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ロシアW杯番外編:なぜ日本代表に高校サッカー出身者が集まるのか?   

ザ・バーズ ― ふり向くな君は美しい


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みなさん、こんにちは。

さて、今回はロシアW杯番外編。

今回の日本代表でこの2試合で大活躍している選手たち、言うまでもなく、高校サッカー選手権のスター選手たちである。

これについてメモしておこう。

まずはこれ。

乾貴士→野洲高校→優勝
大迫勇也→鹿児島城西高校→優勝
柴崎岳→青森山田高校→準優勝
長谷部誠→藤枝東高校→総体準優勝
岡崎慎司→滝川第二→ベスト4
本田圭佑→星稜高校→ベスト4
川島永嗣→浦和東高校→全国出場
植田直通→大津高校→初戦敗退
長友佑都→東福岡高校→全国なし
昌子源→米子北高校→全国なし
東口順昭→洛南高校→全国なし
大島僚太→静岡学園→全国なし


このように、今回の日本代表23人中12人が高校サッカー出身者である。しかしレギュラーの11人中7人が高校サッカー出身者である。


U35日本代表=キリンジャパン
【GK】
川島永嗣(35=メッス)→浦和東→全国出場
東口順昭(32=G大阪)→洛南高校→全国なし
中村航輔(23=柏)→柏レイソル

【DF】
酒井宏樹(28=マルセイユ)→柏レイソル
酒井高徳(27=ハンブルガーSV)→アルビレックス新潟
長友佑都(31=ガラタサライ)→東福岡高校→全国なし
槙野智章(31=浦和)→サンフレッチェ広島
植田直通(23=鹿島)→大津高校→初戦敗退
昌子源(25=鹿島)→米子北→全国なし
遠藤航(25=浦和)→湘南ベルマーレユース
吉田麻也(29=サウサンプトン)→名古屋グランパスユース

【MF】
長谷部誠(34=フランクフルト)→藤枝東→インターハイ準優勝
山口蛍(27=C大阪)→セレッソ大阪
原口元気(27=デュッセルドルフ)→浦和レッズ
宇佐美貴史(26=デュッセルドルフ)→ガンバ大阪
大島僚太(25=川崎F)→静岡学園→全国なし
柴崎岳(26=ヘタフェ)士→青森山田→準優勝
香川真司(29=ドルトムント)→セレッソ大阪ユース
乾貴士(29=エイバル)→野洲→優勝
本田圭佑(31=パチューカ)→星稜→ベスト4

【FW】
大迫勇也(28=ブレーメン)→鹿児島城西→優勝
岡崎慎司(32=レスター)→滝川第二→ベスト4
武藤嘉紀(25=マインツ)→FC東京ユース



これほどたくさんのJユース出身のJリーガーがいて、みなそれぞれにサッカーはうまい。

にもかかわらず、日本代表のレギュラーとして活躍し、トップスターになるものは、高校サッカー選手権で厳しいトーナメントを勝ち上がる経験を経た選手たちである。

一方、

香川、柿谷、宇佐美、山口蛍、。。。

こういった選手たちはユース世代で天才と呼ばれた。だから、サッカーの技術的な面では世界トップレベルである。

しかし、トップレベルの厳しい世界では全く通用しない。


私はここに何か重要なことが隠れていると見ている。


まあ、結論から言えば、ユースでの育成は甘いということだ。温すぎる。特に成長期のいちばん大事な時の練習が温すぎるのだ。

たとえば、青森山田が有名な例だが、新入生は一番最初に1500m走を行う。

このタイムが4分55秒を切らない限り、サッカー部でボールが蹴れない。

長友選手は中学時代に坂道ダッシュを繰り返して、いまの攻守のスプリントの土台を作った。

私の知っている範囲でも、ここ徳島の井川中学が全盛期、フォワードの選手は、1日70本の50m走を行ったという話を聞いたことがある。その選手は、試合の間中縦横無尽にディフェンダーの裏にダッシュしていた。

いまの日本のユースではこういう練習は行わない。


翻って、私が中学の新入生のとき野球部に入った。それも弱小野球部だったが、校庭が狭く、上級生たちが攻守の練習している間、つまり、ほぼ1日の練習の合間、グランドを20周走り回るか、グランドを2周兎跳びするか、腹筋の足あげをするか、こういうことばかりやらされて過ごしていた。それがいわゆる、先輩のシゴキだった。

おかげで、いわゆるオスグッドにもならず、その後2年生後半からサッカー部に転向して大いに役立った。

翻って、天才久保健英選手がこういう基礎体力アップの厳しい練習をしているかというと、そういう雰囲気がない。

これでは、上に行ってから伸びないだろう。

ましてや、選手権のような、長い過酷なトーナメントを経験していないから、W杯やその予選のような厳しい戦いでは通用しないだろう。

レアルやバルサのユースではみための華麗さであまりわからないが、それなりの厳しい練習をしているはずである。


というようなわけで、久保健英選手にジュニアユースから青森山田高校に行くようにサッカー協会は推進したほうが良いのではないか?

どうみても柿谷や香川の基礎体力のなさはユース時代に鍛えなかった罰であろう。

成人してからいくら鍛えたところでその土台部分には影響しない。心肺機能を若い時代に鍛えないとだめなのだろうと思う。

そして、あのインターハイや選手権の大観衆の中で、母校の大声援を聞きながら頑張るという、この経験を経ずして、W杯の大声援の中で平常心で活躍することはまず不可能だろう。

宇佐美なんか、完全におびえている。チキンすぎる。あがっちゃってふわふわした状態でプレーしたら、ボールコントロールもままならない。

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この経験が将来に生きる

というようなわけで、俺はすでに何度もメモしてきたが、久保健英選手は青森山田に転校したほうが良いと思うぞ!

久保健英選手が1500m4分55秒切れるとはとても思えないんだがナ。


いま基礎体力のベースをアップしないかぎり、将来トレーニングしてもアップしない体になってしまうのではなかろうか?

そうなると、子供の頃の神童も大人になったらただの人という鉄則になってしまうだろう。

そうなれば、才能の浪費である。





いやはや、世も末ですナ。





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by kikidoblog2 | 2018-06-26 22:21 | サッカーロシアW杯2018

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