思わず買った学研ムー6月号:「UFOの電磁的飛行原理」と「保江邦夫の超常現象事件簿」 があった!
2019年 05月 16日
今日は朝から非常に爽やかな夏日だったので、ちょっと近くのスーパーの本屋へ足を運んだ。すると、なんと月間ムー6月号に「UFO電磁推進」の記事があったので、つい買ってしまった。これである。
この電磁推進の記事は、松島誠也さんの「UFOの原理仮説」から取材したものらしい。これである。
The principle hypothesis of UFO UFOの原理仮説
ところで、この松島誠也氏もまた、名前の最初が「M」で始まる。この人が、この筋では有名なネット上のUFOの専門家、通称「toM」という人の可能性もありますナ。
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いまのところ、M氏とToM氏の候補は、
武捨貴明氏と
松島誠也氏ということになる。
ところで、上のUFOモデルの図は、雑誌記事の枠内記事によれば、堀井敏之氏の作画だという。
偶然、その堀井敏之さんのサイトも見つけたので、メモしておこう。以下のものである。
堀井敏之@スフィウスLAB
さて、問題の松島仮説では、「ローレンツ力を使う」ということだが、ここで注意しなければならないことは、ローレンツ力には2つあるということである。
実は、マックスウェルとヘヴィサイドのオリジナル方程式には存在したが、現在のマックスウェル方程式からは脱落した項が存在するのである。
電流Jにも2つある。いわゆる直流電流と交流電流である。
ここにも厄介な混乱があるわけだが、電流は荷電密度ρ✕速度v=ρvと書かれる。これが直流電流に対応する。電荷-eの電子が速度vで直線運動すれば、そこにj=-evの負電流が流れる。
しかしながら、電気回路には交流が流れる場合があり、そういう場合の電流は必ずしも電子が流れるのではなく、分極電流が流れる場合がある。分極はDとかかれるが、D=<qx>である。電気分極=電気双極子の平均値である。qは電気双極子の電荷qである。
これが時間変化する場合、dD/dtとなるが、この場合、
dD/dt =<qdx/dt>
となって、やはり電流と同じものになる。これがマックスウェルの変位電流である。
つまり、電流Jにも二種類存在し、
J=j+dD/dt
となるわけだ。
普通のローレンツ力は、定常電流が直流を想定し、
F=qv✕B=J✕B
と書ける場合である。これに対して、マックスウェルおよびヘヴィサイドの時代には、もう一つのローレンツ力が想定された。それが、
F'=B✕dD/dt
である。ヘヴィサイドの論文集や電磁気の本では、ちゃんとこの力の効果を議論している。
上の松島氏の主張は、交流電流を用いた場合、この変位電流による、ローレンツ力が無視できない効果を発揮するということなのである。
ところで、ファラデーとマックスウェルとさらにヘヴィサイドの時代では、まだもう一つ別の未知の項も残されていた。
それが、起電力である。起電力にも2種類あって、一つが我々が知る電場E。もう一つが、上の誘電体のローレンツ力が生み出す起電力である。誘電体が速度vで運動すると、その周りに直交する起電力v✕Bが生じるのである。これは電荷に無関係とした。
我々の現在のゲージ場に基づく電磁気学では、ローレンツ力は電荷にのみ働くと仮定する。だから、中性の物体にはローレンツ力は生じないと考える。
したがって、マックスウェルとヘヴィサイドは起電力は
E' = E - v✕B
同様に、磁場Hの場合にも2つあり、誘電体Dが速度vで運動すると、その周りに直交する方向にD✕vの誘導磁場が生じると考えた。したがって、
H' = H - D✕v
と書いた。
これをマックスウェル方程式:
curl H' = curl(H - D✕u) = J = ρv + dD/dt,
curl E' = curl(E - w✕B) = dB/dt
として解くと、
V = (u+w)/2±√{c^2 + (u-w)^2/4}
ただしcは真空中で静止系での光速度。
つまり、誘電体の磁場中と電場中の運動により、その速度が違う場合、光速度は真空中の光速度より速いものと遅いものに分かれるという結論であった。
20世紀の電磁気では、この両方の項は存在しないことになり、おそらくその項の一つにローレンツ力と名を残すことになったオランダのローレンツが消去したと思うが、その結果、光速度は一つのみになったのである。
そこからアインシュタインの特殊相対性理論が生まれたため、ヘヴィサイド以前の思想は歴史の彼方に消えたのである。
しかし、松島氏のいうのは、また別の(dD/dt)✕Bの項だから、超高電圧超高周波の交流電流の場合には可能性はあるといえるだろう。
一方、テスラは同じ超高電圧超高周波であっても、それを金属につなぐと金属は発光し、その外部の空気が固体化するというものである。また、円盤の下面を交流、上面を直流にすれば、円盤が浮遊する。こういう原理であった。
いずれにせよ、問題は、円盤内部に小型で軽量の超高電圧超高周波の発電機を作らなければならないということである。はたしてこれは可能だろうか?
これができれば、円盤は実現可能だろう。
さて、話はムー6月号に戻り、しばらくムーの後ろの方を読んでいくと、なんと保江邦夫先生の特集記事が出ていたヨ。
なんとタイトルがすごかった。
物理学者・保江邦夫の超常現象事件簿だった。
保江先生、そろそろテレビ業界のメジャーデビューでしょうか?
大槻先生と激論、というより、イエスの活人術で優しく包む、あるいは、ハトホルの秘技で空間移動させる。
こんな感じで、超常現象が存在するということをテレビで証明する時期が来たんでしょうナア。
いずれにせよ、偶然買った月間ムー6月号に保江先生がお出になっていたとは。
いやはや、世の始まりですナ。

by kikidoblog2 | 2019-05-16 16:05 | UFO・反重力