おめでとう富岡西!:富岡西応援団、初の応援団最優秀賞受賞!
2019年 04月 04日
富岡西応援団、初の応援団最優秀賞受賞!
(ちなみに、この制服は森英恵さんデザイン。私の妻の時代から始まる。MVPの石川選手がじっと見ているナア。)
みなさん、こんにちは。
さて、今回はめったにないことが起こったので一応メモしておこう。
今年の春の選抜甲子園大会は愛知の東邦高校が5度目の優勝を遂げた。準優勝は千葉の習志野高校だった。
ここ阿南からは地元の公立進学校の富岡西高校が120年目の初の甲子園出場を果たした。それも21世紀枠。四国3位であった。
そして対戦くじ引きでいきなり優勝候補筆頭の東邦を当てた。
そして、開催4日目の第三試合で優勝することになる東邦と対戦。1−3で惜敗。何度かの大チャンスに一発がでなかった。あと一発。それがこれだった。
第91回センバツ 東邦ー富岡西 ダイジェスト
この試合、富岡西は攻守三回あるタイムを一度も取らなかった。というのも、監督の
ノーサイン
を売りにしたチームだったからである。選手同士でサインを出し合う。監督は試合では何もしないで見ているだけ。
準優勝の習志野は1球ごとに監督が指示を出すチーム。優勝の東邦もそうである。
ところが、まあ初戦で相手の東邦もあまりまだ実力通りではなかったのかも知れないが、富岡西の浮橋選手のボールをとらえきれず、3点しかとれなかった。一方、富岡西は、3塁ベースまでが2回。1死満塁のチャンスもあった。
ここで一打でれば、相手ピッチャーの石川選手が崩れるかも知れないという場面が何度もあった。
とまあ、こんな富岡西が善戦した緊迫した好ゲームだった。
富岡西の応援は初戦敗退だから、このたった1ゲームだったわけだが、なんと
昨日の表彰式で、富岡西の応援団が初の最優秀賞に輝いた。これである。
徳島・富岡西に最優秀応援団賞(富岡西は私の妻の出身校で、長男の出身校でもある。だから、我が家も一応富西に寄付しておきましたよ。)
接戦、東邦戦に大きな力与える
3日閉幕した第91回選抜高校野球大会の最優秀応援団賞に、21世紀枠で初出場した徳島県の富岡西高校(阿南市富岡町)が選ばれた。
優勝した東邦(愛知)と接戦を演じた3月26日の1回戦で、一塁側アルプススタンドを埋め尽くした3000人の応援が富岡西ナインの大きな力になった。
選抜大会で県内の高校が最優秀応援団賞を受賞したのは2010年の川島高校以来、2度目。
【祝】最優秀応援団賞!【2019センバツ】富岡西高校・アルプス席と同点シーン!(2019.3.26東邦高校戦)
富岡西高校のど迫力の大応援団
【祝】最優秀応援団賞!【2019センバツ】富岡西・応援歌メドレー3曲+阿波踊り♪(2019.3.26東邦高校戦)
富岡西にはもともとチアリーダー部はなかったから、急遽女生徒たちが様々のクラブから集まりチアリーダーを作ったようだ。
だから、大会前に相当に練習したはずである。
7〜8年前に私の次男が徳島商業と富岡東が高校サッカー選手権の県予選決勝で戦ったときも、富岡西も富岡東もチアリーダーはまだなかったと思う。相手の徳商のチアリーダーが有名でしっかり応援していたのだった。
やはり歴史ある野球やサッカーの全国大会に出場するというのは、その高校にとり大きな勢いをつけるのである。
ところで、ここ徳島県の高校には、独特の応援団の文化が根付く。私が出た山梨県には存在しないものである。
それは、各高校の体育祭の時、その高校へ進学した生徒の地域で別れて、「団」というものを作り、「1団」「2団」「3団」「4団」と分けて、お互いに「団」同士で応援合戦をするのである。そして、応援の戦いを行い、順位を決める、という伝統がある。
だから、徳島県は総体的にだれもが応援団がどういうものかわかっているのである。したがって、応援という時に応援団員の中で一体感が生まれやすいのではなかろうか?
どの高校にもこれがあるので、かつて川島高校が初の甲子園の時も受賞したわけだ。
そこに当然「阿波おどり」も入る。
ちなみに、阿南アグリスタジアムで応援する60歳以上のシニアのチアリーダーも参加した。
いずれにせよ、120年目の初出場で、いきなりこの応援団はなかなかできるものではないというのは確かだろう。
富岡西は、美爆音の習志野、横浜の桐蔭学園、大阪の履正社、大阪桐蔭の友情応援の東邦、米子東などの超有名高を抑えての最優秀賞だったので、驚きの快挙と言えるだろう。
かなり高野連が富岡西に好感を持ってくれたに違いない。
めずらしく、サンクス高野連。GJ高野連ですナ。
夏目漱石の坊っちゃんの時代に始まり120年の歴史のある、徳島県下の特に県南の公立進学校の富岡西も、いまでは阿南ではナンバー2の進学校になってしまった。いまは富岡東の方が中学からの進学では難関になってしまった。
最初に中高一環校を目指す企画を出したのが富岡西だったが、それが富岡東に渡り、富岡西は理数科を置くことに変わったのである。
そのせいか、勉強だけの子供は富岡東に行くようになり、文武両道、あるいは、スポーツ好きの男子が富岡西に集まるようになった。
そうして何年かすると、富岡西は女生徒の方が男子生徒よりも増えてしまったというわけだ。昔の商業高校のような感じになった。野球部員もそれほど多いわけではない。
しかし、数年前に富岡西に進学する阿南中学が県の中学野球大会で優勝したのである。その選手たちがおそらくほとんどそのまま富岡西に進学した。そういうことができるようになったのだろう。その子達がいまの選手層を担っている。
今回の対戦相手が優勝したという経験はいまの富岡西の選手たちに大きな自信を与えたことだろう。こういう経験は大きい。将来的には人生の自信になる。
ちなみに、富岡西は女子新体操が強く、我が家の近くの市の体育館で毎日練習している。日本代表クラスにも選手を出している。だから、女子新体操の選手たちもチアに加わったのかもしれない。剣道も強いが、そういう他の部の女子もチアに加わったという。
おめでとうございます!富岡西応援団のみなさん。
頑張れ、富岡西校。

by kikidoblog2 | 2019-04-04 09:13 | 阿南&徳島