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2018年 10月 24日 ( 1 )   

大相撲阿南場所へ行ってきましたヨ:俺「もう阿南場所は二度と来ないヨ!?」   

みなさん、こんにちは。

さて、昨日は図書館に行きすがら、もし当日券があれば、「冥土の土産話」にと、大相撲阿南場所を見てきたのである。これを一応メモしておこう。

幸い、当日券2階の一番遠い4列目7000円の固定席があった。一番安いパイプ席は満杯だった。が、結果的にはこれが良かった。

このサンアリーナは、我が家から歩いて十数分。自転車なら数分で行ける場所にある。

私は10数年ほど前まで毎日水泳に行っていたところで、持病の腰痛と花粉症改善のためにとせっせと毎日通っていたわけである。だから非常に馴染みのある場所で、だいたい中がどうなっているか知っていた。

だから、22000円支払って土俵横に座るより、2階席から見るほうがよく見えるだろうと想像していたから、もし一番安い2階の当日券ならまだあるかもなと思って行ったのだ。が、やはりその通りだった。

ところで、まずはその土俵を普通の体育館内にどうやって作るのか?

その準備に1週間くらいかけてするのか?と思っていたところ、なんとわずか当日の1日前に作業が始まった。こんな感じ。

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だから、一昨日に準備が始まり、その翌日の昨日の8時開場であった。

私が行ったのは10時半ごろだから、ネットではチケットはすべて完売となっていた。だから、その現場に行ってみるまでわからないという状況だった。

そして手に入れたのがこれ。
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幼稚園の先生たちが写真を取っていたので、俺もつい。
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ちなみに、今回の阿南場所では、幼稚園から高校生まで無料。阿南市がバックアップしたと阿南市長の岩浅嘉仁がご挨拶。
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ところで、その前まで、土俵上の稽古
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(竜電と豪栄道)

と土俵入りがあったんだが、他のひとが稽古中に一人力士を背負って黙々と屈伸している力士がいたんだな。
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こういうのは、広く見渡せる貴賓席のような場所でないとわからない。

そこでいったいどいつだ?と注目していると、竜電だった。
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竜電は伸びますよ、みなさん。

この屈伸3ラウンドはきついと思うがラクラクとこなしていた。


サッカーや野球でもどんなスポーツでもそうだろうが、サッカーは試合前のアップを見るべきだ。

なぜならアップを見れば、すでにどっちが勝つか分かるのである。

競馬でも馬のアップをみれば勝敗が分かる。

相撲然り。

試合前のアップや稽古をみれば、だれが好調か不調か一目瞭然である。


この阿南場所では、むろん、こういう巡業は稽古のためにやっているので、場所そのものは「やらせ」の興行である。だから本気の取り組みはない。怪我したら本場所に響くから、怪我しないように大相撲らしく「みせて」いるにすぎない。

遠藤は人気ものだが、精彩を欠いた。しかし、竜電はオーラがあった。まるで横綱の雰囲気が出ていたのである。

土俵上の稽古でもみずから一番多く胸を貸し、相手の胸を押し返したのが竜電だった。そして、その後で「膝を強靭にするために」屈伸をしていたわけだ。

まあ、こういうのは、現場に行ってみないとわからないわけですナ。

だから、サッカーでも、現場に行って、アップから見ろという鉄則が生まれる。むろん、野球も同じである。

はっきりいって、このアップをみるだけでも、チケットの元はとれるのである。特に若者にはそうだ。

アップの仕方、練習方法、技術水準、こういう情報が若者を伸ばすからである。若者には肌で感じるものがある。

老人には、冥土の土産でしかない。


さて、この地方巡業で一番興味深かったのは、
初切
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相撲甚句
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相撲太鼓
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というやつだった。

中でも、相撲甚句を歌った力士の歌声のすばらしかったこと。すぐにでも演歌歌手になれそうだ。力士の才能より、歌の才能の方が勝っているんちゃうか?

そして、この後力士の土俵入り
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と横綱の土俵入りがあった。今回は鶴竜と稀勢の里だけ。
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白鵬はたぶん手術のせいで来れなかった。

阿炎と遠藤
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これより三役
御嶽海と逸ノ城
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豪栄道と栃ノ心
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稀勢の里と鶴竜
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そして、最後の弓取り式
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これで打ち止めとなった。


さて、今回のこの相撲の地方巡業という興行で感じたことは、やはり

商売上手

ということだろう。すでに相撲興行として歴史が長く、だれがどこでやっても同じ結果が得られるように、システムが完成しているわけである。

土俵際の席が22000円。一番安い席が6000円。それで全部で2100人入った。大雑把に平均して1席1万円とすれば、この半日の巡業で2100万円獲得したわけである。110人の力士である。力士1人20万円分ほどになる。

これが主催者側にいくら入るのかは知らないが、市が補助しているとすれば、相撲協会にはほとんどそのまま行くのだろう。


さて、問題は、我々の科学分野もこれを真似できないか?真似すべきではないか?

そういうことだろう。

ノーベル生理医学賞受賞の山中教授は研究費獲得のために、フルマラソンを走っては寄付金を集めるという。

しかしこれでは個人の力、個の力にすぎない。

大相撲の地方巡業のように、大学の医学部とか、理学部とか、建築学部とか、そういう学部が、その学部を代表する学者たちやその弟子たちから大学院生や学部生まで代表チームを組んで、出前興行を行うのである。

つまり、大学の理学部の物理学科では、ふだんどんなことをやっているかをそっくり地方巡業するのである。

福岡に行って、福岡の小中高校生やその教師たちに見に来てもらう。

論文づくりの作業、研究のやり方、コロキウムの雰囲気、ゼミの場面、

こういう日常大学で行っているコンテンツを「見せる」ことで、お金を取るのである。あるいは、お金を取りに行くのである。

あるいは、大学のグループでそれをやってもよいし、ノーベル賞候補の呼び声の高い研究者とか、若手の旗手とか、そういう学者さんに、中高生や教師やPTAの人に「見せること」で集金する。

文科省を頼ってばかりではなく、自ら山中教授のように積極的に研究費や若手の経費のために動く。


とまあ、相撲の地方巡業を見ながら、こんなことが頭によぎったんですナ。


やはり、何事も現場主義が大事である。その現場に行って目撃者になることである。


いずれにせよ、もう私が存命中に阿南場所が来ることはないだろうから、やはり無理しても行ってよかったということになるだろう。

ここでは何度もメモしてきたように、物事は、またいつか同じチャンスが訪れるだろうと油断して、せずにすましてはいけない、ということである。

不思議なことにチャンスというものは、いつもまた同じようにチャンスが来るような雰囲気で訪れるのである。チャンスはめったに現れない、のではなく、チャンスはそれがチャンスに見えないくらいにごく普通に訪れるのだ。

チャンスというのは、映画のように、あるいは、通販CMのように、「今がチャンスだ」とばかりに仰々しく訪れるものではないのである。実に静かにごく普通の顔して訪れる。だから、自分が見逃すのではなく、気にもとめないくらい当たり前にしかみえないのである。

だから、「チャンスを逃す」というのは、チャンスを見逃してチャンスを失うのではなく、チャンスがまた来ると思ってスルーしたためにチャンスを逃すのである。

こういう実にしょうもない形でチャンスを失う事が実に多いのである。

俺はこの事実をブラジルW杯に行ったときに痛感したんですナ。実感できたのである。なるほどってヨ。

だから、一応「せっかくだから」(俺は大相撲は八百長で嫌いなんだが、それでも)このチャンスに見ておこうかと当日券を買いに行ったというわけだヨ。

昨日見に行かなかった多くの普通の人は、また何年か後に来るからその時でいいさと思って、行かなかったのである。ただそれだけの差。しかし、俺は阿南場所がもう二度とないということを知っている。だから行ったのだ。

あらゆる条件が整ったから阿南場所が開かれたのであって、その同じ条件が今後揃うことはまずないのである。

現実とはそういうものなのだ。


いやはや、世も末ですナ。





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by kikidoblog2 | 2018-10-24 11:03 | 阿南&徳島