驚きの事実発見:オリビア・ニュートン・ジョンはあのマックス・ボルンの孫だった!?
2018年 12月 11日
Grease- You're the one that I want
みなさん、こんにちは。
さて、我が師匠のBill・Sutherland先生の大学のときの良き指導者アレック・ポンド教授が授業で使った教科書が、
Max Bornのものだった、そして、それが人生で最高の物理の講義だった、ということで、いったいこのボルンの教科書ってどれのことかなと調べていたんですナ。
(結局、これはまだ見つからない)。
ちなみに、このボルン先生のノーベル賞講演が、ちょうど今から64年前の今日行われたようだ。これである。
量子力学の統計的解釈
ところで、このボルン先生の先生は、数値計算で有名な、あのルンゲ・クッタ法で有名なルンゲ先生だった。
たしかボブスレーの世界一のドイツの二人乗りのパイロットがルンゲ選手じゃなかったかな?このルンゲの子孫だろうか?
そのボルンのお弟子さんもまたすごかった。ざっとこんな感じ。
ヴィクター・ワイスコフ→原子核の父
ロバート・オッペンハイマー→原爆の父
ロータル・ヴォルフガング・ノルトハイム→量子トンネル効果の父
マックス・デルブリュック→分子生物学の父
ウォルター・エルサッサー→地球物理学のダイナモ理論の父
フリードリッヒ・フント→原子分子のスペクトル解析の父
パスクアル・ヨルダン→量子力学のスピン代数の父
マリア・ゲッパート=メイヤー→原子物理の母
ハーバート・S・グリーン→BBGKY方程式のG
ジークフリート・フリューゲ→ドイツ核兵器開発の父
エドガー・クラン→エストニアの数理物理の父
モーリス・プライス→ワードー高橋恒等式のワードの師匠
バーサ・スワールズ→現代物理数学の母
ポール・ワイス→量子場の正準量子化の父→ファインマンの同僚になった
エミール・ウォルフ→現代的光学の父→ウォルフ・ボルンの光学の著者
アントニオ・ロドリゲツ
程開甲→中国核爆弾の父
彭桓武→中国核兵器開発の父
ところで、なんでわざわざこのボルン先生の経歴まで、そしてそのお弟子さんたちまでメモしたか?
というと、
なんと!
このマックス・ボルン先生の娘の孫に、
あのディスコ時代のジョン・トラボルタ
と共演した、オリビア・ニュートン=ジョンさん
がいるというからだ。
孫の一人にイギリス生まれのオーストラリアの歌手のオリヴィア・ニュートン・ジョンがいる。
名前にニュートンもついているから、ひょっとしたらあのアイザック・ニュートンまで遡る、あるいは、それ以上なのかもしれないですナ。
ところで、私がアメリカに留学中に一番最初にやった研究が、甲元眞人先生のフィボナッチ格子の理論を光学に使うこと、この時、ちょうど今頃のサンクスギビングの頃で、ボルンーウォルフの光学の教科書を買ってそれとにらめっこしながら、電子版を光学版に焼き直したのだった。
そして次の月曜日に甲元先生はまだ学校に来ておらず、甲元先生の隣に研究室があったビル・サザーランド教授のドアを叩いたのである。
これが私がビルと会話した一番最初だった。
そこで、私が甲元ーカダノフータンの理論を光学の多層構造モデルに応用したんだという話をまだたどたどしい英語で話すと、サザーランド先生はばかにするのではなく、優しいその長身の青い目から、ちょっとその黒板使って話してごらんなさいと言ってくれ、そこでやったことを式でまとめたのである。
初期行列がこの3つで、それを不変曲面にいれると、不変量Iが正になる。そして、ある波長ではそれがゼロになるときもあって、電子のときとはちょっと違う。とまあ、こんな話をしたわけだ。
そしたら、甲元先生が来たら、すぐに話しておくよ、と言ってくれ、そこで別れたのだった。
そして、翌日だったか、翌週だったか、甲元先生のところにこの話をしにいくと、もうすでにその話は知っていて、これ面白いよね、我々でやっていいかなと聞かれたので、どうぞどうぞと私は賛成したのだった。
すると、翌週には別刷りになり、甲元、サザーランドの2人組の論文別刷りを目にしたのだが、それでも素晴らしいですねといっていたら、私のちょっと怪訝そうな顔を目にしたのか、最終的には3人目に私の名前もイニシャルでついたというわけだった。
それが、この論文だった。
Mahito Kohmoto, Bill Sutherland and K. Iguchi,
"Localization in Optics: Quasiperiodic Media", Phys. Rev. Lett. 58, 2436-2438 (1987)
ちなみに、このテーマのその後の博士論文で完成したあらゆる無理数に拡張したものがこれ。
Kazumoto Iguchi, "Optical Property of a Quasiperiodic Multilayer", Mater. Sci. Eng. B15, L13-L17 (1992)
ついでにこの日本語解説がこれ。
井口和基、「準周期的多層膜の光学的性質」、 応用物理、第61巻、第9号、922(1992)
しかしながら、これは私の博士論文の一部だから、3年前にはできていたものだが、いまだあまり人気がないですナ。
というわけで、私もボルン先生の著書には結構お世話になっている。
フォン・ノイマンもボルンの学生だったというから、どれだけボルン先生の頭がすぐれていたか?
きっと火星人?
いやはや、世も末ですナ。

by kikidoblog2 | 2018-12-11 09:20 | 真実の歴史