【悲報】ノーベル賞候補ザン教授急死!?:米中冷戦に悪戦苦闘死されたのか?ご冥福を祈ります。
2018年 12月 14日
Shoucheng Zhang: "Quantum Computing, AI and Blockchain: The Future of IT" | Talks at Google
みなさん、こんにちは。
私は知人のメールで知ったんだが、いやはや、このニュースは世界の物理学会に対して痛い。痛恨のニュースである。
アメリカのノーベル物理学賞候補最前線の一人、Shoucheng Zhang(ショーチェン・ザン)博士が急死されたのである。
光陰矢のごとし:1986年、あれから30年!やっぱりみんな老けたナア!?
今回のノーベル物理学賞「トポロジカル物質」って何?:日本人の貢献も無視できないヨ!
SHOUCHENG ZHANG
そこにもメモしたように、いまから30年ほど前に私はこのザン博士と会ったことがある。
超電導のBCS理論のSである、JRシュリーファーのポスドクだった彼が、1987年だったか1988年だったかその頃ユタ大で高温超電導理論のモデルを話にやってきたのである。1985年ごろに発見されたばかりの高温超伝導の理論化に世界が挑戦し始めた頃、ユタ大では甲元真人博士がそれに興味を持ち始めていたわけだ。それでシュリーファーの弟子であったザンをソルトレークに呼んで講演をしてもらったのである。
無事木曜講演会が終わった晩、甲元先生からお呼びがかかり、お前もいっしょに来いと言われて、ソルトレークの郊外にあった寿司レストランでお寿司を食べたのである。その時にザン博士を挟んで私が一番右に座り、彼の左に甲元先生そして奥さんが座ったのではなかったかと記憶している。
私はその時はまだろくにPhD論文の突破口がみつかっておらず、ビルに論文をもらい、それを読んでいる最中であった。数学の論文で「無理数の分類」に関するものであった。まあ、1988年の初夏だったとすれば、おおよそは理論の骨格ができていた頃だったと思う。
ザン「ところで、あなたは何の研究をされてますか?」
俺「いま無理数の分類を研究しています」
ザン「ふ〜〜ん、あっそう。」
あるいは、もうちょっと長く、
ザン「ところで、あなたは何の研究をされてますか?」
俺「いま無理数の分類を研究しています」
ザン「ふ〜〜ん、あっそう。物性に役に立ちますか?」
俺「たぶん、ノーですね」
ザン「あっそう。おもしろい?」
俺「ええ、非常に面白いです」
ザン「ふ〜〜ん、あっそう。」
とまあ、こういう感じだったと思う。いずれにせよ、あの当時私がやっている研究の面白さを理解できる人はいなかったと思う。もっともその後もずっとそれから今もなお、なのだが。
その後、ザン博士はさまざまの場所で順調にその時代時代の最流行のテーマの世界で華々しい名論文を作り上げていった。そして、いつしか、CNYang, Yong-Shi Wu, X-G Wen, S-C Zhangと続くチャイナ系米理論物理学者の系譜へと繋がっていったわけである。
ところで、ウィキをみると、このザン博士もニューヨーク州立大学ストーニーブルークにおけるCNYangのお弟子さんだったようだ。ということは?ビル・サザーランドの遠い後輩ということになる。
Shoucheng Zhang
Biography
Shoucheng Zhang, 2017
Zhang was born in Shanghai, China in 1963. He was accepted by Fudan University in 1978 at the age of 15, and went abroad in 1980 to study at the Free University of Berlin in West Berlin, where he received his B.S. degree in 1983. He then pursued his graduate studies at Stony Brook University (then referred to as State University of New York, Stony Brook). At Stony Brook, he initially studied supergravity (and earned his Ph.D. in 1987) with his advisor Peter van Nieuwenhuizen, before turning to condensed matter on the advice of his personal hero, Nobel laureate Chen-Ning Yang. In the final year at Stony Brook, he switched to condensed matter physics under the supervision of Steven Kivelson.
Zhang was a postdoctoral Fellow at ITP in Santa Barbara from 1987 to 1989. He then joined IBM Almaden Research Center as a Research Staff Member from 1989 to 1993. Thereafter, he joined Stanford University as Assistant Professor of Physics. Beginning in 2004, he concurrently held (by courtesy appointment) titles of Professor Applied Physics and Professor of Electrical Engineering at Stanford University. In 2010, he was named the J. G. Jackson and C. J. Wood Professor in Physics.[2]
In 2009, Zhang was chosen to be a part of an expert panel for the Thousand Talents Program. In 2013, Zhang created Danhua Capital, a venture capital firm, which raised $434.5 million across two funds.[3] He also served as an independent non-executive director at Lenovo Group and at Meitu.[4]
Zhang's wife Barbara is a software engineer at IBM. They met in kindergarten, in Shanghai. Together they have two children, a son Brian and a daughter Stephanie.[5]
Zhang died on December 1, 2018, at the age of 55. His family said in a statement that he died after "a battle with depression."[6][7]
さて、米物理学会のスーパーエリートであるザン博士がなぜお亡くなりになったのか?
これについてはまさにミステリー、コンスピラシーである。
公式には、うつ病発症のための自殺ということになっているが、すでにさまざまの憶説が飛び交う。たとえば、これだ。
スタンフォード大の中国人教授が想定外の死 ファーウェイと関係か?
在米中国人物理学者が急死 華為CFO逮捕との関連訝る声も
2018年12月11日 14時19分
大紀元
中国系米国籍物理学者の張首晟(Shoucheng Zhang)教授は12月1日亡くなったことがわかった(大紀元資料室)
元気な頃のザン博士
量子スピンホール効果などで知られる中国系米国籍物理学者で、スタンフォード大学の張首晟(Shoucheng Zhang)教授(55)は12月1日に、米で亡くなったことが分かった。張教授は、米投資会社ダンファー・キャピタル(Danhua Capital)の創業者で、2009年中国当局のハイレベル人材召集計画「千人計画」に選ばれた。また、同氏は中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と近い関係にあったことから、中国国内外では、教授の死について関心が高まった。
張教授の家族とスタンフォード大学は12月6日、同氏の死去について声明を発表した。遺族は声明で、教授が生前「うつ病に悩まされた」と明らかにし、死去は「想定外の死だった」とした。しかし、死因について明らかにしなかった。自殺とみられる。
良くよく調べていくと、ザン博士は量子力学の権威になるにつれて、さまざまのチャイナ=中共系のファンドや企業とつながりを持つようになったようだ。そして、自分のベンチャーキャピタルを作り出す。たぶん、そういうふうに仕向けられたのだろうが、その辺りからアカデミックな科学だけではなく、米中の特許問題や金の問題に関与するようになったように見える。
まあ、これでは板挟みになり、うつにもなりますナ。
我が国のiPS細胞でノーベル賞をもらった山中伸弥教授も睡眠剤を飲まなければ眠れないというように、ストレスの塊になる。胃も半分摘出しなければならなくなるはずである。
そこへ持ってきて、親ハイテク、親カリフォルニア、親スタンフォード、親中、親韓のオバマ・クリントン民主党政権から、真逆の自国第一主義のトランプ政権に変わったわけである。
これまで米中ゴーゴーだったものが、米中戦争勃発へと急変したわけだ。
心中お察し申し上げまつる。心中察するにあまりある
というわけだヨ。
これでは、陰謀がなかったとしても平常心ではいられないだろう。
振り返って、私の見た若かりし頃のザン博士の印象といえば、非常に育ちが良さそうだという感じだった。スポーツなどあまり関心がなさそうで、野球、サッカーと球技をずっとやってきた私からすると、非常に品の良い中国人という感じだった。当時大半の中国人は品がなかったから、これは今日本に来る中国人旅行者もそうだが、かなり意外な感じがしたわけだ。
そんな人が、権謀術数のシリコンバレーや、チャイナのシリコンバレーの深センと関わるようになると、心労は相当に溜まったにちがいない。
まあ、場違いであろう。
理論物理だけで食っていれば、ビル・サザーランドのように確実に大きな賞をもらい、ノーベル賞ももらい、輝く人生を送れたはずなのだ。
もう何もしないほうがむしろ良かったのでは?
いずれにせよ、もうすでにお亡くなりになられた。
チャイナ系米物理学者たちも衝撃を受けていることだろう。
ザン博士の心からご冥福をお祈りいたします。合掌。R.I.P.
いやはや、世も末ですナ。
========================================
by kikidoblog2 | 2018-12-14 11:21 | コンスピラシー