子供横綱問題の逆:中村憲剛「大きな選手より小さな選手の方が後々大きく進化する」
2019年 06月 27日
夏はサッカーの祭典。
きょう偶然見つけたんだが、私が10数年以上前からずっとメモしてきた、いわゆる
子供横綱問題
これを別の切り口で実体験をもとに中村憲剛選手が言っていたので、一応メモしておこう。これである。
第15回 中村憲剛さんインタビュー ~夢をつかみとるまでの道のり~
川崎フロンターレ 中村憲剛選手
1980年東京都生まれ。小学校1年生から府ロクサッカークラブでサッカーを始める。
小学校5年生のときに全日本少年サッカー大会でベスト16に。
東京都立久留米高校(現在は東久留米総合高校)では、キャプテンを務め、高校選手権東京大会ベスト4。その後、スポーツ推薦で中央大学に進学。キャプテンとして臨んで4年生のときに、関東リーグ2部で優勝、1部復帰を果たす。
2003年に川崎フロンターレに入団。入団当初はミッドフィルダーだったが2004年よりボランチへコンバート。以来、チームの攻守の要として活躍。2006年から2013年は日本代表選手としてワールドカップにも出場。2017年、2018年の川崎フロンターレ連覇に貢献。
2017年優秀選手賞受賞。175cm、66kg。
サッカー少年たちのあこがれの選手のひとり、川崎フロンターレの中村憲剛選手は、小学校時代に身長が140cmにも満たなかったとか。決して体力的に恵まれた子ども時代ではなかった選手が、その後、弱点をどのように乗り越え、プロサッカー選手という夢をつかんだのか。お話を伺いました。
小学校時代、人より小柄だった僕が取り組んだこと
Q1:スポーツは体格のよさもメリットになると思われがちですが、「小さくても対抗できるのがサッカーのよさ」だと中村選手。小学生6年生で136cmだったという中村選手は、どのようなお子さんだったのでしょうか?
小さい子のほうがのちのち伸びる可能性が大きい
小さいときから気がつけばボールを蹴って遊んでいて、小学校1年生で府ロクサッカークラブに入ったのは自然な流れでした。身長は高校生くらいまでずっと低くて、小学校6年生で136cm。だけど、小さくても大きい子に対抗できるのがサッカーのよさ。大きい子は足も速いし空中戦でも勝てる。小さい子はそういう子にどうやったら勝てるかを考え続けるので、高校生や大学生になって身長が追いつくと、能力的に追い越せることが多いのです。どうやったら勝てるかを考え続けた選手とそうでない選手とでは、考え続けた選手のほうが絶対に伸びる。だから、小さい子のほうがのちのち伸びると僕は思っています。もちろん大きい子が考えていたらすごいこと。どんどん先に行けるでしょう。
子どものころから考えてきたことが今に生きている
僕は小学生のころから、ずっと考え続けてきました。技術的には自信があったので、その技術をどう発揮するかがポイント。それには、試合の中でフリーな瞬間を作らないといけない。相手にマークされているときにどう動くのか。大きい子に当たられると負けるので、当たられる前にどう勝負をつけるか。だから、相手チームのディフェンダーの視線を見て、逆に動いたり、別の方向へ走るなど、相手の裏をかくことばかりを考えてプレイしてきました。そうしないとボールに触れないし、触ってからもプレイができないからです。そうやって考えて続けてきたことが今に生きていると僕は思います。
※写真は幼少時代の中村選手。(C)KENP
日々の練習の積み重ねの先に道が開ける
Q2:中学校、高校、大学とずっとサッカーを続けてきた中村選手ですが、その道は「挫折だらけだった」と言います。どうやって、挫折を乗り越え、プロのポジションを手に入れたのでしょうか?
1つ1つ目標をクリアしてポジションを得る
中学1年生のときにJリーグが始まりました。プロにはずっとなりたいと思っていましたが、中学校、高校、大学と挫折だらけでした。高校入学時は身長がまだ154cmくらいと小さかったのですが、同級生の中には1年生のときからレギュラーになる子もいました。だけど、自分はどうしたらいいか?と考えて練習を続けるうちに、レギュラーになることができました。
大学入学時も、フロンターレ加入時も、最初は自分の実力とまわりの実力の差にがくぜんとしました。でも、入った以上は、その差を埋めていくしかない。自分には何ができて、何ができなくて、試合に出るためにはどうしたらいいかを考えて練習を続けました。そして、試合に出られるようになったら、今度はチームの中心になるにはどうしたらいいかを考え、さらに、チームが勝つにはどうしたらいいかを考えていく。そうやっていくうちに、自分の立ち位置が変わっていました。
その他大勢に慣れないで、レギュラーをめざす!
大学はスポーツ推薦で入学しましたが、それは高校時代のサッカーと勉強の両方の成績が水準に達していたからですし、川崎フロンターレに入団できたのも、大学時代に実力を積み上げていった結果です。
僕自身もそうですが、その他大勢というポジションからスタートする子はたくさんいると思います。そこに慣れないことが大事です。
まずはレギュラーをめざして練習する。その過程で何をやらなければいけないかを考えてやっていれば、いつかやれるようになります。「(プロになる)器じゃない」と自分が思ったら終わり。
僕はプロになるのは難しいかなとは思っていたけど、なれないとは思っていなかった。無理だとか、なれないと思ったらそこまで。可能性に自分でフタをしたら終わりです。僕はあきらめきれずに続けて道が開けました。どういう花の咲き方をするかはわからないので、続けていくことが大事だと思います。
やるかやらないかは自分しだい!
Q3:いわゆるエリートコースを走ってきたわけではない中村選手。昔も今もずっと「サッカーが上手になりたい」という気持ちは変わらず、そのモチベーションこそが大事だと言います。
自分がやれることを、100%やりきるだけ
背も大きくないし、細いし、そんな僕が38才になってもサッカーを続けられるのは、「サッカーが好き」という気持ちもありますが、常に考え方とやり方を突き詰めてきたからです。自分がダメなところも受け入れ、その上で何をしなければいけないかを常に考えてきました。すべては自分しだいです。
ただ僕は猛練習をするタイプではありません。やりすぎると疲れが残るから、長くやればいいものでもない。短く濃密にやるためには、やはり考えないといけません。パス交換をするにしても、ただボケッと何も考えずにやるのと、左右の足のどちらに出すかまで考えてやるのでは同じ3分間でも中身はかなり変わります。監督の意図をくみ取り、試合に出るためには、自分が何をどう練習すべきかを考えながらやる必要があります。
※写真左から4人目が小学6年生の中村選手。(C)KENP
お母さん・お父さんは、「考える」ことを導く言葉がけを
お母さん・お父さんにはお子さんに、練習をただやるのでなく、どんなねらいをもってやったらいいのか、自分は何ができて、何ができていないのかを考えることができるように、言葉かけをしてほしいと思います。「これをやりなさい」ではなく、一緒に考えて、本人に気づかせることも大切です。
保護者の中には、自分はサッカー経験者でないから、何もアドバイスできないと思う方もいるかもしれませんが、その日のお子さんの調子がいいか悪いかくらいはわかりますね。そうしたら、「今日よかったね。どうして?」と聞いてみてください。聞かれると、子どもたちは「今日はこうしたからよかった」「今日はここができなかった」と、自分自身のプレイを振り返ることができます。親子でサッカー感を共有し、子ども自身が理解して前へ進めるように導いてあげてほしいです。
中村選手は、数々の社会貢献にも積極的に参加されています。病気と闘う子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を支援するチャリティオークションにご自身のスパイクを提供したり、実際に施設を訪れたり。「プロのサッカー選手としてやれることはやりたい。喜んでくれる子どもたちがいるのなら行きたいし、役に立ちたいと思っています。僕らが行って励ますことや勇気を与えることができるのであれば、これからも力になりたいと思います」
俺は、イルミナティー企業の代表格のマクドナルドは大嫌いなんだけどネ。
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ところで、そういえば、昔、都内でマクドナルドのビッグマック食べながらコーラを飲んでいると、目がギラギラと輝き、目の前を歩く若い女性の後ろ姿を見て、こんな女を押し倒してみたいな〜〜なんていう、性的妄想が走ったのを思い出す。
今思えば、それもマクドナルドの牛肉のせいだったんだナ。
マクドナルド恐るべし。
冗談はよしもと。→最近は闇営業でこれが冗談ではなかったことがわかっただろ!
話をもとに戻すと、この記事で中村憲剛が言っている実体験が、俺の言う「子供横綱問題」の逆。
「サッカーは小さい子の方が伸びる」
ペレ、ジーコ、マラドーナ、メッシ、中田英寿、中村俊輔、中島翔哉、久保建英、。。。
みんな小さい。
だから、ボールを足で扱うサッカーでは体の小ささがディメリットにならない。
他の技術でつぶしが利く。
そこがバスケやバレーや野球と根本的に違うわけである。
体が大きければ、それはそれで有利には違いないが、もっと大事な側面がサッカーにはある。
思考の速さや読み、技術の高さや正確さ、持久力や走力、。。。
我々の時代はサッカーに必要なものは3Bと言われた。
Body Balance, Ball Control, Brain Thinking.
これはいまだに真実である。何も変わっていない。
むしろ、いまこそこの3Bが必要である。
中村憲剛はほぼ私とほぼ同じ成長曲線のようだ。
小6で136cm。高校入学時154cm。現在175cm66kg。
私も小6で137cm。 中学でぐっと伸びて入学時150cm、高校入学時168cm。大学で172cm68kg。
私が言っている「子供横綱問題」とは、中村憲剛が言っている「小さい子供が伸びる」の逆で、子供の頃大きな選手は、いろんな意味で、なんちゃってサッカーが通じるために、逆におとなになって損をする傾向があるということである。
体が大きい。足が速い。体力がある。
だから、なんでも有利になるために、きちんとした技術をみにつける前に試合で活躍できてしまい、自分自身もそれでいいと思ってしまうし、監督やコーチも結果ばかり求める。
こういうことで、子供の頃大柄の日本人選手はどうしても技術や思考が未発達で成人する。
ところが、成人する頃には、周りもどんどんそれなりに成長して大きくなってくる。
そうすうると、昔小さかった選手もそれなりに大きくなって自分と同じくらいに成長してくる。
そして中村憲剛や久保建英のような選手が出てくる。
こうして昔の有名選手が大きく成長できずに、脱落してしまう。
特に、海外の選手と戦うようになると、国内では大きく有利だった選手ももっと大きな海外の選手達と競わなければならなくなる。足も自分よりもっと速くなる。
こうなった場合に生きるのが、思考の速さや正確な技術や基礎体力である。
成人してから、どうやったら大きな選手を交わせるかを考え始めてもう遅いのである。
大きく技術が進歩しないし、身につけてきた基本を外した癖は治らない。
ゴールのどこへ蹴るか考えないで闇雲に蹴る習慣は治らない。だから、適当にシュートすれば、GKの正面を突く。
マラドーナやメッシのように、常にゴールの4隅を狙う技術がない。GKのタイミングを外すこともできない。
こういう問題を子供横綱問題というわけだ。
生物の進化でもそうで、常にのちの時代を席巻するのは、その時代には最弱そうに見えた生物である。その時代を席巻した生物は過剰適応でそれ以上には進化できないのである。
大きな選手より小さな選手の方が後々大きく進化するっていうのは、どことなくこの話に似ているような気がしますナ。
しかしながら、俺としては、どんな選手もそれなりに成長してほしい。
大きな選手は世界レベルで必要だ。だから、なんちゃってサッカーでダメになって欲しくない。
黒人ハーフ、白人ハーフも同様だ。
逆に、小粒だからダメだということにはならないから、子供の頃通用しなさそうだからといって、サッカーを止めないで欲しいわけだ。
要は、技術、スピード、体力なのである。サイズではない。
一言で言って、サッカーが上手ければいいのである。
頑張れ、日本!
いやはや、世の始まりですナ。

by kikidoblog2 | 2019-06-27 20:17 | サッカー&スポーツ