てくるが、なんのことはない。
その昔の王様ペレがやっていたことをそのままカタカナで言っているにすぎない。
基本はまったく同じことで、間合い、タイミング、体重移動、誘い、スピードの変化、ボールの置き場所、遊び心、などはすべてペレが世界に伝達したものである。
しかもペレはいまので言えばウサイン・ボルト並みに俊足だった。当時で、スパイク履いて100m10秒フラット。
サッカーの神様・ペレの爆発的ゴール&ドリブル集 !!! スーパープレイ● ブラジル代表
ペレ 王様のドリブルスキル
世界にまだ肥満などまれだった時代の選手だから、相手もみないまより身体能力があったわけだ。
私がサッカーし始めた中学生時代、いまから45年前は、我が国のサッカー雑誌にペレのフェントやサッカー理論が特集され、分解写真として1プレー1プレーごとに詳しい解説があった。
その分解写真の体重移動を真似して、私もペレのフェイント技術を真似したものである。いまのようにビデオもなければ、サッカー番組もなかった時代だから、雑誌の分解写真が唯一の勉強材料だった。
いまではスマホでだれでもYouTube映像として見ることができるが、0コンマ何秒かに分割された分解写真は、タイミングを学ぶ上ではビデオ画像より数段上だろう。野球ではいまも分解写真が使われている。
というわけで、私のドリブル理論は私と保江先生との対談本の最初の方にちょっと解説されている。
間合いでは、岡部選手は距離をメジャーで測ってやっていた。つまり、岡部選手は相手側を中心に円を書いてその相手の間合いの円の外に自分が出ることを説明していた。
が、私は逆に自分の頭から円錐を書いて、その円錐の底面の円の半径を自分のドリブルスピードに合わせて、徐々に大きく取り、その中に相手が入る時にフェイントを入れ、方向転換するというやり方を自分で発明してやっていた。
普通は自分を中心に半径2m程度の円を書き、その中に敵が侵入すればフェイントで抜き去る。自分がトップスピードであれば、半径5mの円を描き、その中に相手がくれば、フェイントをかける。こういうアイデアだった。
しかし実際の試合になれば、ドリブルだけではだめで、最終的にはシュートを決めなければならない。あるいは、GKまで抜く。
また試合中の大半は「オフザボール=ボールを持っていない」の状態にあるから、いかにボールをもらえる位置に動くかにかかっている。
いくらドリブルがうまかろうが、その選手にボールを触らせなければ、ドリブルのしようがないわけだ。
先日の高校サッカー選手権決勝戦で、流経大柏の監督が、前橋育英のトップの10番に密着マークをつけて、ボールを触らせない、シュートさせない戦法できた。通称「死神」というやり方だが、最後の最後にこれが破られて1−0で負けたのだった。が、考え方としては間違ってはいない。
また、いくらドリブルがよくてもシュートがダメなら、結局は負けるのである。
シュート力を上げる方法と何か?
というと、もちろんシュート練習だが、その前に、「シュートはゴールへのパス」という鉄則通り、シュートはパスの延長でしかないのである。
だから、普段のパス練習の精度がそっくりそのままシュート力の差になる。
メッシのパス練習やばすぎ!!
このくらいできるようにならなければ、バロンドール選手にはなれない。
また、パスに関して言えば、別にサッカーではフットサルのようにドリブルで抜く必要すらない。パスコースを作るように動いて、正確なパスを出せばそれでいいからだ。中盤や守備の選手はなにもドリブルで相手をフォワードのように抜く必要はない。
要するに、いちばん大事なのは、ドリブルで抜き去るのではなく、キープ力である。
けっしてトラップミスをしない。ボールを失わない。ミスパスをしない。
これで十分なのである。
全員がボールを失わなければ、90分間ずっとボール支配できるのである。
その点、ドリブルはミスをし、ボールを失うリスクがある。
この典型がかつての天才シャビである。
【シャビ】こんな風にできたらどれだけ楽しいだろう。バルサ史上、サッカー史上最高のMF Xavi Hernandes
【細かすぎて伝わらない】シャビ・エルナンデス スーパープレー集 【09-11】Xavi Hernandez Skills
まあ、いまならレアルのモドリッチだろう。
それにしても、この岡部選手が日本代表に選ばれなかったとは?
今からでも遅くない。ぜひハリルホジッチはこの選手を日本代表に入れてほしいものである。
いやはや、世も末ですナ。
おまけ:
FOOT×BRAIN 自分は何タイプ?目からウロコの4スタンス理論
おまけ2:
ところで、サッカー日本代表は世界ランク45〜52位。一方、我が国の野球は世界ランク1〜2位。
この差がどこに出ているかというと、試合前のいわゆる「試合前練習」というものに出る。野球の試合前のウォーミングアップ練習を見れば、なぜ野球が世界トップレベルになっているか一目瞭然となる。
まず小学生時代がこれ。
ジュニアベースボールアカデミー ウォーミングアップ
これでも、我が国のジュニアは世界大会でアメリカを圧倒し優勝している。そして、こうやって日々練習した小学生が中学生になり、最終的に甲子園出場レベルに育つ。
甲子園優勝レベルがこれ。
センバツ優勝!浦和学院 アップ(サイキングアップから野球体操 )
29.05.06 花咲徳栄 試合前の足並み
そしてプロの声出しがこれ。
侍ジャパン 試合前の声出し、円陣まとめ!
昔はこういう声出しで声が出ていない選手は、「お前金玉あるか握ってみろ」「金玉が縮んどる」って言われものだ。
翻って、サッカーのウォームアップはおしゃべりしながら、適当なアップをしている。まったく声掛けもないし、当然、我々が試合中もやっていたような、意思統一の「声出し」も今は行われない。
野球のウォームアップや練習をサッカーに翻訳して、サッカーでも大声を出しながら練習をしないと世界ランクのアップは難しいだろうナア。
by kikidoblog2 | 2018-01-19 15:44 | サッカー&スポーツ