フリエネ:第二章「イーサ(エーテル)のいろいろ」が面白い→「宇宙は開放系だ!」
2019年 02月 28日
ニコラ・テスラ、フリエネの父
みなさん、こんにちは。
さて、早速先日メモしたばかりのフリエネ(FE)のサイトの記事
フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相
を読み始めたところである。
第一章はもう大方メモしたから、第二章を真面目に読み進めてみた。実に興味深い。目次はこんなものである。
Chap.2. イーサ(エーテル)のいろいろ
1. 一般的概念のイーサ
2. アインシュタインの講演:イーサと相対性理論
3. デイトン・ミラーのイーサ・ドリフト実験
4. グイードの語るイーサ
5. J. マグワイァの語るイーサのいろいろ
6. 動的実質的宇宙論的イーサ by デ・ミオ博士
7. アインシュタインの最大のミステイク by シド・ドイチュ博士
8. アインシュタインとイーサ by コストロ教授
9. イーサ時空間および宇宙論 by レビー & ダフィー
10. まとめと考察
この2章は我々がいうところの
Aether あるいは Ether、つまり、エーテル
という、いまのところ「架空」の存在のことに焦点を当てている。
このエーテルという呼び方を、アップルマッキントッシュの時代では、イーサネットとかいう呼び方で呼ばれている、馴染みのある発音に変えているが、この著者も化学物質のエーテルをエーテルと呼ぶことにして、物理学者がいう真空のエーテルをイーサと呼ぶことにして区別している。
実際、英語の言語発音は誰が聞いても、イーサと聞こえるからだ。Eの代わりにAeと書くと、アとエの中間音に近い。
そのイーサ(Ether)の歴史から始まり、イーサの現代理論までを紹介したのが、この第二章である。
私としては、物理学者だから、フリーエネルギーの装置開発も興味はあるのだが、
そもそもそういう装置を成り立たせる根本原因は何か?
それは物理法則なのか?物理的実体なのか?
あるいは、それを超えるものなのか?
この辺に興味がある。
この観点でこの章を見ると、実に興味深い話が後半にあった。
中盤までは、アインシュタイン時代以前から始まり、いわゆる「古典的イーサ」の話で、これは19世紀の物理学の話になる。
ローレンツとアインシュタインの相対論からイーサが撤去されたが、実際にアインシュタインの歴史を調べると、アインシュタイン自身は、特殊相対性理論の創始から一般相対性理論の創始の初期までの11年ほどイーサを無視したことだけだったが、それを非常に後悔していたというのである。
要するに、アインシュタインはイーサという存在を物理学から追放してしまったために、その後の電磁気と重力の統一理論を構築しようとする時に、非常に苦労する結果になり、世界を間違った方向に誘導してしまったと後悔したのである。
つまり、アインシュタインは、イーサそのものの存在を否定するのではなく、イーサ流だけを否定するべきだったと後悔していたらしい。
これを詳細に歴史検証した本が存在して、どうやらこの本らしい。
コストロ著:アインシュタインとイーサ(Einstein and the Ether)
2章の途中までは、そのイーサのいわゆる「エーテル流」(つまり、イーサ流)の存在の実験である、マイケルソンーモーリーの実験(MM実験)の詳細が語られている。もちろん、MM実験の当時から実験を生涯繰り返したデイトン・ミラー博士とマイケルソン博士の共同研究も語られている。拙著にもある話である。
ニコラ・テスラが本当に伝えたかった宇宙の超しくみ 上 忘れられたフリーエネルギーのシンプルな原理(超☆わくわく) 単行本 – 2013/11/14
要するに、MM実験はせいぜいたったの6時間の実験でしかなかった。が、ミラーの実験は、ウィルソン山の天辺と平地の大学研究所と高低差を考慮し、しかもMM実験の時代の技術以上の技術が開発されるとその都度最先端の装置に置き換えて実験を行った。こうしたことを繰り返して、30年ほど実験を続けた結果、途中、マイケルソンも実験に加わったが、
イーサ流は存在する。
という白の結果だったのである。しかも高低差があった。
高い場所ほどイーサ流が強い。
これはメジャー企業と軍産複合体の手下になったシャンクランドが弟子を装って、隠蔽工作をして、研究の詳細は破棄されたのである。そして、その事実は熱効果やその他の誤差が生んだ幻想だと結論づけた。そして、その後、米原子力委員会の主要メンバーになっていった。
さて、2章の後半の中でも、無視できないのはこの二人の本だろう。
Paul LaViolette:
Subquantum Kinetics(副量子力学)
シド・ドイチュ著:
「アインシュタインの最大のミステイク: イーサの放棄」
私はもちろんこういう本をまだ持ってもいないし読んでもいないが、このアメリカの物理学者Paul LaViolette(ポール・ラビオレッテ)博士に非常に興味を惹かれた。
なぜか?
どうやらこの人、エリア51などのブラックプロジェクトに関係したいわゆるイルミナティー側のジェーソンスカラーだったからだ。
だから、これまでずっと地下で研究してきたため、表の物理学世界ではほとんど知られていなかったのである。
ところが、ブラックプロジェクトとして、エイリアンの円盤技術の背後にある物理学、すなわち、我々地球人がまだ知らない発想や思想や思考を地球人の言葉で理解する計画のメンバーだったようなのだ。
そして、その一人がついに表に出てきたわけだ。それがこの本であったらしい。そして例のキャメロット・インタビューにも登場した。次のものである。
Dr Paul LaViolette :
Earth under Fire : Galactic Superwaves
この2009年のインタビューは非常に興味深い。
前半は、スーパーウェーブの話である。これは私は初耳だったが、簡単にメモすると、
我々の銀河系の中心部にエネルギー源があるが(標準理論では巨大なブラックホールがあるとされている)、そこからこれから400年以内に巨大なスーパーウェーブのエネルギーの津波が来るという警告だった。
ラビオレッテ博士はブラックホールを信じないそうだが、過去のデータ解析やさまざまの研究結果を分析するうちに、スーパーノバ(超新星爆発とされる)のようなものが銀河の中心部から来るだろうと予測しているのである。
こういう新たなるエネルギー源をブラックプロジェクト(秘密研究)として研究しているうちに、太陽系の周りには巨大な電磁気フィールドがあるという論文を書いたり、ボイジャーがそのエネルギーフィールドからなかなか抜け出せないとか、そういう原因を世界初で指摘していたというのである。
そうしていくうちに、現在のビッグバン宇宙論ではうまく説明できないさまざまの問題を、「動的イーサ理論」のアイデアで分析すると、いろいろ整合性の取れる形で統一的に答えることができたというのである。
もともとは物理出身だったが、ある時、ビジネス理論も勉強していくうちに、複雑系理論やら、システム理論に馴染み、そういう観点でもう一度アインシュタイン理論を見直すと、イーサの再考察を行えば、すべてうまく説明できるというような着想に至ったというのである。
とまあ、インタビューの前半がスーパーウェーブ、後半が動的イーサ理論の話だった。
この博士のイーサは一種ではなく、いくつかのイーサの要素が存在する。
それで、イーサの内部構造を考えるというような意味で、Subquantum kinetics(亜量子運動論)と言うタイトルが付けられたようだ。
まあ、20世紀以前は「原子(アトム)」をだれも見たこともなかった。原子の内部構造を知ることが、subatomic structureと呼ばれるようになったわけだ。
すると、Atomの内部には電子と陽子があり、ボーアの惑星運動型理論で量子力学が開祖された。そして、ハイゼンベルクやシュレーディンガーやディラックの手で量子力学(Quantum Mechanics)がうまれた。
しかし、この量子力学では、エーテルはベクトルポテンシャル場A(x)としてしか出てこない。しかも波動関数の位相に出てくるだけである。古典電磁気では、ヘビサイドとギブスがベクトルポテンシャルをゲージ変換で捨て去った。
ところが、それでは量子力学の二重スリットの実験結果をうまく説明できず、マックス・ボルンのコペンハーゲン解釈(統計解釈)でしか理解できない。
それが、標準理論では、電気の素である電子を除外して、陽子の内部構造や原子核の内部構造を見つける方向に行ったが、そもそも電子とはなんぞやという根本問題を理解できていなかった。
そこで電子の大きさレベルを考えると、つまり、電子の内部構造を考えるというような場合、どうしても空間の量子構造とか、時空間の量子構造とかそういうレベルまで突き進んでみなければならない。
そうなると、イーサを数学的構築物と見るのではうまくいかない。だから、イーサを何かの要素で構築されているという思想、イーサの原子論とでもいうような、新たなる「原子」、ひょっとしたら湯川秀樹の「素領域粒子」なのかもしれないが、そういうふうにイーサをマクロな物質か材質とみて、その内部構造を仮想しなければこれ以上先に進めない。
だから、イーサにはイーサロン(Etheron)という粒子があり、あたかも、水は水分子の集合からできているように、イーサもイーサ粒子の集合からできていると考えるのである。まあ、電子とか陽子とかいう言い方からすれば、イーサ子、ないし、イサ子になるかな。
このイーサ粒子は非常に小さく、非常に小さな質量を持つ。ほぼ中性だが、電荷もある。とまあ、そんな感じで、いまイーサ研究する人たちの間では、イーサの内部構造やその「素粒子」の特定に関心が集まっているようだ。
例のオカルトエーテル物理学のリン博士も自分のイーサ粒子のモデルを作っている。
液晶モデルもあった。それがこれだ。
英国の物理学者ハロルド・アスプデン(Harold Aspden)の発想
それにしても欧米はやはり科学先進国だ。こういう得体の知れない研究でも難しいながらもちゃんと書籍として出版できる土壌がある。
「間違った理論」でも「いますぐにわからない理論」でもそれなりに研究の歴史として残せるのである。
科学研究というのは、「間違い」の積み重ねだ。だから、同じ間違いを繰り返さないためには、間違うことも記録しなければならない。
良いところだけを残そう、こういう精神が特亜の精神。だから、アジアには科学が誕生しなかったんですナ。いまの韓国や中国を見れば分かる。
このことをショーペンハウアーが言っていた。
真実は間違いの中から生まれることもあるが、間違いは真実の中からは生まれない。真実は真実なのだ。
間違うことを恐れたら科学は終わりである。間違いや失敗を馬鹿にする民族から科学は生まれない。
これまで、物質側の内部構造探索で標準理論まで行って、それでビッグバン理論に到達したが、それでは現実の宇宙の観測結果を説明できないとすれば、今度は、物質側ではないイーサ側の内部構造を探索してみよう。
実に理にかなった、ワイルドなやり方である。
やはり、我々日本人に足りない部分は、このワイルドさですナ。
フリエネの技術開発も全く同じで、ワイルドさが足りないのである。
ワイルドに行こう!
それにしても、ラビオレッテ博士の「宇宙は開放系だ」という思想、実に気にいったヨ。俺がいま研究しているのもまさに「開放系の物理学」や「生物は開放系だ」だからナ。
いやはや、世も末ですナ。

by kikidoblog2 | 2019-02-28 18:05 | フリーエネルギー発電