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現代宇宙論のプトレマイオス一般相対性理論:すばる望遠鏡、アインシュタイン理論に挑戦か!?   

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プトレマイオスが創った宇宙は1400年続いた。
ニュートンが創った宇宙は300年続いた。
アインシュタインも宇宙を創ったが、はてどのくらい長続きすることやら。

ーー バーナード・ショー


アリス・カラプリス、「アインシュタインは語る」、(大月書店、1997年)


みなさん、こんにちは。

さて、3年ほど前の2015年、この年がアルベルト・アインシュタインの一般相対性理論が誕生して100年目だった。多くの皆さんは、相対性理論がそれほど古い古典理論だとはご存じないか、お忘れに違いない。

それで、100年目を記念して、私は以下のものをメモしておいた。

「2015年アインシュタイン理論が終焉する」→井口和基博士の予言!?
カズモト・イグチの予言:「アインシュタインが創った宇宙は100年続いた」になる!?

プトレマイオスが創った宇宙は1400年続いた。
ニュートンが創った宇宙は300年続いた。
アインシュタインが創った宇宙は100年続いた。


今年は2018年だから、すでにそれから3年経過。昨年は、一般相対論の「アインシュタインの予言」とされる「重力波」を巨大マイケルソンーモーレー実験で検出したという“偉業”に対してノーベル物理学賞が授与された。

というわけで、これまで背景輻射のビッグバン理論から始まり、重力波に至るまで、相対性理論は標準理論の中の標準理論の帝王として君臨してきた。

いわば、20世紀、21世紀の物理学の教皇や法皇、つまり、かつてのギリシャ時代のプトレマイオスの世界観の役割を果たしてきたわけである。


ところで、拙著「ニコラ・テスラ。。。」(上)にも書いたことだが、この宇宙の根源である空間、すなわち、真空状態、これが流動的な柔らかなものとみるか、固体のような硬いものであるとみるか、これにより、世界観が180度変わるのである。

ファラデーに始まり、マックスウェルとヘビサイドやニコラ・テスラまでは、空間は柔らかいエーテルに包まれていると考えた。

それに対して、オランダのローレンツLorentz(もうひとりデンマークのローレンツLorenzがいるから要注意)
ローレンツは2人いた!:DanishのLorenzとDutchのLorentz
に始まり、ミンコフスキーやアインシュタインは、空間が硬いものであると考えた。

空間そのものが軟弱か剛体かというふうにみるか、なにもない空間になにかが詰まっているとみるのか、なにもない空間自体が硬いものとみるのか、その当たりの矛盾により、理論はめちゃくちゃになった。

それに対して、我が国の湯川秀樹は、空間そのものに最小レベルの粒あるいは、保江邦夫がいうように、「泡」でできていると考えた。素粒子はその粒の励起状態である。

つまり、我々物性理論物理学者から言わせれば、「空間はある種の物質のようなもの」であり、その空間物質を構成する「素空間」なるものが存在する。その素空間の励起状態が素粒子として誕生する。こういうふうに見ていることになる。

要するに、我々が物質の最小単位が原子であり、その原子は陽子と電子でできていて、その電子配置により、原子状態が違って、イオンができて化学反応が生じるように、空間(正確には時空間)にも最小単位があり、その最小単位は非常に小さいもので普通の原子や陽子よりはるかに小さいものあるが、そういう空間の泡の集積でできており、その空間の泡粒の励起状態により、陽子や電子が誕生する。とまあ、そういう思想である。

最近、「神様の覗き穴」という本で保江邦夫博士は、その泡粒(これは多次元、高次元の存在)と泡粒の間こそ神さま、サムシンググレート、宇宙の情、そういうものが住んでいる場所なのだというアイデアを公表し続けている。


マイケルソン-モーリーの実験は、「エーテルの流れ」を検出しようとした装置である。つまり、エーテルそのものの検出装置ではなかった。もしエーテルが流れているとすれば、その差が光に反映するはずであるという思想の実験装置だった。全長3〜5m程度。室内で地平に水平にテーブルの上に設置された。

今回の重力波の検出で使われたマイケルソン-モーレーの実験装置は、全長3km〜5kmの巨大なものである。昔はレーザー光がなかったからできなかっただけで、今では単色レーザー光があるから、巨大化できる。また光電子増倍管の精度も高い。こうして、エーテル流の存在はおろか、重力波=エーテル振動の検出もできるレベルになった。

ところが、アメリカ人エリート物理学者たちは、その検出データの解釈において、それを「エーテルの存在を見つけた」というのではなく、「アインシュタインの重力波を見つけた」ということにして、ノーベル物理学賞を昨年受賞したのである。

というわけで、「アインシュタインの一般相対性理論の破綻」がさらに1年伸びた結果、本来なら2015年の100年祭で終焉すべきものが、余命3年となってしまったわけである。

さて、大分前置きが長くなってしまったが、この記事が意外に興味深いのでメモしておこう。以下のものである。

「宇宙の標準理論」見直しならノーベル賞級 すばる望遠鏡が切り開く新たな世界

すばる望遠鏡=米ハワイ島(国立天文台提供)
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 宇宙はこの先、少なくとも1400億年は存在し続けるという画期的な研究成果を東京大や国立天文台などの国際研究チームが先月下旬に発表した。気が遠くなるような将来まで予測できたのは、同天文台が米ハワイ島で運用している「すばる望遠鏡」のおかげだ。(小野晋史)

高性能カメラが強み、日本の総力結集

 すばるは1999年、標高4200メートルのマウナケア山頂に完成した。富士山よりも高い場所に建設されたのは、地上よりも天気が良いことに加え、大気が安定していて星々のゆらぎが少ないことなどがある。

 すばるの主鏡は、単一の鏡としては世界最大級となる直径8・2メートル。この大きさなら、はるかかなたの天体から届く微弱な光もキャッチできる。加えて2012年に稼働を始め、主鏡が集めた光を処理する超広視野主焦点カメラ「HSC」が高い能力を持ち、今回の研究でも大きな役割を果たした。

 HSCは同天文台の宮崎聡准教授が中心となり、およそ10年かけて開発。直径85センチ、重さ約800キロのレンズはキヤノンが開発するなど国内メーカーが総力を結集し、大きな集光力や広い視野、高精細を実現した。

 特に浜松ホトニクス(浜松市)が製造した高感度光センサーは116個も敷き詰められ、遠くにある暗い天体の画像を、それまでの半分から10分の1程度の時間で取得できるようになった。一度に撮影できる夜空の範囲も広く、われわれが地上から見上げたときに見える満月の大きさの9個分に達する。

 研究チームはHSCの性能を生かした大規模観測を14年に開始。計画には台湾や米プリンストン大の研究者も加わり、19年末までに満月5000個分もの広範囲を撮影する。その範囲に含まれる銀河の数はなんと数億個だ。もし米ハッブル宇宙望遠鏡が同じ範囲を撮影しようとしたら、1000年以上もかかるという。

アインシュタインの標準模型と矛盾か

 先月下旬の発表で使ったデータは、14~16年に観測した約1000万個の銀河を分析して得た。これは計画全体で収集を予定している観測データのわずか11%にすぎない。

 それでも宇宙の物質の大半を占めているとされる正体不明の暗黒物質(ダークマター)の3次元分布を世界最高レベルの精度で描き出し、95%の確率で宇宙の余命は1400億年以上という算定結果につながった。

 さらに興味深いことに、その3次元分布は、アインシュタインの一般相対性理論などで構築された宇宙論の「標準模型」と必ずしも一致しないことも示された。素粒子「ニュートリノ」の質量や、宇宙を膨張させている謎のダークエネルギーの性質を解明すれば説明できるかもしれないが、標準模型の訂正が求められる可能性もあり、今後の大きな研究課題だ。

 となれば、すべての観測データがそろうと何が分かるのか。観測計画に携わっている東京大カブリ数物連携宇宙研究機構の高田昌広教授は「10倍のデータで、標準模型と矛盾していないかどうかを見る。もし矛盾していたら大変なことになる」と話す。

 もし標準模型との矛盾が明らかとなれば、ノーベル賞級の成果だ。高田氏は「ニュートリノやダークエネルギーなどに関する理解も深まるかもしれない。すごく面白い」と意気込む。

世界をリード、予算は減るばかり

 このように宇宙の観測で世界をリードしているすばるだが、気がかりな点もある。運用経費が年々減少しているのだ。今年度は10年前の半分以下で、同機構の村山斉機構長は「将来を予測すると、宇宙の運命が決まる前に、すばるの運命が決まってしまうので不安だ」と訴える。

 近年、日本の科学技術力の低下が叫ばれている。今年も日本人のノーベル賞受賞者が誕生したが、研究成果はずっと以前に出されたものだ。世界各国が新たな観測施設の建設などで前進を続けるなか、今後もすばるが観測の最先端を走り続けることはできるのか。一抹の不安を抱かずにはいられない。


まあ、別にすばる望遠鏡のデータだけがアインシュタイン理論の不備を指摘してきたわけではない。いまやありとあらゆるデータがアインシュタインの相対性理論には不利なのである。

にもかかわらず、すでにそれは物理学の大前提=教義になっている。大学の一番最初に教わる知識の1つにまでなっている。

変えることはかなり難しい。

この原因は、私が研究してきたところでは、ニュートンの時代にまで遡る。要するに、質量と運動量の関係、p=mvの解釈にまで遡るだろう。pはフラックスであり、vは軌道速度なのである。mはその一種の感受率なのである。速度(=位置変化)が与えられるときその空間の誘導量が運動量であり、これは単位面積あたりの量に変わっているのである。mは単なる重さではない。

このあたりで、すでに光の運動量を考えるような場合、古典力学にはかなり難解な矛盾しやすい、間違いやすい概念として、運動量の問題が絡み、質量ゼロの光子であるのに、運動量をなぜ持つのか?という問題が生じるわけである。光の静止質量はゼロと言っておきながら、光は止まれないから常に走る。その時、波としての放射圧が生まれ、そこから光子の運動量が生じることになる。

問題は、この光子の運動量=輻射圧=放射圧に慣性の法則が成り立つとアインシュタインは混乱したのだった。結果、物質が相対論的な励起状態のエネルギースペクトラムを持つのは、単に電子の励起エネルギーからくるだけのことが、あたかも時空間の問題として生じると誤解してしまったわけである。

その結果、光速度を超えることは簡単にできたとしても、アインシュタインの光速度が最速であるという要請により、光速度を超えられない代わりに空間が収縮するという別解釈をせざるを得なくなった。かたや空間は剛体であると仮定しているのにである。

このことは極低温の超流動システムでは周知のことで、その系の何一つ光速度に達する速度で運動していないにもかかわらず、励起状態は特殊相対性理論や一般相対性理論やはてまた超ひも理論の励起状態に匹敵するものを生み出すことができるのである。非相対論的なものからいくらでも相対論的素粒子論的なものを生み出せるのに、その逆はないのである。というようなわけで、極低温物性理論の大家Volovik博士はだいぶ前から、素粒子宇宙論の解釈には懐疑的である。

実際、有利力学によると、もし運動する人の状態で見ているものの質が変化するとすれば、我々が静止物体の周りを運動するだけで、その見ている物体が煮えたぎることになる。相対論が熱力学に応用しないのは、これを応用すると、ただちにおかしいところが見えてしまうからなのである。一言で言うと、相対論と熱力学は相容れないのである。はっきりいって何が何だかまったくわからなくなるのである。

むしろVolovikのいうように、相対論なんてまったく考えないでおいて、相互作用と励起状態のレベルで相対論的素励起が生まれると考えるほうがすべてがうまくいくのである。この観点こそ、湯川秀樹の「素領域理論」の目指したものに近いのである。実際、かつて高林武彦先生のグループが、素領域を球状であるとすると、スピン波が励起されるという理論を考え出したことがある。

一方、宇宙に絶対時間は存在しないといいながら、実際に宇宙論の研究者のシミュレーションには、コンピュータの処理時間という意味で、系(=宇宙)には絶対時間があるとしてシミュレーションするが、結果は実にうまく銀河系を描き出せるのである。

つまり、この宇宙には絶対時間が存在する訳だ。

この点については、中込照明博士の「量子モナド理論」でも同様に宇宙の最小レベルで同期する時間の存在を仮定している。

つまり、神様は一つの時間だけを持っているのである。あるいは、たくさんの時間があったとしてもいずれそれらは同期して一つの時間に引き込まれているのである。

こんなふうにあらゆる理論、あらゆる試みは、アインシュタインの相対論の観点を凌駕している。というより、むしろ、ニュートン理論の方が真実に近かったのである。


はたしていつになれば、素粒子論者や宇宙論者はアインシュタインの教義から脱出できるのだろうか?



いやはや、世も末ですナ。





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by kikidoblog2 | 2018-10-07 13:47 | 普通のサイエンス

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