久保建英、レアル初練習:人は記憶と共に生きている!すべては繋がっているのだ!
2019年 07月 11日
女子サッカーW杯が終わり、コパ・アメリカも終わったが、日本以外の国々はシーズン制だから、いまは新年度の開幕前の強化合宿の時期に入る。
久保健英選手がこの時期にレアルマドリードに入ったのもそういうことである。
そして、合宿を経て、開幕前の強化試合としてオープン戦を戦うわけだ。
今回は久保健英選手が世界のトップチームの一つのレアルマドリードに入ったために、我々が決して見ることができなかったサッカーの世界を見られるようにしてくれた。
この功績だけでも非常に大きいだろう。かつての中田英寿のローマ移籍に匹敵するだろう。
こうした経験は非常に重要で、トップチームの練習法、育成法、考え方などが久保選手を通じて、その仲間に広まり、さらに小中高生へと広がっていくからである。
久保建英がバルサのユースに入ったことにより、バルサの育成システムの実態が我が国へ広がった。
それに刺激され、中井卓大がレアルマドリードのカンテラに入った。
そして、今回久保健英がレアルに入ったことにより、久保健英の弟もレアルのカンテラへ入団したようだ。
【朗報】久保建英さん…弟までレアルマドリーに入ってしまうWWWWWWW
こうやって徐々に我が国のサッカー選手レベルが上がり、いつの日かW杯で優勝する日も近づいてきているというわけだ。
そこでサッカーだけに限ったわけではないが、サッカーで特に重要なのは、すでにそこにいる先輩たちの姿やプレーを見て衝撃を受けるということである。
この若かりし日に受けた衝撃が次世代を育成する、そういう動機モティベーションを生み出すわけだ。
(あ)木村和司→中村俊輔→キアラン・タイアニー
中村俊輔が語る中田英寿、久保建英、冨安健洋の凄さ
これを見ると、中村俊輔は、我々の世代の木村和司の韓国戦の伝説のFKシーンをみて、
あんなにボールが曲がるんだ

と衝撃を受けたという。
それから、中村俊輔が伝説のFKの名手になり、セルティックで伝説となった。
中村俊輔フリーキック
そしてこの伝説の試合を目撃した少年が衝撃を受けた。

そしていまやセルティックを代表する若手に育つ。
中村俊輔に憧れてたセルティックの少年の現在!
サッカーとはこういうふうにして伝承されるのだ。
(い)ジダンと中田の対話
中田英寿とジダンは2006年のドイツW杯で引退した。
そして、3年後に再開してのインタビューである。この時期ジダンはまだ監督業についていなかった。レアルマドリードの若手育成システムの方で育成法や指導法を学んでいる最中だった。
[対談]中田英寿×ジダン
この何気ない対談は今思えば、今回の18歳久保健英がレアル行を決心することになったことにつながっているように見えるのだ。
ジダンは美しいサッカー、美しいプレー、華麗なサッカーを行う若手を育成することをこの時期から興味を持っていた。


この時期はまだ監督業の研修生のようなものだが、その後間もなくしてレアルの監督になり、クリスチャンロナウド率いて世界チャンピオンになった。




ちょっと前ではジダンはレアルの監督から離れていた。だから、その時期は久保健英が行きたくてもレアルにはいけなかったに違いない。今年またレアルにジダンが戻ったからこそ、久保に白羽の矢があたったのかも知れない。
ジダンは中田ヒデとも仲がいいし、日本人と日本には非常に好感をもってくれている。
(う)レアル・マドリードの初練習。
こうして久保建英はレアルのBチームに入団したわけだが、その後すぐにAチームヘの帯同を許された。
【 サッカー 】 久保建英 レアル・マドリードに向けスペインに出発
【画像】久保さん、スペインで住む家がヤバすぎるWWWWWWWW
まあ、これは彼はまだ未成年だし、一家でお引越ししたわけだから、母親と弟も一緒に住むためのものだろう。
【速報】久保建英くんさん、アザールと一対一をする!!!

その最初の合同練習風景がこれだ。
久保建英 レアルマドリードまとめ① 【トップチーム合流】
久保建英 レアルマドリードまとめ② 【トップチーム初練習 inカナダ】
いずれにせよ、昨年までの久保の成長は停滞していた。
それで、ここで俺はこの年令のサッカー選手は、1にフィジカル、2にフィジカル、3,4がなくて5にフィジカルだとメモして、このままFC東京で埋もれるくらいなら、青森山田のサッカー部へ入ったほうがいいとメモしたわけだ。
すると、どういう風の吹き回しか、FC東京の長谷川健太が久保に徹底的なフィジカルトレーニングを課すようになった。
その結果今年ブレークしたわけだ。
ペレしかり、ジーコしかり。
育成年齢時代のフィジカルトレーニングがその後の大成長を裏付けるのだ。
ここで準備不足は、天才財前のように、大怪我をしたり、悲劇に見舞われることが多いのである。
天才財前の悲劇と中田の成功。さまざまの先人たちの経験が今に生きているのである。
この意味では、人は記憶と共に生きている。記憶が全てと言えるかも知れない。
野球でも野茂の記憶がイチローを生み、イチローの記憶が大谷を生んだと言えるのである。
頑張れ、久保建英選手。
W杯優勝を目指していい経験を積んでほしい。
頑張れ、日本!
いやはや、世の始まりですナ。

by kikidoblog2 | 2019-07-11 22:14 | サッカー&スポーツ