オーマイガー!「解析熱力学」がなんとアマゾンで熱力の第3位に!?
2019年 08月 21日
「解析熱力学」出版:熱力学における「世紀の奇書」Rational Thermodynamicsがついに日本語になった!
この8月1日に出版となった拙著
解析熱力学 - 熱力学基礎理論に関する連続講義 ‐が、意外と売れているようで、
クリフォード・トルスデル著井口和基訳
なんとアマゾンの売れ筋ランクの熱力の第三位になっているようだ!

驚き桃の木山椒の木。
まあ、すぐにランク外になるだろうと思うが、一瞬でも上位入賞はうれしい。
この2年半の地道な努力が多少は報われた気持ちになるからであるナ。
というわけで、一応メモしておくことにしたわけだ。
とはいっても、アマゾンで売れても印税は安い。たったの5%だから、何もしなかったアマゾンと販売元の方が俺よりは儲かる。
だから、できれば、太陽書房から直接アマゾン経由でない形で注文したほうが俺は助かる。
まあ、物理学の、それも万人が毛嫌いする熱力の、それも解析熱力の、地味な数学理論の本だから、読む人の数はたかが知れている。だから、売れていると言ってもせいぜい10冊とか20冊程度のオーダーにすぎない。
一般に専門書が巷に出る場合は、初版は多くて2000部程度らしい。これが採算ラインらしく、これ以上刷って売れ残ると赤字になるんだとか。もしそれ以上に売れて増刷されるようなことになれば、利益が出るらしい。
大学のセンセイは大手出版社から出せるし、文科省からの出版補助金があるし、それゆえ、それを使って実質上は自費出版であっても大手出版社から出せる。
フリーの私のような研究者の場合は、そういう施しを受ける機会がないから、ほとんどオンデマンド出版しかないわけだ。
それでもネットの時代、本の形にすれば、それが刺激となり、その応答が得られる。
買ってくれた方々のご好意に心から感謝したい。
あなた方はきっと長生きできますヨ!
真面目に勉強してその内容を自分のものにできれば、時間的に変動したり、変形したりする物理の問題にそっくりそのまま応用できるだろう。
ぜひそうやって素晴らしい論文を作っていただきたい!
いやはや、世の始まりですナ。

by kikidoblog2 | 2019-08-21 08:18 | 個人メモ